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僕がいい感じになるKeynoteテンプレート「Eli」作った

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ラブライブ! Advent Calendar 2018  2日目の記事です。 背景 僕は元々けいおん!・あずにゃんのオタクなので、「 大体いい感じになるKeynoteテンプレート「Azusa」作った 」で紹介されている「Azusa」というKeynoteテンプレートを愛用してきました。実用的にも見やすくて、けいおん!知らなくても使っている人が結構いる印象です。せっかくなので僕もラブライブ!の推しである絢瀬絵里さんをモチーフにしたテンプレートを作りたいなあと思っていたのでいい機会なのでやってみました。 リンク ここ に置きました。使い方含めリンク先を参照してください。 見本 サブタイトル付きタイトル  箇条書き 引用 色 メンバーカラーの水色を意識して背景に使いました。文字色は白の方が見やすいなと思ったので基本的に白に統一しています。髪の色、ソロライブにも使われているMusic S.T.A.R.T!!衣装、Angelic Angelの扇子などをイメージして、金色っぽく見える黄色を使ってタイトルなどを装飾をしました。 フォント Macにデフォルトで入ってるものの中で、シャープなかしこさと丸みのかわいさが共存してる印象を受けた筑紫B丸ゴシックにしました。 デザイン おしゃれな感じを目指しつつ、「L」の形を意識して装飾しました。箇条書きの記号はデフォルトを画像にしていて、2期ED「どんなときもずっと」の羽をモチーフにしました。他にもシルエットやメンバーアイコン、バッグチャームなどを入れるのも考えましたが、権利的に面倒になっても嫌だなと思ったのでやめました。プライベートに使いたかったら自分で用意して挿入してください。 あとがき とりあえず作ったという感じなので、もう少しこだわってみたい感じもあります。メンバーだけじゃなくて衣装モチーフのテンプレート (例えばμ'sだとぼららら、AqoursだとMY舞やWBNWなど) もよさそうかなと思ってるので気が向いたらやってみるかもしれません。

No.10

曲について ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 4th LoveLive! ~Sailing to the Sunshine~のテーマソングCDのカップリング曲です。 応援するファンをAqoursの10人目として受け止めてくれる曲だと思っています。僕はμ's歴が浅いので間違ってるかもしれませんが、キャストの9までの点呼にファンが10と答えるのはμ'sの頃からもあったと思いますが、公式の方からも明示的に使ってきたのはAqoursからかなと思います。Aqoursキャスト本人からも「10人目」という言葉はMCなどでもよく使われていて、「出会いをくれたから いまがあるんだね」「感謝しかないけど 伝えきれないんだ」など他の歌詞も、細かい表現は違えど今までの活動を見る中で彼女たちから聞いてきた言葉たちかなと思います。そんな素直な気持ちでAqoursが僕たちを受け入れてくれようとする声を、自分はどう受け止めるのか、それをお互いに考えることで気持ちが近づいて、こころがひとつに繋がっていくのかもしれないなと思います。 4thライブで聴いて 10を言えたことが本当に嬉しかったのはもちろんで、なんとなくみんなの心が繋がったような気持ち、少なくとも繋がりたいという想いをみんなが声にしていたんじゃないかという気持ちになりました。個人的には「ああ忘れないでよ みんなここにいたことを」の「ここ」が、CDで聴いていただけでは漠然と「今」のことを指しているような感覚だったのですが、会場で聴くと少なくともこのライブの間はそれがはっきりと「東京ドーム」である気がして、この景色を忘れないようにしたいと思いました。そしてこれからも、「思い出を何度もつくろう そしてまた 光へ手を伸ばそう」という言葉どおり、Aqoursと駆け抜け続けたいなと思います。

Thank you, FRIENDS!!

曲について ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 4th LoveLive! ~Sailing to the Sunshine~のテーマソングです。 曲のタイトル通り、これまで感じた感謝と今の気持ちを仲間に伝える曲だなと思います。この曲に込められたキャストからの思いはG's magazine号外 Aqours Autumn Specialなど、いろいろな場面で語られているので、それを読みつつ自分なりにどうそれを受け止めるのか、そしてこの曲を通じて自分から大切な人にどう感謝を伝えるのか考えるのがいいのかなと思います。普段言葉になかなかできないような想いも、歌にすれば素直に伝えられそう、そんな感覚からちょっとユメ語るよりユメ歌おうの歌詞も思い出します。 パート分けにもすごく意味を感じて、千歌をサポートするように歌う梨子と曜、ルビィの背中を押すように歌う善子と花丸、ダイヤに寄り添うように歌う果南と鞠莉など、キャラたちの関係性が反映されている気がします。個人的には間奏のソロが9人続くパートも好きで、特に千歌の「叶った願いはいくつある?」に曜が「これからも叶えようよ」と答えるように歌うところが2期11話の夜の校門での「じゃあおばあちゃんになるまで続けようか」というシーンを感じます。果南と鞠莉の「ココロには 波が立って立って」「どこへどこへ向かえばいいの?」の歌い方もめちゃくちゃ好きですし、それぞれMIRACLE WAVEやAwaken the powerなどを思い出させるところもすごく好きです。 歌詞の多くが今までの曲の歌詞を思い出す部分が多いと思っていて、例えば このツイート で一部それっぽいところを挙げています。個人的には今までの曲の歌詞をつなげて作ろうとしたと言うよりかは、キーワードが散りばめられていることで今までのことを思い起こしやすくなっている、という解釈です。特に「呼んでみるよ! こたえてくれるかい?」という問いかけの形になっているところが君のこころは輝いてるかい?という最初の問いを思い出させるところがあって、心のなかでYesと答えたくなります。 また、これは賛否ありそうではあるんですが、東京ドームでのライブのテーマソングということもあり、僕はμ'sの僕たちはひとつの光の「また会おう 呼んでくれるかい? 僕たち

ホップ・ステップ・ワーイ!

曲について Hop! Step! Jump! Project!のテーマソングです。 主にファンミで使われるのでファンの「みんな」が意識された曲であるのは Landing action Yeah!!と変わらないかなと思いますが、 Landing action Yeah!!はファンミを通じていろんなところのみんなに会いにいく曲という感じでしたが、ホップ・ステップ・ワーイ!はそうやって巻き込んできた付いてきたみんなと新しい場所へと一緒に旅に出る曲という感じがします。いろんな人に知ってもらうというNext Step! Projectからの次の Hop! Step! Jump! Project!への 引き継ぎ、そして成長を感じます。 Landing action Yeah!!で 「聞こえたよここにおいでって 誰の声かはわからないけど」と呼ばれる側だったのに、今度は 「さあおいで  さあおいで 」と誘う側になってるのも面白いですよね。「誰かの声」が ホップ・ステップ・ワーイ!の未来のAqoursだとまでは個人的にはあまり思っていないですが、 Landing action Yeah!!は割と聞いているファン側も「ここにおいでって」言われてファンミに集まったという感覚から、曲の主観側の立場でも聴けるところがあると思うんですが、ホップ・ステップ・ワーイ!は曲の主観は完全にAqoursという感じがするので、そんなところでも対比があると思って聴くのも面白いかもしれません。 個人的に「僕らのパワーと君のハートで」という歌詞が好きで、Aqoursに力をもらって日々を頑張れている、そんな想いを返したいという僕らとAqoursの関係がすごく的確に表現されているなと思います。 「叶った夢の先は あたらしい夢」というのも好きで、アニメの物語が一区切りついてこれからどうなるんだろう?という思いに応えてくれてる感じがあって、また一緒に楽しい思い出を増やしていきたいな、という気持ちになります。 Landing action Yeah!!はそれぞれのソロ版が収録されていましたが、こちらは ユニット対抗ファンミ に備えてか ユニット版があります。それぞれのユニットのコール&レスポンスが間奏に入っていたり、「ホップ・ステップ・ワーイ!」を言う箇所が増えていたりと、ライブでの楽しさが意識され

勇気はどこに?君の胸に!

曲について TVアニメ・ラブライブ!サンシャイン!!2期のエンディング曲です。1年前の今日、2017/11/15がこの曲の発売日でした。Happy Birthday!! 一歩踏み出せないとき、くじけそうになるとき、諦めそうになるとき、そんな自分を励ましてくれる言葉たちが歌詞の全編に散りばめられていて、前に進む勇気を貰える気がします。ただ純粋にその言葉たちがよいというだけではなくて、今までのAqoursの物語の中でキャラたちが感じて乗り越えてきたものばかりだからこそ、余計に説得力があって、僕も頑張れる気がする、頑張らなくちゃという気持ちになります。そんな風に励まされて勇気を貰ってる感覚なのに曲名は「勇気はどこに?君の胸に!」で、最初からその勇気は君のなかにあるんだよ、と言われているようで、そんなことないと思いつつも、そう言ってくれるならそう思えるようにもっと頑張ろうという気持ちにさせてくれます。「君のこころは輝いてるかい?」と似たような問いな気もしますが、君ここはある意味挑戦的なニュアンスというか煽るような問いで、若さがあってとにかく希望に溢れた感じですが、「勇気はどこに?君の胸に!」はいろんな経験を経た、強さと優しさを感じる問い、そして答えだなと思います。 「逃げたらいつまでも 心が苦しいよ」「君が君であろうとしてるチカラ」「だって目覚めたら違う朝だよ」「こころが求める誇らしさ」、好きな歌詞がありすぎるというかもう歌詞全部好きなんですが、やっぱり「夢は消えない 夢は消えない」がとても響きます。大事なことなので2回言いました、とかふざけて言いたくなるんですが、実際のところ歌という限られた文字数で力強く繰り返されるのは本当に心にきます。Aqoursの物語を見ていると「夢は消えない」というのはくじけそうなときでも夢は心の中にずっとあるというだけでなく、1つの夢が叶わなくてもまた新しい夢が生まれてきて夢が途切れないとか、たとえ夢破れたとしても夢を追ってきた日々は消えないとか、誰かの夢が別の誰かの新しい夢に繋がっていくとか、いろんな意味がこの一言から感じられて、Aqours、ラブライブ!がたくさん詰まった一節だなと思っています。 「やり残したことなどない そう言いたいね いつの日にか」という歌詞も結構思うところがあって、2期7話を見た後、たとえ名前を残すと決め

卒業ですね

曲について TVアニメ2期BD全巻購入特典曲で、AZALEAのユニット曲です。こちらも歌詞カードを持ってないのでところどころ歌詞を間違えている可能性があります。 タイトルからしてそのものずばり、他の全巻購入特典曲たちと同様に卒業をテーマにした曲です。ただ自分の感情を素直に表現するというよりも、なんとなく一歩引いて客観的に自分の状況や感情を見つめている感じがあって、ある意味ちょっと冷めたような感覚もあります。「ですね」で締めるのが自分のことというよりも一般論のように同意を求めてる感じから来るんでしょうか?実際に卒業の瞬間になってもあまり実感が湧かない感じも出ているのかもしれません。 全体的には「もう会えないって知るでしょう」「二度とないってわかるのは もっとずっと先ね」など、未来の自分から見て語っているような感じがあります。あるいはいろんな経験を積んできて、今の自分の感情が過去のものになったときにどう見えるのか予想できるような、達観した感じが「いつの間にか少しだけ 大人になったと感じているの」という感覚なのかもしれません。「今までの私たちから 手を離してしまったのは なぜでしょう」というのも、理想だけをまっすぐに追い求められていた今までの自分達からもっと現実的な考え方をする大人へと近づく姿を、仕方ないと別れを受け入れて手を離してしまう姿に重ねているのかなと思っています。個人的にはいつもAqoursでは希望や理想を夢見る歌詞を書いているけど、現実の自分はもっと冷めているという畑亜貴本人に近い卒業観の歌詞を、そんな文学的な描写が似合うAZALEAに割り当てた、という感じもしています。 冒頭の「ここから右 左へ あなたと私は それぞれの未来選ぶのでしょう」というパートを果南とダイヤで担当していて、別々の場所へ向かう2人を思わせる歌詞だな、と思います。左右に別れて進む様子からは、WONDERFUL STORIESの間奏で別々の方向へと駆け出す振り付けも思い出してしまいます。2番の「思い出のなかを泳ぐでしょう」も、さかなかなんだか?やWATER BLUE NEW WORLDなどで果南が担当していたパートに出てくる「泳ぐ」という表現が出てきて、らしいところだなと思います。 個人的にはサクラバイバイとはまた違った意味で、舞い散る桜が似合う曲だなと思っています。

サクラバイバイ

曲について TVアニメ2期のBD全巻購入特典曲で、CYaRon!のユニット曲です。歌詞カードが手元にないので細かい歌詞や表記は間違っているかもしれません。 2期BD全巻購入特典はどれも卒業を意識した曲だと思いますが、3年生がいないCYaRon!は見送る側としての視点が強調された曲かなと思います。寂しさも感じているけど、ただ悲しんでいるだけでなく、先輩たちが見せてくれた姿を糧に、今度はそれを自分たちが後輩に見せられるように頑張ることが報いることだと前向きに考えている健気さや、そんな純粋で寂しさを隠そうとしている切なさがCYaRon!らしい曲だなと思います。「笑顔 笑顔だ」というパートを、1期13話で笑顔を貫こうと決めた卒業式で真っ先に泣いてしまったルビィが歌っているのもなんとなく切なさがあります。 個人的には特にルビィ→ダイヤ、曜→鞠莉、千歌→果南に対して歌っているというイメージで聴いています。千歌パートの「いっぱい教えてくれたこと 忘れないと誓いましょう」なんかも、幼少期に千歌が果南に「ここでやめたら後悔するよ 絶対できるから」と言われたことに通じている感じがして、なんだかんだで千歌を支える原点になっているのかなと思っています。「始まれば 終わるんだというけど」という歌詞も、夏の終わりの雨音がの果南の (謎の) 語り「何か始まるってことは 終わりにつながるだなんて 考えてもみなかった いや、考えたくなかったんだ……」に対する返答になっているような気もして (まあこの曲自体はキャラとかなり独立なものだと思いますが)、「逆もある 終わりから始まりへ続いてる」という千歌から果南への前向きなエールなのかなという気もします。 P.S.の向こう側でも書きましたか、サクラバイバイで卒業した後の話がP.S.の向こう側という考え方もあるかなと思っていて、サクラバイバイの 「 だから また会う日は 遠くない未来」という気持ちがP.S.の向こう側でもまだ 「 だっていつかいつかね  また会えるはずだからきっと」と続いてるのかな、なんて思います。 好きな歌詞もたくさんあって、「出会いに意味があるっていうけど それは 大好きになったから つながりが生まれて」というのは、やっぱり好きになれるくらい積み重ねて来た時間がたくさんあるからこそ、始めに出会えた瞬間があったことに感

Guilty!? Farewell party

曲について TVアニメ2期BD全巻購入特典曲で、Guilty Kissのユニット曲です。 「Farewell party」は日本語だと送別会の意味です。曲調や「Dancing the beat」「Mirror ball」などからディスコやクラブという感じがして、ちょっと大人っぽさのあるパッションを感じるところがこれまでの曲から見てもギルキスらしいなと思います。「tonight」「夜でも朝でもないセカイで」あたりの歌詞から感じる、時も忘れて夜が更けるまで踊り明かしているような様子がまたGuiltyですよね。最後だからって湿っぽくなるよりも盛り上がって踊り明かそうという感じかなと思います。ラスサビのところでも後ろでワチャワチャ騒ぐ声が入っているところからもそんな印象を受けます。 そうはいいつつも「永遠なんて言わないけど 今は Dance dance」「夢だけみて Dancing the beat」など、やっぱり心のどこかで終わりを意識していて、けどそれを忘れて今は踊ろう、という切なさを感じます。そんな雰囲気はどことなくPops heartで踊るんだもん!にも似ているかなとも思います。そんな中で来るサビ終わりの「Guilty party 終わんないよ」はなんとも言えない楽しさと寂しさの狭間の絶妙な気持ちが込められている感じがします。 「You & me」や「最高の Partner」「キミが好きさ」など、見送る側と見送られる側の2人、という世界観が結構強いのかなと思います。「前よりも上手いね」「過ぎ去る時つかまえて」「頑張ったことは 経験値なんだ」など過去を振り返るような歌詞が善子に割り当てられていて、一方で「一緒なら なんとかなりそうだから」「一緒にいたいって願いは同じ!」など「一緒」というフレーズを歌うパートを主に鞠莉が担当しています。梨子パートは少なめで、鞠莉が曲開始のサビまで歌ってるのに対して、梨子は2番の2回目のAメロとサビの1節しかありません。思い出を振り返って寂しそうにする後輩を、いつまでも一緒だよと諭す先輩、みたいな構図が意識されてるのかなと思っています。 聴いていると「Yeah!」や「Oh!」などの合いの手や、Bメロでのクラップなど結構やれそうなとこが想像以上にあって、実際みんなどこまでやるのかわかりませんが、もう少し聞き込ん

キセキヒカル

曲について TVアニメ2期BD7巻の特典曲です。 この曲が最初に公開されたのはニコ生だったかと思いますが、最初に曲が流れた瞬間、ずっと2期の劇中でテーマのひとつとして聴いてきた"起こそうキセキを!"のメロディだとわかって本当に感動しました。2期1話でみんなで決意を語るシーンで使われたこの劇伴が本当に好きで、心の奥底で燻っている感情が静かに昂まっていき、やがて力強い想いに変わっていく感覚が、爽やかさと煌めきと熱さと一緒になって表されている気がします。WODERFUL STORIESにもあった「思い出からは流れるメロディー」というくらい、このメロディーは2期の物語のたくさんの場面で負けそうになるAqoursが立ち上がって前を向き進んできた瞬間たちを彩っていたと思います。3rdライブでもこの劇伴は開幕BGMとして使われ、キャラがそれぞれのメンバーカラーの光に包まれたシルエットになって映し出されました。僕はこの姿から1期OPの青空Jumping Heartのサビ前で光に飛び込んで行く千歌のその先にあったシルエットを思い出していて、みんながついに光のその先まで辿り着いたんだと思いながら見ていました。 「やまない雨はないと走ってきたよ 見上げれば熱い太陽」「夜が空けた空には 太陽…!」という歌詞が本当にTVアニメで強く描かれていたテーマを表しているなと思います。何度も壁にぶつかり、叶えられなかった夢もあるけど、そんな辛いときを乗り越えて前に進んだ先には新しく見える光がある。その連続がAqoursの物語だったと思います。その象徴としても劇中で実際に太陽が多く描かれていて、雨や嵐のあとに現れる綺麗な虹や朝日がそんな気持ちと対応して使われていました。 2期の物語だけでなく、2番の学年ごとのパートは1期の物語を思い出させます。「ひとりからふたりへ ふたりからみんなの中に」を最初にスクールアイドルを2人で始めた千歌から曜へと繋いで歌うところ。「何もなかったのに 何かできる気がしてたよ」という1期6話の夢で夜空を照らしたい後の台詞を思い出させるところ。「キセキが起こったね本当に 悩んでた僕らへと教えてあげたい」でメインで歌う果南と鞠莉をコーラスとして支えるダイヤという構図が、1期9話の物語を彷彿とさせるパート分けになっているところ。そして2番が終わっ

さかなかなんだか?

曲について TVアニメ2期BD6巻の特典曲で、果南のソロ曲です。 ジャズっぽいおしゃれな曲調と、冒頭の「1, 2, 3」や「SA-KA-NA SA-KA-NA SA-KA-NA」などのかわいさが入り混じった曲という感じです。あと、3拍子なのでワルツっぽさもありますね。もしかしてパートナーが必要なんじゃ!?最初もカセットを巻き戻して再生し直すようなメタ演出があって、少しLONELY TUNINGっぽさもあります。なんとなく喫茶店で流れてるレコードのBGM、みたいなイメージがあります。 僕は果南はポエマーだと思っているみたいなことを前にも他の記事で書いた気がするんですが、それは詩を書くというだけでなく、感受性が強いというイメージから来ています。この曲の歌詞も基本的に果南の日常風景が綴られていると思うんですが、そんな日常の光景が果南の目にはどう映って、どんな風に感じて、どんな言葉でそれを表現するのか、というところにそんな感受性の強さが描かれていると思っています。 僕は "AqoursのキャラたちにとってのAqoursは海のような存在である" という考えがあるんですが、その考えと共通した感覚が「青い水に溶けてしまおう」の部分に表れていると思っています。「青い水」=Aqoursに入ること、この曲において海に潜ることがAqoursに入ってスクールアイドルをすることに対応していると考えています。「さかなになれるかな」というように海に潜って活動できる魚になることがスクールアイドルになることと考えるのは、Thank you, FRIENDS!!の「まるで夢のなか 泳いできた魚さ」の感覚にも近いかなと思っています。「灼けた肌にはひんやりと気持ちいいね」はスクールアイドルとしてのときめきやワクワクで胸が高まって熱くなる感じ、「目を閉じたって眩しいから」も寝ても覚めてもスクールアイドルの輝きに魅せられている感じかなと思っています。 2番で潜り始めてからがスクールアイドルとして本格的に活動を始める感じかなと思っていますが、「涙よりしょっぱい水の中で」が夢を追いかける道中には辛いことがたくさんあるのことを表現している気がします。「砂に隠された貝殻たち 拾ってみればゆらりと逃げたがる からっぽなのに不思議だよね 解放してあげよう」というのもかなり何か言いた

New winding road

曲について TVアニメ2期BD6巻の特典曲で、鞠莉のソロ曲です。好きです。僕なんかが変に言葉にするのも陳腐な気がしてもうここでやめたいくらいです。 音楽のジャンルには詳しくないですが、フォークロックという感じでしょうか。視聴動画が公開になる前はハードロックでノリノリな曲 (2期2話で作曲してたようなやつ) と勝手に予想していましたが、初めて聴いたときはいい意味で予想を裏切られました。個人的には最初に聞いたときは (曲名のせいもあって) THE 虎舞竜のロードをちょっと思い出したりして、なるほどこういう系統のロックも確かにあって、しかも鞠莉の内に秘めている暖かくて力強い心情を表すのにまさにぴったりなロックだ、天才か……と感動しました。 "winding road"は"曲がりくねった道"といった意味ですが、アニメの劇中でも3年生は特に紆余曲折あって、それは言わずもがな1期9話の未熟DREAMERまでで描かれています。鞠莉はそんな3年生3人の中でも特に浦の星女学院の存続に対する想いが強く、実際に多くの行動にも出ていましたが、それでも廃校。決して平坦でも真っ直ぐでもなかった道で、最初に思い描いていた場所に辿り着けたとも言い難い道でも、学校の名前を残すという新しい夢を持って9人のAqoursで辿り着いた場所には確かに光があったと思います。この曲はそんな今までの道のり、そしてこれからも曲がりくねったまま続いているだろうNew winding roadへの想いが歌詞のすべて、歌声のすべてから伝わってくる曲です。「道はずっと真っ直ぐ?違うね多分」という決意と覚悟が滲み出た歌詞は、そんな経験があるからこそ歌える曲だと強く感じます。 3人でずっと一緒にいたい、そんな大切な場所を守りたい、だから留学しないと言っていた鞠莉が、今度は自分から留学を決意し、ただ一緒にいるのではなくそれぞれの道で頑張っていこうと決めた成長も、「大好きだけど止まってられない それぞれの場所探さなきゃ」に表れていると思います。「いつか語り合える日まで ひとりで」という歌詞も好きで、たとえひとりでもみんなへの想いがあるから頑張れる、だからそういう意味ではずっと一緒、という感覚が伝わってきます。ちょっとずれた話になるんですが、個人的に社会人になってからたまに学生時

WHITE FIRST LOVE

曲について TVアニメ2期BD5巻の特典曲で、ダイヤさんのソロ曲です。 RED GEM WINKと同様、ストーリーに準じたキャラの心情というよりは、楽曲としての恋愛ソングという感じがします。「話に聞いていても信じていなかった」「FIRST LOVE」などの歌詞から初恋の歌だと思いますが、「とくべつな関係って 謎だな」「恋にあこがれる」などの歌詞があるRED GEM WINKも初恋っぽくて、共通点かなと思います。 「WHITE LOVE」という歌詞やライブの背景映像の演出が雪や氷っぽかったので冬のイメージがあります。一方で、真夏は誰のモノ?っぽさもあると思っていて、「自分の気持ちは常に 明快な筈だと」「目覚めそう何かが こわい」あたりは「自分の気持ちなのに 全然わからなくなっちゃいたいな」「理性から指令が届かない コントロール不可能」に近い感じがあったり、「戻れなくなりそう」という部分も「もう戻れない 戻りたくない」みたいなところがあります。真夏は誰のモノ?はそんな衝動にすでに心を委ねていて、そのまま素直に楽しむくらいの情熱感を感じますが、WHITE FIRST LOVEはその手前、抑えきれない気持ちに初めて自覚的になって戸惑ってる段階、という感じがします。RED GEM WINKからすると、WHITEは宝石としてのダイヤの色という考え方もあるし、WHITEはまだ何も知らなくてウブな状態で、そんな無力さがもどかしいという感じで、実は夏の夜の歌でもおかしくないかな、なんて思ったりします。 RED GEM WINKは自分の中にはっきり強い気持ちがあるけど行動に踏み出せない、という感じなんですが、WHITE FIRST LOVEは自分の気持ちがわからなくてつい理屈っぽく1人で考え過ぎてしまう、でも内にはやはり強い情熱を秘めている、という感じが黒澤姉妹それぞれっぽいなという感じがして、同じ初恋という体験を通して見える姉妹の違いや共通点のそれぞれが感じられるかな、と思います。 曲としては、ダイヤの得意な箏の音色がこの曲でも使われていて、なんとなく気品を保とうとする雰囲気やその緊迫感みたいなものを感じます。また、特にアウトロの最後なんかはMY舞☆TONIGHTとかなり似ていて思い出すところがあります。元々ありしゃの声は少し高く抜け切らない感じがある気がする

RED GEM WINK

曲について TVアニメ2期BD5巻の特典曲で、ルビィのソロ曲です。 今までのソロ曲がTVアニメの物語を通じて感じた各メンバーの気持ちを直接的に表現しているような曲だったのに対して、この曲 (とダイヤのWHITE FIRST LOVE) はあまりそういう感じではなくて、恋愛ソング・王道のアイドルソングという感じがします。それでいて「とくべつな関係って まだ謎だな どこからそうなるの 知りたい」の無垢で純粋な感じとか、「練習したの さあ声かけなきゃ」というひたむきな感じとか、それなのになかなか想いを口にできなくてもどかしい感じなんかはルビィちゃんっぽいな、と感じます。G'sの男性恐怖症設定はTVアニメだと人見知り程度になっていてあまり明確には出てなかった気がしますが、そんなルビィちゃんがこうやって大好きなアイドルとしてアイドルらしい恋愛ソングを歌っているというのも、なんだか嬉しくなります。 夏の恋愛ソングでルビィの歌というのもあって、真夏は誰のモノ?とも少し共通点があるのかなと思います。「引き返すなんてつらいな」と「もう戻れない 戻りたくない」とか、「ためいきの数 増える夏の夜」と「ときめき以上のリズム 今宵知りたくて」と夜の描写があるとことか。真夏は誰のモノ?の方が理性も吹っ飛ぶような圧倒的な情熱感みたいなものがあるとは思うんですが、「陽射し」や「太陽」にほだされて夏の暑さと恋の熱さが混同する感じは似ているかなと思います。まあ恋愛ソングにおける夏が大概そういう存在という感じな気もしますが……。 歌詞の中で赤信号や夏の太陽など、いろいろなものがRED GEM = 赤い宝石のように見えているのかなと思うんですが、肝心の「陽射しのウインク」というのがどういう感覚なのか正直よくわかってないです。太陽の光が角度の変化や雲の動きで揺らめいたり瞬いたりしてる情景を指してるのか、それともOKサインを出してくれてる、みたいな比喩的な意味なのか……。あとは赤信号自体も普通はチカチカしなくて、止まる前は青が点滅するので変な感じだなあなんて思ったんですが、RED GEMをルビーと捉えて「ルビィのウインク」だと思うと、緑の瞳のまばたきが青信号がチカチカしてるように見えたり、あるいは目が開いたときに青信号に変わって前に進めたりするのかな、なんて妄想してました。 ライ

Beginner’s Sailing

曲について TVアニメ2期BD4巻の特典曲です。 船長に憧れる曜ちゃんらしいSailing、船での航海を夢への旅路になぞらえて夢を追いかける人を応援している曲かなと思います。ラブライブ!に限らず畑亜貴は「人生は旅」という思想をよく使っている気がしますが、サンシャイン!!だけでもHAPPY PARTY TRAINやこのBeginner's Sailing、劇場版前売特典の3年生曲・予測不可能Driving!など、乗り物を変えながら人生の道のりを旅のように語っている曲が結構あります。 Sailingという言葉の響きや、「風が向いた方へと」などの歌詞から、風の力だけで進む帆船というイメージがある一方で、「恐れ悩んでるよりエンジンかけよう」という歌詞があってエンジンあるんかい!ってなったんですが、エンジンも積んだ 機帆船 というのがあるらしいですね。入出港のときにエンジンを使ったりするらしく、それもまた "始めるのには少し力がいるけど、始めてみたらあとは風に乗って気ままに進めるよ" という曲のメッセージにマッチしているのかなと思います。 個人的に曜ちゃんは器用でいろんなことができるし明るく元気な一面もあるけど、人を引っ張っていくというよりも、止まりそうな人を励ましたり背中を押していくことが多くて、自分から前へ出るタイプではないという印象で、むしろ人に何かしてあげたくていろいろやってるうちに器用になったんじゃないか、くらいに思ってます。応援ソングであるこの曲はそんなイメージにとても合ってるなと思います。帆船として夢に向かって進む人の背中を押す力強くも優しい追い風のようなイメージで聴いています。 しゅかしゅーはラジオ等でこの曲は千歌に向けた曲、というようなことを言っていて、「君は君のヒカリ手にいれたい そんな顔して語ってるよね」なんかは本当に曜ちゃんから見た千歌という感じがします。「もう胸は 遠くの青い空へ描いてるよ カタチにならない でもまぶしい夢を」というのも、空に浮かぶ光り輝く太陽が夢の象徴になっている感じがして、君ここや青ジャンなどの曲と夢に対するイメージが一致しているのかなと思います。これらの曲を千歌が作詞したと考えると、千歌視点の夢の見え方を吸収してる感じが曜ちゃんらしいかなとも思ったり。一方で「いま迷ってるの?

Pianoforte Monologue

曲について TVアニメ2期BD3巻の特典曲で、in this unstable worldと一緒に収録されています。 まず"Pianoforte Monologue"というタイトルが僕の中で完璧すぎて本当に大好きです。全曲通して見ても一番好きかもしれない。"Pianoforte"はピアノのフォーマルな名称、"Monologue"は独白・心の中での語りという感じの意味で、無理やり日本語にするなら「ピアノで奏でる独白」という感じかなと思いますが、"Pianoforte Monologue"の方が比べようもなくしっくり来る感じがします。みんなへの想いを言葉にするのはなかなかできないけど、直接ではなく「ひとりで向かう鍵盤」になら語れそう、そうしてピアノを通じて間接的に「ピアノなら伝えられそう」と想いを込めてピアノを弾く姿を独白・Pianoforte Monologueと表現するセンスには本当に脱帽です。 視聴動画の背景のせいもあってか、イントロやサビで使われるピアノの旋律からは波に揺られているような、心地よく、優しく、ゆったりとしたイメージがあります。僕は「あなたを音で抱きしめたいの」という歌詞がすごく好きなんですが、この歌詞から感じる包容力のある暖かい母性のような感覚が、海を感じさせるメロディとマッチしているなと思いますし、梨子ちゃんが本来持っている穏やかさ優しさや、その奥にある芯の強さが現れていると思います。 全体的な歌詞はTVアニメでの梨子の思い出というか回想的な部分があると思っていて、「綺麗なだけじゃなくて でもねどこか優しい音が」というのはつらいこともたくさんあったけど、今ではどれも大切な思い出だという気持ちだと思っていますし、「目覚めてって あの日きっと呼ばれてたと気がついた」というのは1期2話で千歌とベランダで手を伸ばしあったあの瞬間を振り返っている気がします。「震えるほど緊張しても私を待つ場所へ」というのもピアノ発表会へ向かったときの心境かなと思いますし、「出会えて嬉しくって……本当なの忘れないでね」というのも2期5話ですべての出会いは偶然じゃないと思えるようになったこと、そして2期12話で語られた千歌や曜、スクールアイドルとの出会いが自分にとっ

in this unstable world

曲について TVアニメ2期BD3巻の特典曲です。どう解釈するのかすごく難しい曲だなと思っていて、自分の中でしっくりくる感じの解釈はあんまりないんですが、思ったことをつらつら書きます。 自分が不運なのは堕天使という特別な存在だからだと考えるようになった善子とヨハネの関係がテーマになった曲かなと思います。「ヒトはヒトツの存在とは限らない」「真の姿がみんなと違うことを嫌悪して」あたりが善子とヨハネの二面性や、それを抱えていることに対する昔の苦悩、或いはそれを受け入れた今の善子の心境を語っているのかなと思います。 僕は素直に「貴方」は曲を聴いている人、さらにいうといわゆるリトルデーモンであり、この曲はその「貴方」を堕天させようとしている曲だと解釈しています。「私」と「ワタシ」はそれぞれ善子とヨハネで、「私達」というときにはその2人と捉えています。カタカナ表記をするところがいわゆる普段とは別の自分で、「アナタ」というのが「貴方」のまだ知らない自分、堕天した自分というイメージです。 「nonstop and flyだよ stopじゃない さあ迷わずに飛んじゃえば」というのが、聖なるセカイである天から飛び降りて堕天するよう誘っているイメージです。でも僕が思うここでの堕天は悪や闇に染まるというような意味ではなく、天界で理想を夢見るだけでなく、地上に降り立って地に足をつけなければならないというイメージでいます。2サビ後には「get down (降りろ)」から「jump (跳べ)」に繋がるわけですが、もう羽を使ってのflyではなく、自分の足を使ってのjumpになっていることにそういう意味がある気がしています。ヨハネの存在は一見すると夢物語のようですが、善子が自分の現実を受け止めるための依り代だったという意味では、むしろ現実を生きるために必要な存在なのではないかと思っています。そんな自分を手に入れる堕天は、なんだかんだで地に足をつけるための儀式なのかもしれません。 曲中では聖なるセカイと退屈セカイが対比的に現れていて、理想と現実をそれぞれ表しているのかなと思います。「まだ聖なるセカイ夢見てるの?」と幻想を抱き続けることに疑問を投げかけながら、「この退屈セカイを渡るには 力を合わせなきゃ駄目よ」と、unstableな、思い通りにならず変化し続ける現実世界を乗り越え

おやすみなさん!

曲について TVアニメ2期BD2巻の特典曲です。 曲全体としてはつらいことがあっても笑っていこう、というポジティブな気持ちにさせてくれる曲だなと思います。基本的に花丸がこれまでに感じてきた経験を語っているという歌詞だと捉えているんですが、なのになぜか語りかけられているような、励まされているような気持ちになるのは、花丸の性格やきんちゃんの声・歌い方のおかげなのかな、なんて思います。明日に希望を持ちながら穏やかに眠れそうな明るい子守唄、という感じがします。 夜寝る前に1人で今日のことを振り返って、つらいこともあったけど明日の楽しいことを考えて元気を出して眠る、って感じだと思うんですが、1人の時間を歌っているのに、「そばで毎日笑いあえる」「以心でね伝心かな」など、みんなを意識しているのが少し印象的に思えます。元々の花丸は図書館で1人で本を読むことに幸せを感じる子だったのに、今では思い描くシーンはみんなと一緒の時間なんだな、というところに変化を感じるし、アニメ2期12話決勝前での千歌との会話を思い出します。「言葉にはできないような」「言葉で確かめたくて でもまだ思いつかない」というのも、花丸は本をたくさん読んでたくさんの言葉を知っているけど、それらとはまた違う現実の、自分自身だけの気持ちを体験してこられた、という思いがあるのかなと思います。 「ちょっとしたお楽しみ考えてたら 晴れるよ胸の空は」という歌詞はちょっと空も心も晴れるからを思い出させるところがあって、それが使われた2期7話の夜を思い出すところがあります。次の日にはみんな屋上に集まって「やっぱりここに来たね」なんて言うのも、「以心でね伝心かな」という感じがします。胸の空が太陽に照らされる、胸の輝きという感覚は君ここを思い出させる部分もあるし、「幸運はまず笑うことから」というのも「ハートの磁石をにぎって走る」というみら僕の歌詞っぽさを感じるし、結構Aqours曲がテーマとしている部分も入っている気がします。 「文学的な気分で眠ろうか」というのはその前にある歌詞のように、普段はあまり考えないようなことを考えて、ちょっとクサい気もするけど上手いこと言えた気がしてなんとなく気分がいいような、そんな心地いい余韻に浸りながら眠るという感覚なのかなと思っています。そんな少し浮ついたような気持ちでついみんなに向か

One More Sunshine Story

曲について TVアニメ2期BD第1巻の特典曲で、千歌のソロ曲です。Landing action Yeah!!のソロバージョンとユメノトビラくらいしかソロがなく、しかもそれらも既存曲のカバーなので、当時は待望のソロ曲でした。アニメの物語も一区切りし、これからそれぞれの道を歩き始めるところ、というのとタイミング的にもマッチしている感じがします (正確に言うとこの曲だけは出たのがアニメ2期12・13話よりも前なんですが)。 最初に聴いたとき、なんとなく千歌が童話の主人公になっていろんな世界を巡っている、みたいなイメージがありました。曲のメロディや緩急が次々に変わっていくせいかもしれません。この曲が出たのはWATER BLUE NEW WORLDやWONDERFUL STORIESより前ですが、そうやって思い返して見ると、なんとなく青い鳥っぽい感覚を感じていたのかもしれません。WONDERFUL STORIESの次にまた始まる物語がOne More Sunshine Storyという考え方もあるかな、と思っています。 曲は本当に夢や希望に溢れてキラキラしてるという感じで、純粋でひたむきに夢に夢中になってる感じがすごく千歌っぽいなと思います。一方で、ミュージカルっぽさ、舞台っぽさみたいなものも感じて、ステージをいっぱいに駆け巡って全身で表現している姿もイメージできて、そんなところからは舞台のバックグラウンドがあるあんちゃんっぽさも感じます。キャラにもキャストにもどちらにもぴったり、という感じが大好きなソロ曲です。 「照らされたから照らしてみたい 小さな光だとしても 確かに届くはずだから」という歌詞を今回改めて見直して、届かない星だとしてもを少し思い出しました。自分たちからは手を伸ばしても届かなくても、向こうからの光はこちらに届いている。だから自分たちも場所は違えど照らす側になって誰かに想いを届けたいという気持ちは、自分たちの道を行くことを決めた1期の話に通じるところがあると思います。「照らしたい」は夢で夜空を照らしたいやMIRAI TICKETにも現れる表現ですが、照らされるだけの月の輝きではなく、自ら光を発して輝いて、照らす側の太陽になりたい、ただ輝くだけじゃなくて自分たちだけの「特別な輝きが欲しい」というところがラブライブ!サンシャイン!!やOne

WONDERFUL STORIES

曲について TVアニメ2期13話挿入歌です。3rdライブツアーのタイトルにも使われました。 この曲の言いたいことはあまり改めて書くまでもなく、劇中で千歌がはっきりと言葉にして言ってくれました。今までの道のりを振り返りつつ、そんながむしゃらに駆け抜けてきた日々の中、その最初から求めていた輝きは自分たちの中にあったという想いを、童話「青い鳥」の話とリンクさせながら語っています。Aqoursのイメージカラーが海や空の青であることや、オリジナルな輝きの象徴が青い羽になったことなんかと青い鳥が掛かっているのも上手いなと思います。 WONDERFUL STORIESと複数形になっているのは、単純にいっぱいの思い出を指しているところもあると思いますが、それだけでなく、みんなのそれぞれの物語、という意味もあるのかなと思っています。冒頭の歌詞で「全力で輝いた物語、さ」とあえて「物語」のところで区切られているのも、ラブライブ!のテーマである「みんなで叶える物語」を意識しているところを感じます。でもそれは本当に1つだけの物語ではなく、あくまで「ひとり ひとり それぞれの道 やがて選ぶ」というようにみんながみんな各々で違う物語があって、気持ちがひとつになることでみんなの物語が交差する瞬間が「みんなで叶える物語」なのかなと思います。それぞれが自分なりに一生懸命頑張ってきた物語がそれぞれ素晴らしいという気持ちが「STORIES」に含まれているのかなと思っています。 歌詞には今までの曲を思い起こさせる部分があり、「届きそうで届かない」が届かない星だとしても、「めざめる前のチカラ」がAwaken the powerなどを思い出させます。そんな中でも、君ここ・青ジャン・みら僕はかなり象徴的に含まれてる感じがします。「YES!! 答えはいつでもこの胸にある」なんかは君のこころは輝いてるかい?を感じる部分ですが、輝きが最初からあったという時の"最初"は、キャストにとっては君ここなのかなと思います。「君のこころは輝いてるかい?胸に聞いたら"Yes!!"と答えるよ」というように、確かに「胸に眠る輝き」が最初の曲からあったというのに気付かせてくれます。「青い羽が描いた これからの軌道飛ぼう」は青空Jumping Heartで「見たことない夢の軌道追

WATER BLUE NEW WORLD

曲について TVアニメ2期12話の挿入歌です。 Aqoursがこれまでの道のりで感じた想いが描かれつつ、「次の輝き」へと向かう今の気持ちが表された曲だと思います。ただ、過去も未来もそのときその瞬間は「イマ」であり、その「イマ」を一生懸命に生きていこうという意思が感じられます。「悔やみたくなかった気持ちの先に広がったセカイを泳いできたのさ」「夢は夢のように過ごすだけじゃなくて 痛みかかえながら求めるものさ」などの歌詞は、まさにいろんなものを乗り越えてきた今のAqoursだから歌えるんだろうと感じます。 TVアニメオフィシャルBOOKでも語られていますが、会場といい歌詞の内容といい、μ'sの僕たちはひとつの光に通じる部分があり、頑張って手に入れた「今」について歌っているという共通点があります。それでも「いまが最高!」というμ'sの"いま"とAqoursの"イマ"はやっぱりどこか違うものなのかなと、ひらがなとカタカナの表記の差から感じます。この曲の歌詞は他にも「ミライ」「セカイ」「ツナガリ」などカタカナで書かれている単語が多く、なんとなく輝きを感じるような、あるいは今までとは違う新しいセカイを見ているような、そんな特別感を感じます。 1番の歌詞は過去から今への繋がりがメインで、2番からは今から未来への流れのように感じますが、2番以降の歌詞の振り分けがユニットごとになっていて、なんとなくBD全巻購入特典曲の雰囲気を感じます。楽しい思い出があれば大丈夫というGuilty Kiss、別れに感傷的になるAZALEA、これまでを忘れず成長していこうと前を向くCYaRon!という要素がそれぞれの特典曲に入っているような気がします。意図的に繋げたというよりかは、それぞれのユニットが卒業をどう捉えるかの曲のイメージが、WATER BLUE NEW WORLDの歌詞割りに重なっただけだとは思っていますが。 アニメPVの演出では、Saint Snowの「雲の上を漂っているみたいだった」という感想に一致するように、雲の上に立っているステージが、サビのタイミングで衣装のスカートを取り払うのと同時に晴れていきます。バレエの白鳥の湖をイメージした衣装を取り払うのは、Aqoursメンバーがそれぞれに抱えていた呪

DROPOUT!?

曲について Awaken the powerのカップリング曲で、TVアニメ2期8話でもイントロだけ流れました。 歌詞としては、どんなに負けて逆境の中にいても、夢を忘れられない、諦めきれないという感じなのかなと思います。1期12話でAqoursが「勝ちにこだわるのではなく自分たちの道を行く」という結論を出していて、一見Aqoursの方が人間的に成長しているように見えますが、憧れのA-RISEの見ていた景色・輝きを追い求めて努力し続けようとしている点や、なんだかんだで負けを何度も経験しているのに諦めずに挑戦し続ける点などではAqoursと同じで、そんなところが「空の色が見えないのに 輝きを感じてる!」に現れている気がします。 3rdライブでも、ラブライブ!予選で歌えなかった曲として福岡公演でだけ披露されました。「置き去りのpassion 予想外situation」「こぼれ落ちた夢の欠片ひろえば」「明日が描けない時も夢は熱く蠢いてる」などの歌詞は、なんとなく予選で落ちた後の心情に近い気がして、そういう意味ではアニメの劇中ではなく、ラブライブ!地区予選が終わった文脈でライブなどで聴く方がしっくりくるのかなとも思います。 ライブではもうテンション上がりっぱなしですね。函館UCの登場時に煙に浮かぶシルエットがまずすでにカッコよすぎる。しかも曲調が激しく切り替わる瞬間にいきなり紙吹雪とその発射音でもう一瞬でテンションが最高潮になります。加えて目がチカチカしそうなくらい激しく切り替わる照明が曲の激しさに拍車をかけていて、曲の雰囲気に引き込まれます。 個人的見所ポイントは、函館UC Day1の「確かなものが見たくて」のところでひなひな→アサミンと2連続で来るウインクです。「闇に愛されてた」などのハモりパートも、ライブだと余計よく聴こえます。あと、2番サビ終わりのアサミンの手を広げるポーズ・表情がもう豪快で最高に好きです。その後の落ちサビパートでは歌のうまさもわかるし、特にひなひなの高音がお気に入りです。最後に手を外に広げる振りと共に曲が終わるのに合わせて照明も外に広がっていくのもカッコよすぎます。 4thライブに向けて CRASH MIND同様、たぶん来ないだろうと思っています。なんにせよ、無理だけはしないで欲しいと思いつつ、またどこかで聴けることを楽し

CRASH MIND

曲について Saint Snowの楽曲としてAwaken the powerに収録されたカップリング曲です。TVアニメ5話でもちょっとだけ流れています。 この曲の個人的な解釈としては、現実を突きつけて夢を諦めさせようとする大人たちに反抗して、それでも自分たちの夢を目指して進み続けよう、というテーマなのかなと思っています。「騙されたままの Dreaming future いらないよ」というのが他人が敷いたレール・勝手に作り上げられた夢に乗っかりたくない、という感覚で、その方がうまくいくと言われたとしても、他人のいいなりになって生きるのではなく、そんな甘えた「MIND」や無難な「PLAN」なんて「CRASH」して、迷って足掻いてでも自分の夢を追いかけよう、という気持ちなのかなと思ってます (なんかルー大柴みたいになってしまった)。歌詞やメロディの作り上げるクールな雰囲気もSaint Snowのカッコよさだと思いますが、それだけでなく自分の夢を掴みたいという熱い気持ちが内に込められているところもまたSaint Snowらしさであり、ある意味Aqoursとも根幹として通じているところでもあるのかなと思います。 畑亜貴もAqoursの作詞では難しい漢字はできるだけ使わないようにして、彼女たちらしい言葉を意識しているとのことですが、Saint Snowの場合は日常で使わないような単語も歌詞に出てきますね。単純にSaint Snowの方がそういう言葉を知っていそうなイメージ、というよりかは、難しい語彙でスマートな雰囲気を演出しようとしているこだわりがSaint Snowらしい、という風に僕は捉えています。あと、理亞のラップもSaint Snowのクールなイメージを形作る特徴の1つだと思いますし、そのラップを意識してか、英語も多めです。 アニメPVはないのでライブの振り付けがオリジナルですが、ダンスは操り人形のような振りから始まります。この辺もまた、大人に操られるようにして自分の意思で動いていない状態を表しているのかなと思ってます。この振りのときのひなひなの無表情さも結構好きです。あと個人的にはアサミンのアドリブがかなり好きで、なんか突然ウインク入れてくるし、函館UC Day2の「経験の意味なんて」のところでフォーメーションチェンジの移動中にサラッとひなひなの肩をポ

Awaken the power

曲について TVアニメ2期9話の挿入歌です。 アニメストーリー中でも語られていた通り、1年生組の隠された力が曲のテーマずら。「ココロの奥底で 新しいセカイ探してる」というラスサビの歌詞が、まだ自分も知らない奥底で眠る力が目覚めたがっていて、新しい自分・新しい景色を見せようとしている、という感じで、ためらわずに挑戦して成長することで新しいことができるようになり、世界が輝いて見える、というこの曲のテーマを一番端的に表してる部分かなと思います。実際2期最終話でもルビィは「花丸ちゃんたちとスクールアイドルやってこれたんだもん、大丈夫かな」と、人見知りだった自分も変えられそうと前向きになっていて、Awaken the powerで綴られている気持ちが確かにルビィたちの中にあるんだなというのを感じさせられます。 いつも賑やかしパート担当をする"1年生組"に理亞も混じって「Hi! Hi! Hi!」してることがすごく嬉しいですね。本当にこの作曲を通じて仲良くなったんだなと思うし、それ自体が彼女たちの成長の証だと思います。他にも、「できないなんてやんなきゃわからないね」を「できるかどうかじゃない、やりたいかどうかだよ」と誘われてAqoursに入った花丸が歌うところは本当に「成長したね!」という気持ちになります。この「成長したね!」を自分で言えること自体もまた、未熟だった過去の自分と今の自分の違いがわかるようになったという点で、成長なのかなと思います。 「だからいつまでもユメの途中」など、この曲の歌詞は3年生組からすると特に自分のことのように感じるんではないかなと思います。ダイヤや聖良たち3年生組から見ると、ルビィたちの心情が歌われていて成長を喜ぶだけでなく、自分たちの現状にも通じるところがあって、自分たちも負けないように頑張ろうと思える、そんな2つの視点を感じる曲に見えるんじゃないかなと思います。個人的には「想いのつよさで胸がいっぱいで 声になるまえに泣きそうだよ」を歌うダイヤや聖良が、函館山に呼び出されてクリスマスライブに誘われ、優しく妹たちを抱きしめたあの瞬間に重なってるんじゃないかな、なんて妄想しています。 舞台である函館ならではの演出がたくさんある点も好きなところです。PVみたいになってるシーンのひとつに、函館山の夜景に向かって11人

MIRACLE WAVE

曲について TVアニメ2期6話の挿入歌です。 Aqoursらしさとは何かを形にしようとして生まれた曲で、特に高難度の技が含まれるダンスが特徴的です。前にも書いたように、僕は (キャストの) Aqoursはカッコいい曲でのキレのあるダンスが魅力の1つだと思っていたので、個人的にもダンス面でAqoursらしさが表現されるのはすごく自然に受け止められるところでした。 海岸での練習のとき「どうしてできないんだろう」と、変わりたいのに何もできない自分を悔しく思う千歌の気持ちが1番の「じれったい自分 越えるときだよ」という部分に現れていると思います。一方で、「あの頃はまだ甘かった?」と、2年前に技を完成させられなかった3年生、特に果南の想いが2番に現れているように思います。1番の「ひとつになった夢よ走れ」が2番で「ひとつになった夢と走れ」となるのも、1・2年生と3年生の捉え方の対比になってるようにも思います。もしかしたら、1番を千歌が、2番を果南が作詞したのかもしれませんね。 「できるかな? できる!」という歌詞がドルフィン・ロンバクという大技を成功させた後に来るのも、歌詞をダンスが後押しするようで、ダンスが前提のラブライブ!曲らしいなと思いますし、一方で今までのようにただ歌詞を直接表現するダンスとはまた違った、新しい角度の表現だなとも思います。あんちゃんはその直後の千歌が3年生、そして1年生に目配せするシーンが好きだと語っていて、ロンバクをするのは千歌1人でも、他のメンバーが千歌に想いを託して、それに千歌が応えるという形でAqoursが1つになっているのを実感できます。 「HEART WAVE」は、心に立った小さな波がスクールアイドルを初めるきっかけになって、その波をみんなにも伝えるために大きくしようと頑張り続けて、何度も浜辺に打ち付けてみてもなかなか届かないけど、失敗を積み重ねながら挑戦しているうちに、やがて大きな波へと変わって「MIRACLE WAVE」になって、目標としていたところ、そしてみんなに届いていく、そんなイメージかなと思っています。今こそが今までの自分の最高到達地点、そんな気持ちが「今最大のHEART WAVE MIRACLE」なのかなと思っています。 ライブは、何をおいてもまずはあんちゃんのバク転ですよね。6公演毎回ドキ

MY舞☆TONIGHT

曲について TVアニメ2期3話の挿入歌です。 アニメのストーリーで、1年生と3年生が紆余曲折ありながらも最終的にそれぞれの個性を織り込んで制作したという1曲です。曲調は鞠莉の好きなロックにダイヤの箏を始めとする和のテイストが加えられた和ロックという感じです。振り付けでも鞠莉はエアギターしてますね。無音区間で花丸の主張していた「無」が入っていたり、「焔 (ほむら)」のような厨二病感ある (?) ワードが使われていたりと、2話でみんながやりたいと言っていたことがすべて含まれているように思います。衣装もルビィが「お姉ちゃん、絶対似合う」と言っていた着物風のものになっています。 歌詞としては、それぞれの輝きたいという気持ちが集まってやっと生まれたAqoursで、今は心のままに楽しく夢中になって踊り続けたいという感覚が表されているのかなと思います。「まだ小さな焔が ひとつになれば奇跡が生まれ」がそんなAqoursの歴史を語っているような、あるいは今回の作曲のために1・3年生が団結した様子を指しているような、そんな感じがします。個人的には「この世界はいつも あきらめないこころに 答えじゃなく 道を探す手掛かりをくれるから」という歌詞が好きです。失敗しても諦めずに頑張っていれば新しい可能性が見えてくる、ということを、世界が自分たちを肯定的に受け止めてくれているような感覚で表現している感じがします。あくまで答えは自分たちが出すものだという部分も、みら僕の「未来の僕たちはきっと答えを持ってるはずだから」に通じる部分があるのかなと思います。 また、ラスサビ前の「胸の声に導かれて 道がまた開けたよ」という歌詞がストーリーと関わっている感じがして、「胸の声」はMY舞☆TONIGHTの後に続けて披露される君ここの「胸に聞いたら "Yes!" と答えるよ」を思い起こさせますし、「道がまた開けたよ」は学校説明会へ向かう道を感じさせて、全体として学校説明会で君ここをやるために必死に探して見つけたルートのことのような気もします。 この曲はカッコいい系の曲調なせいもあって、ソロパートの歌い方がみんないい感じです。個人的には「ほら大きく広がれ」のきんちゃん、「羽みたいに手伸ばして」のあんちゃんがめちゃくちゃ好きです。 ライブでは火を使った演出でまさに熱くな

未来の僕らは知ってるよ

曲について TVアニメ・ラブライブ!サンシャイン!!2期OP曲です。ちょうど1年前の今日、2017/10/25がこの曲の誕生日でした。毎日このブログを読んでくれてる人は2期曲が突然カップリングから始まって混乱してたかもしれないですが、この日にタイミングを合わせるためでした。 まだ1年しか経ってないとは思えないくらいこの曲を初めて聴いたときを懐かしく思います。この曲はとにかくOP映像好きすぎる。2期1話での初見でもう本当に引き込まれました。ラブライブ!補正を抜きにしても個人的にアニメOP・EDでTOP5に入るレベルで好きです。 まず千歌の光を掴むような振り。後ろのモニターとリンクしてあんちゃんが光を掴むシンクロ演出は本当にヤバかったです。そこからの「ホンキをぶつけあって」で拳をぶつけるかのような振り、ライブで絶対一緒にやってます。その後も続くレーザー照明や巨大ボールの演出は、アニメ2期直前の2nd埼玉がラブライブ!シリーズ通じて初めてのライブ現地参加だった僕にとっては、まさに数日前に観たままだと思って、逆シンクロに感動しました。サビの前で横に2分割された画面がだんだん近づいていって1つになる演出も最高に好きだし、LVなどでカメラにより再現されたときは本当に嬉しかったです。 あとはサビの「泣いたり笑ったり」のところで会場が本物の海のように見える演出は、キャストがライブ等のMCで言っている「光の海」を表現しつつ、Aqoursにとって大切な内浦の海とも重なるようで、本当に嬉しい演出でした。よく観ると紙飛行機も海に向かって飛んでいっていて、2期最終話で海を越えて学校へと飛んでいった紙飛行機のようだったり、さらには1期OP映像でも同様にサビのときに舞い落ちていた羽も思い出したりと、細かいながらもいろんな想いの詰まった演出だなと思います。あとその前のダンスCGも地味にめちゃくちゃぬるぬる動いていて、そこもすごく好きです。 1期OPの青ジャンといえば、2番Bメロの「あたらしい青空が待ってるよ 待ってるよ!」なんかも青ジャンを思い出させます。畑亜貴は「彼女たちがその時になにを考え、なにを感じているかを表現する方が大事」とインタビューで答えていて、これ自体はキャスト寄りの発言のようですが、アニメのストーリーにおいても同じことを考えていると僕は思っています。それを

君の瞳を巡る冒険

曲について TVアニメ・ラブライブ!サンシャイン!!2期OPテーマのカップリング曲です。 この曲は脱出ゲームコラボのテーマソングとしても使われ、実際この曲のCDにも謎解きが入っていました。新宿の東京ミステリーサーカスを拠点に行われたユニットごとの3種の謎解きや、淡島を舞台にした謎解きなど、この時期はめちゃくちゃ謎解きやりまくってた気がします。特に淡島でのコラボはキャラ・アニメのストーリー・聖地・あわしまマリンパークのよさがすべて活かされていて、謎解きそのものだけでなく世界観もとても楽しめました。ところで個人的に一番難しかった謎は、練習用の入門問題とされていた謎解き期末試験だったんですが…… 曲の話に戻りたいんですが、正直この曲は謎が深すぎてよくわからないですね。基本的には謎を解くことで離れた相手と巡り逢いたい、みたいな感じだと思っています。「僕は君を見てる 君の目に僕を映してよ」というのが相手に見つけて欲しいという感じで、これが曲のタイトルの君の瞳を巡る冒険を表しているところかなと思います。1番の「暗闇照らすように声 君に届けと呼んでみる つながるはずと信じたら 奇跡のような光で 僕たちはめぐり逢うね」は「君」に見つけて欲しい「僕」側の描写で、2番では「つながるはずと信じるよ キセキのような光が 僕たちを招き」となり、つながるはずだと「君」が本当に信じてくれたから、「僕」の声がキセキの光のように届いている、という感じなのかなと思っています。ラスサビ前の「謎を謎を解けば ひとりじゃないよね」と、その後に割って入るような「ひとりじゃない」がそれぞれ「君」と「僕」に対応している感じがして、ついに見つけた、巡り逢えたという感じがあります。 ここでの「謎」が何を指しているのか、そのまま脱出ゲームや迷宮なのか、それとも理解したくても理解しきれない相手の感情などの比喩表現なのかはよくわかってません。「謎」がなんなのかすらも「謎」であるように書かれていて謎に包まれてる感じがまた、この曲らしさに繋がっている気がします。 歌詞にもまだなんか (謎解き的な意味での) 謎が隠されているような気もします。例えば、歌詞カードに「Ah それでも先へ進もうよ」と、歌としてはあまり目立たない「Ah」が明確に書かれていたり、なんかフォントサイズが違うっぽくて、「Escape an

“MY LIST” to you!

曲について TVアニメ・ラブライブ!サンシャイン!!2期EDテーマのカップリング曲です。 少女以上の恋がしたいでちょっと (だいぶ) 成長した恋の歌になってたのからは少し逆戻りして、恋に恋してる感じが戻ってきたな、という感じがします。なんとなく西野カナのトリセツっぽい感じもするんですが、こっちはどちらかというと出会う前の話で、まだ見ぬ相手との恋愛を考えながら、こんなだったらいいな、こんなときはこういう方がいいかな、と妄想しながら思いついたことをリストに追加しながらメモしていってるような、そんなイメージで聴いています。 「大好きなキモチ後回しにされちゃったら 涙でちゃうよ!」というところが歌詞としては一番好きなところです。理由は純粋に可愛いからです。大好きなキモチを後回しにしないように頑張りたいと思います。まあ僕恋人じゃないっていう決定的な問題があるんですけど。あとは「「さん」とか付けないで呼んでね」は2期4話の「ダイヤさんと呼ばないで」を少し思い出します。でも僕はやっぱりダイヤさんって呼びたくなるんだよな〜〜〜 (ウルトラ脱線) ライブでは本当にとにかく可愛いところばっかりでヤバいですね。いつもと違う雰囲気の声が聴けるのがいいです。他の曲では賑やかし担当の合いの手班、という感じが多い1年生がぱっどぅわっぱーの合いの手をやってるとこも可愛いです。あんちゃんの「ん〜?」のところは声も顔もやばいしなあ。あと個人的MVPはあいにゃで、ソロパートでの歌い方もめっちゃ可愛いし、くいくいすーってする振りが本当にあいにゃのために発明されたんじゃないかというくらい似合っててめちゃかわです。あと可愛いところではないんですが、ラスサビ前の「言ってほしいじゃない?」のとこのしゅかしゅーの振りが曲の雰囲気からちょっと掛け離れてキレッキレなのが結構好きです。 最初とラスサビ前のソロパートを担当しているせいか、なんとなくしゅかしゅーセンターっぽい感じにも見えます。特に最初の方でみんなのところを回っている姿は、なんとなく恋アクの2番Aメロでみんなの後ろを動いていくシーンを思い出すところがあります。 4thライブに向けて 確定枠ではないですが十分可能性があると思います。少女以上とセットのブロックで心臓を破壊しにくるもよし (よくない) (いや、よい

夏の終わりの雨音が

曲について デュオトリオコレクションCD Vol.1 SUMMER VACATION収録曲で、千歌と果南のデュオ曲、衣装テーマはトワイライトタイガーです。 今までの曲はそれぞれ違った方向で夏らしさを満喫する曲でしたが、この曲は夏が終わった瞬間の切なさを歌っているという感じで、「September rain」というのも9月に入り夏休みがちょうど終わったところに対応してるのかなと思います。ひと夏限りの切ない恋という感じで、夏の熱い太陽に浮かされた想いが秋口の突然の夕立にさらわれるように消えていくという、季節と気持ちのリンクから浮かんで来る情景がとてもキレイだなと思います。「海辺の空光って」から雷も鳴っているほどの激しい嵐なのだろうし、実際この9月は台風も多い季節なので、そんなところも現実感があります。 「今はまだ背中もこころもひりひりしてるみたいだよ」という語りも同じように季節の移り変わりと心情がマッチしていて、好きな表現です。この曲は全体的に詩的な情景描写が多いと思いますが、エモくなってるとそういうちょっとクサい言葉で悲劇の主人公っぽく自分を表現したくなったりする感じも出てると思っていて、そんなところも含めて思春期というか、青春の1ページ感があります。 「なんども季節が変われば埋もれてく そして笑えるのかな」といいつつもすぐに「思い出なんていらないの こころが苦しくなるだけだと」となるところが結構好きです。恋愛に限らず後から考えると辛かったことでもいい経験だったと思えるのはよくあるかなと思うんですが、やっぱりその瞬間真っ只中はただただ辛くて先のことなんて考えられない、というのにすごく共感します。 冒頭の果南の語り、正直初見はめちゃくちゃ笑いました。僕は普段から個人的に果南はポエマーのイメージで、それは表面上さっぱりしてる割には結構色々と心の中で考えてそうだからと主張しているんですが、よく考えるとこの曲のイメージからも影響を受けまくってる気がしてきました。 ライブでは曲の雰囲気に合わせて2人がメインステージとセンターステージとに別れた配置が結構印象的でした。ランニングマンの振りもカッコよくて好きなので、君の瞳を巡る冒険でも一瞬それっぽい振りが入っていて嬉しかったです。カッコいい曲でのすわわの表情や振り、普段とのギャップもあってかめっちゃいい

地元愛♡満タン☆サマーライフ

曲について デュオトリオコレクションCD Vol.1 SUMMER VACATION収録曲で、曜と善子のデュオ曲です。予備知識がないとサンシャイン!!の楽曲の中で最難読タイトルな気がしますが、「じもあい」まんたんサマーライフです。 今までの2曲はテンションの高い弾ける夏・情熱的な恋の夏という感じでしたが、こちらは地元でゆっくりまったり過ごす夏、という感じで癒し枠ですね。「イチバンはこの場所って気がしてる」というのが結構共感できて、地元って特に何があるわけでもないんだけど、なんだかんだ言って一番落ち着く感じがあるし、この感覚は他の場所では味わえないんだろうな、なんて思います。僕も個人的に地元に帰省すると、特に何もせずにボーッとゆっくり流れる時間が愛おしく思えたりするんですが、それでもなんとなく焦りを感じて、なんかやらないとなあ、とか思ってしまうタイプなんですよね。そこで「なんにもしない夏もいいじゃない?」という歌詞を聴くと肯定されてる気持ちになれて少し心が安らぎます。 特に途中途中に入るセリフパートがアホかわいいという感じで、こちらも難しいことを考えるのをやめて「じ・も・あい!じ・も・あい!」と腕を振りたくなります。個人的には曜も善子も素では物事を真面目に考えすぎるタイプだと思ってるので、2人合わさってアホになれてる感じが好きですね。曜と善子はAqoursの中では沼津市街に住んでいる唯一の2人という共通点がありますが、「いつも見ててくれた 喜びも涙も知ってるの 昔からの浜辺」と、彼女たちの地元の象徴はやっぱり海なんだなと思います。そしてアニメストーリーとしても1期8話で0を1にしたいと誓ったシーンや、2期6話のバク転練習シーンなど、いつも大事な場面で笑ったり泣いたりした場所が海だったように、他のAqoursメンバーにもこの想いはあるんだろうなと思います。そんな想いがシリアスになるのではなく素の言葉で明るく表現されているように感じるところも好きですね。1期6話でPVを作るのに苦戦していた頃を思うと、こんな風に素直で等身大に地元愛を語れるようになったんだなあとも思います。 曲としてどの辺がユニコーンブリザードな感じなのかはよくわかってないんですが、青い海・白い砂浜、というこの曲のイメージが曜と善子のメンバーカラー、そして衣装の色と合っている感じがします。

真夏は誰のモノ?

曲について デュオトリオコレクションCD Vol.1 SUMMER VACATION収録曲で、黒澤姉妹のデュオ曲です。 久しぶりに聴き直して、改めてこの曲のファンだったことを思い出しました。好きすぎる……個人的デュオトリオMVP曲です。インフェルノフェニックスが衣装テーマになってることもあって情熱的な曲調で、合いの手の「Ole!」や振り付けなど、情熱の国スペインやフラメンコのような要素が入っていますね。生真面目な感じのダイヤとかわいらしいルビィなのに、なぜだか情熱的なこの曲がめちゃくちゃ似合います。スクールアイドルへの情熱など、内に秘めているだけで本当は強い想いがあるところがそう感じさせるんでしょうか? 歌詞はもうすでに情熱的、というよりかはその一歩手前という感じで、情熱的になる自分に気付いて目覚めようとしているところ、という感じがします。個人的には「ときめき以上のリズム 今宵知りたくて」という歌詞が好きで、ときめき始めたときの胸の鼓動の高まりのもっと先、もっと胸の鼓動が早くなるような情熱的な恋にしたいという感覚を的確に表現している感じがしてお気に入りのフレーズです。 「Summerはみんなのモノ!」で夏への扉 Never end ver. から繋がってきたこの曲ですが、こちらも曲中に「胸のトビラが開いてしまいそうよ」という歌詞が出てきて、双方向のつながりを感じます。黒澤姉妹の「夏への扉」はもしかしたら情熱的な恋の扉なのかも?曲のつながりでいうと、「大胆なわたし」「おさえきれない熱さ」などの歌詞が出てくるルビィソロ曲のRED GEM WINK、「自分の気持ちは常に明快なはずだと」「もてあます熱さが こわい」などの歌詞が出てくるダイヤソロ曲のWHITE FIRST LOVEも「大胆な言葉つぶやいた」「理性から指令が届かない」「情熱的に抱きしめて」などの歌詞と似ている部分があると思っています。物語としてこれらの曲が直接的にリンクしているとは個人的には思っていませんが、根本的なテーマは似ているのかなと思っています。 ライブで見ると、実際のキャスト2人の身長差が黒澤姉妹っぽいのがさらに強調されて見えていいですね。大人っぽい雰囲気で情熱的な衣装が似合いすぎな小宮有紗さんはほんと最高だし、「オ・レ!」のふりりんは可愛すぎる、ふりりん可愛すぎる……あと近づきす

夏への扉 Never end ver.

曲について デュオトリオコレクションCD Vol.1 SUMMER VACATION収録曲で、梨子・花丸・鞠莉のトリオ曲です。 難しいことなんて考えずに脳を空っぽにしてはしゃぎまくるのが夏!って感じがする曲です。コールがたくさんあってとにかく楽しいし、歌詞も長くて喋りまくってる感がノリとテンションで押し切ってる感があって好きです。でも「いつか思い出になると ちょびっとね分かっちゃった それさえ夏らしいと知ってるよ!」という、ちょっと切なくなるような、でもそれも含めて夏だね!という歌詞がお気に入りです。あとは「ずる〜い!私だってアイス食べたいのにぃ〜〜〜!」は、梨子にしてはかなり子供っぽい感じもするんですがそれがまた意外な一面という感じで可愛らしくて好きだし、オタクとして流用するにも汎用性が高い構文なのでよく使ってます。 「遊ぼう」という歌詞がなんとなくLanding action Yeah!!っぽい感じがするし、最後の歌詞で「Summerはみんなのモノ!」って言った後に真夏は誰のモノ?が始まるのも面白いですよね。この2曲の間にある曲として、繋ぎみたいになっている感じがするのも面白いです。 衣装はハリケーン・ブロッサムがテーマになっていて、頭の飾りなど、花びらが舞う感じのイメージになってると思います。色合いや腰の黒いベルト (?) から、卵・桜でんぶ・トイレの芳香剤なんて言われてましたよね。余談ですが、僕は2ndライブ以降、部屋とトイレにラベンダーの芳香剤を置いています。 ライブでは、「お祭りの太鼓で踊ろう」の振りで太鼓を叩くようにするとことか好きです。「お祭り」が夏っぽさを感じさせつつ、叩いて踊ってはしゃいじゃおう!って感じが曲の雰囲気とぴったり合ってる気がします。「ココロウキウキ 浮世のドリーム」のとこのきんちゃんのインドっぽい感じの振り付けもめっちゃ好きです。あと「むーっ」のところの鈴木愛奈さんが可愛すぎると僕の中で話題です。そういえば水鉄砲に何が書いてあるのか見てたら、りきゃこのやつには「SUMMER VACATION 発売中」と書いてあって、この期に及んでもまだ宣伝してるのが面白かったです。 4thライブに向けて デュオトリオは貴重だし、楽しすぎなのでめっちゃやって欲しいんですが、夏を意識した曲なので時期的には4thには合わない

Landing action Yeah!!

曲について Aqours Next Step! Project テーマソングで、このCDにAqours CLUB (2017) のシリアルコードもついてきました。Aqours CLUBレポートのBGMとしても使われたり、Aqours CLUB会員が先行申込できるファンミで毎回歌われたりして、なんだかんだ去年度で一番聴く機会が多かった曲な気がします。 Next Step! Project はファンミはもちろん、その始まりとも言える2ndライブツアー、海外ファンミ、そして終わりとも言える3rdライブツアーなど、とにかくAqoursがいろんなところのファンに会いにいくイベントが多かったかなと思います。「聞こえたよ ここにおいでって」「待ってるだけじゃ伝わらない だから来たのさ」などの歌詞から、そんな風にAqoursがいろんなところに会いに行っている感じがあって、テーマソングにぴったりだなと思います。英語わからないんですが、「Landing action」は "着陸体勢" みたいな意味かなと思っていて、もうすぐ行くからね、もうすぐそこだよ、みたいなワクワクを感じています。Aqours CLUBからAqours CLUB 2018への切り替えがちょうど3rdツアーの途中だったこともあって、3rdツアー中に次のHop! Step! Jump! Project!のテーマソングであるホップ・ステップ・ワーイ!にうまくバトンが繋がったのもすごくよかったなと思います。 基本的にはAqoursの方が「遊びに来たよ!」って感じで歌ってる曲だと思うんですが、ファンの方からしても、たとえ遠征じゃなくてもライブには「遊びに行く」ものなので、ファン側の気持ちも歌詞に入ってると思っています。SKY JOURNEYなんかはAqoursとファンの両方の視点を代弁する2者が出てくることで両方の思いが交差するタイプの曲でしたが、Landing action Yeah!!は1人の視点が両者の共通の視点として描かれている感じがあって、「ココロ ひとつになろう」という歌詞とさらにリンクしてる気持ちになれます。ファンとの合唱になるのもいいですよね。他の合唱曲でもそうなんですが、曲の終わりでファンの合唱が残響になって余韻が生まれる感じ、すごく好きです。 「なにをした

Shadow gate to love

曲について Guilty Kiss 2ndユニットシングルのカップリング曲です。 この曲でも「罠」という言葉が使われていて、Strawberry TrapperやGuilty Night, Guilty Kiss!を思い出します。特に「呪文」という単語が「罠より魔法と言ってみて」の「魔法」っぽかったり、「いつかしてみたい キスの数なの」が連発される「Guilty Kiss!」っぽかったりして、Guilty Night, Guilty Kiss!を感じる部分があります。でも個人的には1stシングルの2曲はもっと情熱的に相手を夢中にさせたいという感じで、恋の駆け引きを楽しむためにさりげなく誘惑することを「罠」と言っている感じがあるんですが、Shadow gate to loveはデカダンスというか、相手を自分の闇に引きずり込んで一緒に堕落するよう誘っているような「罠」という感じがして、ちょっと違うかなと思っています。うまく言葉にできないんですが、1stシングルはディスコやクラブって感じで、Shadow gate to loveはバー、みたいなイメージがあります。 あるいは「私と貴方 裏と表」という対比からは、コワレヤスキの「私とはきっと反対だから」という歌詞も思い出します。Shadow gate to loveでは裏・影であるのは私・歌い手側なわけですが、これを逆にコワレヤスキの君・聴き手側と考えてみると、1人だけにしか見せない弱さ・心の闇をあえて見せて、守りたいと思わせて「罠」にかけているというようにも解釈できるかもしれません。ぶっちゃけ個人的にはあまりそうは思っていなくて、この曲は割と他のギルキス曲とは独立した世界観だとも思っているんですが、他の曲との絡みを妄想していろいろ考えながら聴いてみるのもそれはそれで面白いかな、なんて思います。 歌としては、2番Aメロのあいにゃの歌声が色っぽすぎてヤバいですね。いや、ヤバい。ラスサビのあいきゃんのOh Yeahのところの伸びのよさもかなり好きなポイントです。あとはライブでは特に振り付けがシンプルに可愛くて好きです。でもこれつまり闇への罠なんですよね……まずいなぁ……。かなり小指が特徴的に使われてる印象で、指切りのように小指を立てて口元に当てる振りがめっちゃかわいい、ああ完全に罠にハマっている、しびれてきてしま

コワレヤスキ

曲について Guilty Kiss 2ndユニットシングルの表題曲です。曲にも出てくる「fragile」は脆いとか割れやすいみたいな意味で、タイトルの「コワレヤスキ」にそのまま該当する英単語だと思います。「コワレヤスキ」とカタカナ表記にすることで、表面上は硬そうに見えてもヒビが入ると脆く崩れてしまいそうな感じが出ていてうまいなと思います。 今までのギルキス曲は "攻める系オトナ女子" だったと思うんですが、この曲では包み込むタイプの包容力のある大人が描かれているなと思います。自分だけが気付いている相手の本心や弱さを受け止めてあげたいという優しさと、「私がずっと君を守るよ」という強さの両方が感じられます。破れそうな殻に籠っている相手の様子はINNOCENT BIRDにも似ている気がしますが、INNOCENT BIRDは「きっとおんなじキモチなの」という親近感・対等感があったのに対し、コワレヤスキは「私とはきっと反対だから」という違う相手を受け入れる包容力・年上感があって、歌い手側から感じられる魅力が違うなという感じがします。 曲としてもAメロ・Bメロ・間奏での緩急の流れがサビでの盛り上がりのためにすごくうまく作られてるなと思うし、それがライブパフォーマンスでは照明効果やダンス、表情がつくことでさらに強調されるので、ライブで聴くと余計にテンションがめっちゃ上がる曲という印象です。サビの振り、そんなに動いてないんですよね。なのに止まっていることで表現される意志の強さ、強調される表情や一つ一つの動作でこちらも力強く棒を振りたくなります。やっぱギルキスの表題曲はライブでの最大級ブチ上がりポイントだなと改めて感じます。 2nd BDで絶対に観て欲しいのは、2サビ終わりの「抱きしめるよ」のところのりきゃこです。唇を震せるほどに想いのこもった、相手を救いたいのに届けきれない歯がゆさを感じさせる表情に本当に引き込まれます。りきゃこはこの曲に限らず、感情的な曲での没入したパフォーマンスが本当にうまいと思いますし、2ndライブ、特にギルキス曲ではそれを感じられる場面がこの曲以外にもたくさんあって本当によいです。 あとはあいにゃのパフォーマンスも、個人的に1stのときは "カッコつけようとしてるとこがかわいい"

INNOCENT BIRD

曲について AZALEAの2ndユニットシングルのカップリング曲です。1stシングルがまだ何も知らない恋という感じだったのが、2ndシングルではかなり大人でクールな曲たちになった気がします。少女以上の恋、ということなんでしょうか?それでも、「恋の喜び咲かせます」というコンセプト (?) 通り、恋というか恋愛が始まる前の想いを歌った曲という点はすべて (LONELY TUNING以外) の曲で共通していると思います。 僕の解釈では、歌い手は卵の殻の中に閉じこもっている = 心を開かない相手の殻を破ろうとしている側だと思っています。一方で、「ねえきっと私たち おんなじキモチなの」と言っているように、自身も殻に閉じこもって、相手と同じく殻を破る瞬間 = 運命の出会いを待っている、そう考えています。「何回もないでしょう 一回だけでしょう」とある通り、運命の出会いは一度きり、卵の殻を破って孵化するのも一度きりということかなと思っています。孵った雛は最初に見たものを親と思う、という話も、卵の殻を破った瞬間が運命の出会いという感覚に繋がっているのかもしれません。 「自分はあなたに出会って殻を破ることにしたから、あなたも殻から出る準備をして」と訴えかけても、相手は愛されることを知らず、臆病になっている、そんな世界観かなと思っています。ここでの "INNOCENT" はまっさらで何も知らず、汚れがないという感じを表しているのかなと思います。卵の中でまだ愛することも愛されることも知らないという感じ。愛したいし愛されたいけど、愛されないかもしれないことへの恐怖心もあって踏み出せない、みたいな感覚が描かれていると思っています。そこにあえて、"I love you" ではなく 「Love me, say yes?」と投げかけるのも面白いなと思います。自分は運命を感じてるんだから、あなたも本当は私のことが好きなんでしょ?恐れずに愛して!みたいな。そこで「Say yes!」と大きく言い返すときが、殻が破られた瞬間のような気がします。 ライブではきんちゃんの表情が好きですね。いつもの目がなくなるくらいの笑顔も好きなんですが、クールに決めてる表情もカッコよくて、でもなかなか他の曲では見られないところかなと思います。あとは鞭を打つようにマイク

GALAXY HidE and SeeK

曲について AZALEAの2ndユニットシングルの表題曲です。GALAXY HidE and SeeKのGalaxyは「銀河」、Hide and seekは直訳すると「隠れて探して」で、「かくれんぼ」の意味です。これが転じて銀河かくれんぼ→銀かく→銀閣なんて略されたりもするようですが、さすがに通じない人が多そう。 この曲をどう解釈するかは「もしかして本当の私は 地球じゃないところで生まれたのかも」という突拍子もない最初のこの1行をどう解釈するかによって変わると思っていますが、僕はこれを"言いようもないくらい大きな孤独"の比喩として解釈しています。というのも、前にも言及した南條愛乃さんのソロワーク5周年記念ブックでの畑亜貴対談において、南條愛乃さんが「とてつもなく果てしない孤独を感じることがあるっていう話を読んだ気がして」と話を振ったのに対して、畑亜貴自身が「わたしはたぶん地球外の生物で、宇宙船から落ちちゃったんだと思うんですよ」と返していることから来ています。浅く言えば、この地球上には誰も自分と同じような人はいなくて、自分を理解してくれる人は誰もいない、という思いを表現した言葉だと僕は解釈していますが、それがこのGALAXY HidE and SeeKでの表現としても使われていると考えています。 また、「同胞がいない感はあります。たまに、めっちゃ脳波が合う地球人は何人かいるんですけど (笑)」という発言もあり、この「脳波」が歌詞に出てくる「テレパシー」の感覚なのかとも思っています。LONELY TUNINGでの「チューニング合わせて」みたいに、波長が合うことで心の会話ができるようになる、みたいな。ラスサビが始まるところの「ココだよってあなたの声が」で声がどんどん遠のいていって、「導いてください それだけで」でまた大きくなるのは、テレパシーを送る側から受け取る側へ、送信の過程をイメージしているのかなと解釈しています。HidE and SeeKの最初と最後の文字が大文字になっているのも、同じことを表現したいのかなと思っています。 究極の孤独を感じるからこそ、それを埋められる運命の地球人がきっとどこかに必ずいて、救ってくれると信じて探したくなる。現実の畑亜貴自身は諦めぎみみたいですが、歌詞ではそんな脳波がぴったり合う地球人を運命の人に置

海岸通りで待ってるよ

曲について CYaRon!の2ndユニットシングルです。ズンチャチャチャズンチャチャチャ。 友達と喧嘩、もとい「おこりんぼ大会」をしてしまい、いつもの場所である海岸通りで待っていても、いつものように相手が来てくれない、というまた友達がテーマになった曲かなと思います。そういえばこんな曲がCYaRon!には他にもあったなあ、と思い返すと、夜空はなんでも知ってるの?が思い浮かびます。そちらでは「言い方わりとキツかった いまさら後悔してるけど」とある部分がこちらでは「つい強い言葉で おこりんぼ大会」となっているような気もするし、夜空はなんでも知ってるの?が夜空に向かって後悔を語る曲なのに対して、海岸通りで待ってるよは「海も風もオレンジ色になり」「夕日へと叫びましょ」と言っている通り、夕暮れの曲で、2つの曲は2人の登場人物それぞれの視点が別時間で描かれてるのかな、なんて考えています。そう考えてみると、ユニットシングルのカップリングであることや、タイトルそのものも「知ってるの?」と「待ってるよ」でちょっと似ていることなどの共通点もある気がします。海岸通りの方ではそれが少し軽やかな語調やメロディで表現されているところも、夜空はなんでも知ってるの?との対比のような気もします。 さらに、夕焼けも夜空も描いた曲としては、歌詞に「船が夕焼けを渡るよ」「月が眠りをつれてくる」が出てくる空も心も晴れるからが思い浮かびます。この曲はうまくいかなかったことから立ち直ろうとする曲という感じなのに、割と唐突に「君に伝えなくちゃ 家に帰ったら」「目覚めたらね」と「君」が出てくるのところは、なんとなくこれら2曲の世界観とマッチしてるような気もします。僕は個人的に空も心も晴れるからでは最初夕焼けのオレンジ (みかん色) にしているペンライトを2サビで夜空イメージの青に変えるようにしてるんですが、逆に海岸通りでは最初海岸イメージの青にして、2サビの「オレンジ色になり」のあたりでオレンジ (みかん色) に変えています。 歌の物語だけでなく、細かいギミック (アドリブ?) もたくさん聴きどころがある曲だなと思います。「車が走り去るだけさ」のとこで車が走り去る効果音とか、ちかっちの「おこりんぼ大会」の「ん〜!」とか曜ちゃんの「やだやだ〜」とか、ルビィの「ずっと待ってりゅ〜〜」とか、細かいポイントが

近未来ハッピーエンド

曲について CYaRon! ユニット2ndシングルの表題曲です。CYR! CYR Love! CYRポーズを全然覚えてなかったので最近練習しています。 CYaRon! の曲の中で唯一わかりやすく恋の話題が入っていますね。でもあくまで自分の恋ではなく、友達の恋の話を聞いて自分も舞い上がりながらも応援する、という感じかなと思います。「タイミング良きに告白しちゃうんでしょ?」といういわゆる"煽るビィ"がやっぱり好きですね……一緒になってテンション上がって浮かれ女子トークをしてる感があるし、それを見てると自分も恋をしたくなるけど、でもそんなこと考えてないで友達を応援しなきゃ、みたいな純粋さが明るく元気でポップなメロディーに乗せられて表現されていて、年相応の女子感がやっぱりCYaRon!らしい曲だなと思います。 まあでも友達のこととして恋愛の話をするときは実は自分の話だったりする、というのもベタな展開ですよね。なんていう角度で聴いてみるのも楽しいかな、なんて思ってます。あるいは、例えばこの恋をした友達が千歌で、歌の主人公が曜ちゃんだったら、こんな明るい感じで話してるけど本音は……みたいなことを考えていると薄い本がたくさんできそう。 歌としてはしゅかしゅーの、特にラスサビ前のBメロパートが好きですね。元気な恋の歌として可愛い感じで歌うのかと思いきや、すごく力強い歌い方をしていて結構意外でした。応援してるって感じのイメージなんでしょうか?なんにせよ、しゅかしゅーのこの感じの声好きなんですよね…… 衣装はジャケットでも各メンバーカラーの菱形模様 (ハーリキンチェックというらしい?) がハチマキ・帽子の裏地・袖にワンポイントの共通点として加えられていましたが、キャストの衣装ではさらにそれが目立つようになっていたと思います (特にしゅかしゅー)。 しゅかしゅーのハチマキ姿はカッコいいというよりかわいいという感じだし、あんちゃんは胸から上のとこだけ見ると帽子や胸飾りがなんとなく上品に見えたり、ふりりんのちょこんと頭に乗った帽子や絶対領域など、衣装がなかなか好きです。 ライブだと、あんちゃんの好きポイントがとにかくたくさんありますね。まず「ひとりだけ」のあんちゃん、はい。あと、旗を回すあんちゃん、強い (確信)。あと、「想像してみるだけで」

少女以上の恋がしたい

曲について 3rdシングルのカップリング曲です。ぶっちゃけこの曲について語るオタクはどう考えても気持ち悪すぎるので短めにしたい。 別の方向性ではありますが、この曲もHPTやSKY JOURNEYと同様に少し大人に成長したAqoursの姿が描かれているという感じで、恋アクや待ってて愛のうたの頃の恋に恋する「少女」だった頃から、さらに一歩先に踏み出そうとしている、踏み出したいという感じがします。「なにもかもが素敵!」な想像上の恋ではなく、相手がいる現実の恋愛となるとすべてが理想通りというわけでもなく、自分のことをわかってくれない相手にすこしヤキモキしている、という感じがします。そういう意味で現実を知って少し大人に近づいている気がしますが、一方でかなり自我の部分が強いと言うか、自分中心に考えがちで余裕がない感じがまだまだ若いなという印象も与えていて、絶妙なバランス感覚だなと思います。畑亜貴はこういった思春期特有の「微熱感」が人生を通して描きたいテーマの1つだと言っていますが、大人に確実に近づいていてドキッとさせられる部分もあるけど、まだ背伸び感や焦燥感が残っていて青臭さも匂わせるこの感じはさすがだなあと思います。 ところで、「ひとりだけじゃできないこと」って言葉選び、ヤバいですよね、ヤバすぎる (ヤバすぎるので2回言いました)。これ以上は「いけないこと」を口走りそうなので、ヤバいということだけ報告しておきます。 歌はAメロ・Bメロがデュオトリオ逆順のパート分けになっていて、さらに次に繋がっていく橋渡しみたいな感じがします。一方で、間奏のCメロではキャスト順の歌唱になっていて、これは意外に珍しい気がします。デュオトリオのさらに次の展開であるアニメを匂わせてるのかな?と勝手に思っています。 曲・ライブは全体的にめちゃくちゃかわいい感じに仕上がっていますよね。「誤解されがちだがっ」のルビィちゃん、最初に聴いた時からめっちゃ好きでした。ライブだと「あなたに会った時に」や「間違ってるの?」のあんちゃんの振りや表情、「どこにいるの?」終わりのあいきゃんのふるふるしながら伸びていくとことかが好きなポイントです。 4thライブに向けて めちゃくちゃ好きな曲なので個人的にはかなりやって欲しいですね。一般に人気も高いと思いますし (勝手に思っているだけかもしれな

SKY JOURNEY

曲について 3rdシングルのカップリング曲です。この曲はそれこそHAPPY PARTY TRAINのアンサーソングというか、続きのように関連づけられた曲であることは、ライブやインタビュー等でキャストからも作詞の畑亜貴からも言及があります。ソロパートもHPTの総選挙ランキング順と逆順になっていて、HPTでソロが短かったメンバーもこちらで長めのソロが聴けるところも嬉しいですね。 個人的な解釈としては、HPTで「とおい駅できっと何かが待ってるね」と旅立った人物が、SKY JOURNEYで「ずっと遠くから!」と答える「君」になっていて、その旅の途中で出会った別の人物である「僕」の視点から「君」を見ている曲かなと思っています。でもHPTで「終わらない旅をしよう」と言っている通りこれはあくまで旅の途中なので、「もっと遠くへと!」とSKY JOURNEYで答えているところも、同じ人物という感じがします。そうすると、HPTの「意外なひと」とは、もしかしたらこの「僕」なのかもしれませんね。 HPTとの共通点としては他にも「溜息」「熱さ」「遠く」など似たワードが使われている点がありますが、例えば「ためいき」や「とおい」はHPTではひらがなで書かれています。全体を通して、HPTの歌詞は結構ひらがな表記も多いのですが、SKY JOURNEYは割と難しめの単語も漢字で書かれています。この辺りにも、人生という旅を通してまた大人に成長したという意識なのかなと思っています。実際TVアニメオフィシャルBOOK2 p.86の畑亜貴インタビューでも、HPTの制作依頼オーダーが「精神的な別れや成長、脱皮。人との別れを描きつつ…」とされていたことが語られていて、2曲ともに大人びた雰囲気への意識が強かったのかなと思います。 他にも畑亜貴はこのインタビューで「これはAqoursが聴き手を励ますような歌ですが、ファンの視点に立つとAqoursを応援する歌になるんです」と語っています。実際僕がこの曲から最初に受けた印象は後者に近くて、「胸に確かなもの持ってたら それだけでなんとかなるって どうして優しく語れるのだろう?」などの歌詞が、Aqoursの歌から勇気をもらい続けているつもりなのにイマイチ頑張りきれないときがあり、Aqoursをちょっとだけ遠く感じてしまう自分の気持ちと重なって共感するような

HAPPY PARTY TRAIN

曲について Aqours 3rdシングル表題曲です。第2回センター総選挙の結果、果南がセンターに選ばれました。基本的に僕は箱推しなのですが、強いて言うと果南推しなので当時の総選挙や楽曲には想い入れがある曲です。 発表当初から、μ'sの「僕たちはひとつの光」のアンサーソングという解釈が結構されていたと思います。大きな花が開いた中からμ'sが出てくるPV演出と「開いた花の香りから 受け取ったよ次の夢を」という歌詞の対応、PVでの万華鏡背景の演出も僕光の背景演出と似ていますし、発売日の2017/4/5はFinal LoveLive!が行われた2016/4/1の翌年2017/4/1からみると次の水曜日 (= CDリリース日) と、意識できるポイントはたくさんあります。いわゆるロリAqoursがHPTに乗って空を飛んで行く様子も、劇場版ラブライブ!の「いつだって飛べる、あの頃のように」を彷彿とさせるところがあります。 一方で、これはNext Step! Projectの1つである2ndライブの表題曲であることを考えると、「次」というのがAqoursとしての次であるという考え方もできます。まあAqoursのファーストステップがμ'sであったことを考えれば、これも前述の解釈と似たようなものとも言えるんですが、1期12話でμ'sを追うことをやめたという文脈を踏まえている分、単純にμ'sの次の夢という言い方とは違う印象になります。 さらに2期まで放送が終了した今考えてみると、さらに他の解釈も出てきます。当初から発売日が春なのになんで秋のPV (紅葉や花丸の焼き芋など) なんだろう?と思っていたのですが、2期の物語は夏休みが終わった後の秋〜冬がメインで描かれていました。劇中で紅葉が見られるのは2期4話〜7話までです。ここでPVをよく見てみると、冒頭で果南が教室で黄昏ているシーンでは、なにやら教室に飾り付けがされています。7話で廃校でも学校の名前を残すために決勝に出ると決めた後の、地区予選祝勝会なんではないかと勝手に妄想しています。そうやって見ると、7話で空も心も晴れるからが流れているシーンでピアノを引いている梨子はHPTのPV冒頭でもピアノを引いているし、ダイヤの胸を借りて鞠莉が泣いているシーンとはある種真逆に、ダイ

LONELY TUNING

曲について TVアニメ1期BD全巻購入特典曲です。 AZALEA相変わらずの詩的表現というか、テーマを別の対象になぞらえた曲ですね。「会いたいココロ」「私はいつも探しているのよ、キミを!」という歌詞から、最初は遠くにいる相手を想っている曲なのかなと思ったのですが、物理的にというよりも心理的に遠くなってしまっている相手に声を届けたいという曲なのかなと思うようになりました。エールを送っているのに疲れていてその声も耳に入らなくなっている相手に、自分の声に耳を傾けて欲しい、そして元気を出して欲しいという気持ちを、相手に届けたい曲を伝えようとするDJ、でもリスナーがチャンネルを合わせてくれないと、聴こうとしてくれないとそれも届けられない、という構図で表現しているのかなと思っています。それが間奏部分の「私の声が聞こえてますか? チューニング合わせて 私に合わせて」なのかなと解釈してます。 「なにもかも投げ出して 今日はもう帰りたい」「がんばったって終わらない」「したいのはなんだっけ?見失う時もあるよ」という言葉達に、日々を生きる中で誰しも感じるであろうつらさが現れています。それを大好きな曲を聴かせてあげることで元気にしたいというメッセージ。2ndライブでりきゃこやきんちゃんが言っていたように、3rdライブでアサミンが言っていたように、学校や会社では大変なこともたくさんあると思うけど、ライブまであと少しだから頑張ろうとか、ライブで元気をもらったから明日からも頑張ろうとか、そう感じてもらいたい、と言っていた想いがこの曲にもよく現れていると感じます。 ライブではキャストみんなが楽しそうにしているし、特にサビの明るい歌詞の部分でロングトーンが多いのでそこでずっと笑顔になっているのがとてもよいです。個人的にはBメロの花丸パートでのきんちゃんの歌がめちゃくちゃ上手いし、先述のとおり想いがこの曲とマッチしている感じもあって好きです。あとドヤ顔でスクラッチするとことかもなかなかのお気に入りです。 4thライブに向けて やるかどうかはP.S.の向こう側と同じ感じかなあと思ってますが、こちらはまだユニット対抗ファンミではやってないみたいですね。これからのファンミではやるのかなあ……この曲の僕の第一印象の、遠くの人に届けるという解釈だと、サクラバイバイ→P.Sの向こう側と同

P.S.の向こう側

曲について TVアニメ1期BD全巻購入特典曲です。CDで持ってないので今BDで必死に観ています。2ndの映像にだいぶ引きずられた感想になるかも。 基本的には離れ離れになってしまった親友を想いながら、手紙を出そうか、どんなことを書こうかと迷っている感じの曲かと思ってます。恋愛よりも友情の曲が多い、ちょっぴり切ないのになんとなく明るくてかわいい、CYaRon!らしい曲だなと思います。背景の映像で貝殻や船や碇などが出てくるので、船で海外に行ってしまったイメージがちょっとあります。「返事なんていらないけど」「また会える気がするからさ 気のせいかもね」あたりの届くかわからないような言い回しから、ちょっとボトルメールのイメージもあります。最終的に届かないとしても、手紙を書くことで自分の中で再確認した想いが、あの人にならもう伝わっているような気持ちになって、もう大丈夫、僕の中ではそんな感覚になります。 この離れてしまった相手が誰なのか、いろいろ考えて見るのも面白いですよね。後ろの映像では青・みかん・ピンク色のイルカが泳いでいて、CYaRon!の3人のイメージカラーではあるんですが、これはなんとなく恋になりたいAQUARIUMのPVの最後や、TVアニメ1期12話でちかようりこの友情の象徴として出てきた (と僕は思っている) モニュメントを思い出してしまいます。そう考えると、例えば、卒業後 (あるいは廃校後?) 東京に戻って行く梨子とか、船長になって長い航海に出た曜に向けた千歌の手紙という風に捉えることもできそうです。あるいは、この歌がサクラバイバイの後と考えると、卒業後の3年生に向けた手紙という考え方もできて、特に果南や鞠莉は海外のイメージとも合っている感じがあります。さらにはこれを スカンジナビア号 と捉える人 もいて、なかなか面白いです。あるいは「返事なんていらない」のに「ありがとう」と手紙を書いてしまう、我々ファンのような気もします。 1stライブでは元気な曲と切ない曲の2曲でギャップを出してましたが、2ndライブでのこの曲は1曲でかわいいさと切なさのギャップが見られました。基本的にはかわいいとこが多くて、最初の後ろ向きに指差すとことか最後のフリフリするとこが個人的にお気に入りポイントです。一方で間奏のとこでは一気に切なさが出てきて、特に「少しだけ思

Guilty Eyes Fever

曲について めっちゃ好き、ほんと好き、好きすぎる……ああ好き、だってさあ、試聴のときから「ぶつかってきなよ」のあいきゃんカッコよすぎてやられてたのにライブでさらに力強くカッコよくなるってそんなんあります???おかしいやろ実際。ていうかそもそも「Guilty Eyesで恋に落ちて」じゃないんだよな、落ちるに決まってるやろそんなもん、落ちなかったら大したもんですよ、ええ。そもそもこれまでのギルキスの曲は相手を好きにさせることができるっていう自信に満ち溢れてる曲なわけだけど、その中でもこの曲はもうすでに相手が自分を好きだということを確信した上で情熱的に迫ってきてるということになるじゃないですか。よくわかりましたね、はい、好きです。いやもう「目を見なさい」って無理やろそんなん、一瞬で敗北すると相場が決まっている。でも素直なオタクだからちゃんと目を見てるじゃないですか。そうしたらね、逢田梨香子さんにね、ウインクされるんですよ、わかりますか???敗北した、ああ敗北した、はい敗北〜〜〜!ていうかライブでの間奏の小林愛香さんのダンス観ました!?観てないなら人生の99.99%損してますから早く2ndライブのBDを買って観てください、今すぐです。「優柔不断には サヨナラして」ください。もうね、すべてがカッコよすぎてね、神なんだよなあ……神々しい、尊い、ああ……好き……もう……好き……早く小林愛香さんに油田を贈って踊りたいときに好きなだけGuilty Eyes Feverを踊れる生活を提供したい……油田欲しい……尊い……。あいにゃもめっちゃ歌うまいしめっちゃカッコつけ顔してるのに「Guilty Eyesで」のところの振りがあんまり上手くないのがかわいいんですよね……りきゃこもめっちゃ楽しそうだしドヤ顔しまくってるし、つまり、楽しいです。たのし〜〜〜!!! 4thライブに向けて 好きです。

太陽を追いかけろ!

曲について TVアニメ1期BD7巻特典曲です。トコトコのとこがめっちゃかわいい。 歩くよりも早い速度で、みんなと一緒に前に進んで行く様子をマーチング・マーチになぞらえて表現した曲かなと思っています。「ちょうどいいテンポは自分次第」といいながら、それが「駆け足」になるところがAqoursらしいなと思います。「新しい地図が欲しい」「勇ましく 迷子になったら」とかがなんというか開拓者感みたいなのが出ていて、MIRAI TICKETの「新世界」に向けてまさに旅立った、みたいな感じがします。 ソロの歌う順がアニメの劇中でメンバーが加入した順になってて、サンシャインぴっかぴか音頭と同じく、マーチに誘われてみんなが集まってきたという感じなのかなと思ってます。モチーフとして太陽が使われているところも含めて、テンポは違えどこの2つの曲には似た点も多いのかなと思っています。 「キミだって飛びだしたいキモチ持ってるね」「変わらない未来はない」あたりが、君ここの「ちっぽけな自分がどこへ飛び出せるかな」「みらい、変えてみたくなったよ!」を思い出させるところがあります。MIRAI TICKET、そして「君のこころは輝いてるかい?」の掛け声で終わった1期13話についてくる特典曲として、君ここへのある種のアンサーソングというか、そこまでは言わなくとも君ここから成長した姿、みたいなものが含まれているのかなとも思っています。 そう考えてみるとラブライブ!サンシャイン!!の最初の曲ということもあり、君ここでも「太陽に照らされてるよ」というように太陽が出てきます。そもそもこの太陽を追いかけろ!は歌詞中に太陽も追いかける描写も直接的には出てきません。ラブライブ!サンシャイン!!における太陽とは何かを考えると、それは輝きの象徴であり、夢の暗喩なのかなと僕は思っています。例えば青空Jumping Heartにも「太陽が昇るように 夢よ輝いて」とありますが、それが僕の考えにかなり近い表現かなと思っています。そう考えると、μ'sを追いかけようとしていた「届かない星だとしても」のある意味での対比として、自分たち自身の夢=太陽を追いかけ始めた1期を締めくくる曲として「太陽を追いかけろ!」があるのかなとも考えられますし、「SUN SUN MARCH」とは夢に向かってみんなが集まって一緒に進んで

スリリング・ワンウェイ

曲について TVアニメ1期BD6巻特典曲です。マイ未来 トライ・トライ・トライライ ホンキ デ ハシレ! 「熱くなって 生きてるって感じたいよ」とあるように、とにかく熱血、ってイメージです。「ガッカリはしたくない」という失敗を恐れる心や、「何度だって泣いちゃうんだ」という挫折しそうになる心や、「サッパリが自慢なのかい?」と達観したかのように泥臭さを嘲る心や、「譲ったりしないよ」と相手への遠慮を言い訳にする心を全部薙ぎ払って、自分のやりたいことに一直線のワンウェイにするために退路を断ちまくってる感じがします。「本望」とか「本能」とかが出てくるのも野生感というか、ワイルド感が出てて、曲をさらにヒートアップさせてる気がします。 スリルとか「命燃やして感じたい」とかって"いま"そのときってイメージなんですけど、「マイ未来」とか「走る未来」とか、未来の話が出てくるのも結構面白いなと思います。もちろん、未来の「私たちの希望」や「野望」のために"いま"を走るわけなのでそうかなとも思うんですが、「私たちの過ごしてきた時間の中に輝きがあった」という2期13話で千歌が見つけた答えに近い気がして、それがこの曲の中ですでに"目標に向かって一心不乱に駆け抜けて命を燃やす輝き"として表現されていたのかなとも思います。 最近のAqoursは海外公演も本当にいっぱいやるようになったので、「世界中で遊びたいって心からの希望」がどんどん叶っている感じがして嬉しいですね。僕も1回はどこかしらの海外公演に行ってみたい……あとはラスサビ前の「感じたいだけさ」のとこのしゅかしゅーの歌い方がめっちゃ好きです。 ライブは正直に言って、気がつくと曲が終わっていてなぜか燃え尽きてるという感じでぶっちゃけ公演中の記憶があまりないです。「マイ未来 トライ・トライ・トライライ」を叫んでることまでは覚えてるんですが…… 4thライブに向けて デイドリと並んでやって欲しい曲です。叫びたい……生きる熱さを感じたいだけさ……実際のところやるかどうかは半々という感じだと思うんですが、Aqours 9人曲としては最上級に盛り上がる曲なのでぜひセトリに組み込んで欲しいです。

G線上のシンデレラ

曲について TVアニメ1期BD5巻特典曲です。 歌詞のパート分け的にも、鞠莉がダイヤと果南を誘ってパーティしようと案を募って、金持ちパワーにモノを言わせて本当に豪華な船上ダンスパーティーを開いちゃう、みたいな流れという感じがします。「夢のように踊りましょう 一夜の忘れられないシンデレラ」とあるように、一夜限りのパーティーでプリンセス気分になっている様子を、一晩で魔法が解けてしまうシンデレラになぞらえて表現してるのかなと思います。「一夜限り」というのがギルキス1stシングルっぽさもあって、ちょっぴり大人な3年生によく合っています。 タイトルのG線上のシンデレラですが、歌詞にも「アリア」とあるように、G線上のアリアとかけているのかなと思います。叙情的に歌うアリアよりも、舞踏会でワルツを踊って盛り上がれるシンデレラ、というのが、Aqours 3年生のイメージに合っているかなと思います。3年生の3人だから3拍子のウィンナ・ワルツというのもあるのかな?とも思っています。「靴は脱いでおけば無くさないよ」というところがおてんば姫感が出てるなと思うし、画期的ソリューションに見えて実際王子との出会いがなくなる選択肢なので、色恋よりもみんなで盛り上がれる方がいい、という感じがらしいなと思います。でもまあ一番の理由って実は「線上」と「船上」のダジャレなんじゃねwとか正直思ってます。 この曲もライブが楽しくて、何を差し置いてもまあ衣装がやばすぎる。ありしゃの色っぽさ、あいにゃの愛らしさ、すわわの優美さと、3人とも別のベクトルでドレス姿が似合っていて最高です。ダンスもかなり楽しいし、台詞パートをこの衣装で言ってくれるところもよきですよね。2ndで初めて観たときは、残りの6人がバックダンサーで出てきたところも驚きました。メンバー同士で踊るワルツな振り付けに会場も沸きっぱなしでしたね。 ところで Wikipedia によると「 ウィンナ・ワルツは男性が女性の目を回して、その後ワインを飲んで、何でもお願いできるために踊る」らしいですよ。それを知ってか知らずか「誘ってよね ウィンナ・ワルツで!」だなんて、Wao!! 4thライブに向けて 今まで何度も言っていることではあるんですが、こういう学年曲はやれる機会が少ないのでぜひナンバリングライブではやってもらいたいです。と

Daydream Warrior

曲について TVアニメ1期BD4巻特典曲です。なんでこれをAqoursに歌わせようと思ったんだw、ってくらい今までと方向性が違う曲ですよね。イメージ的にはなんか洋画とかで序盤に恋仲になった相手が実はスパイだった、みたいな感じで歌詞を解釈してます。4巻のジャケットもそうだし、歌詞に若干厨二病感もあるので善子イメージはやっぱり強いですね。ライブでもみんな白を振りがちだし。割と曜や果南も曲のイメージには合ってるかなとも思ってます。 「愛しい気持ち 許せない気持ち 問い糾したい弱さがつらい」というところが、非情にならなければならないのにまだ信じようとしている自分の気持ちを自覚的に深堀りしていて、絶妙な感情の揺れをもう一歩深く抉ってくる畑亜貴の天才さを感じます。あと「自らの手で終わりにしよう」「戦いの意識とぎすましてる」も曲のカッコよさを引き立てていて好きな歌詞です。この曲もまた結末が描かれていなくて、この先どうなるのかわからないところもまた惹きつけられる魅力のひとつなのかもしれません。 この曲でも「たしかな繋がり感じてたよ」と繋がりが出てきますが、この曲では信じて繋がった後に裏切られる曲と解釈できます。たしかTVアニメオフィシャルBOOKか何かのインタビューで畑亜貴が「(Aqoursは) みんなの想いが1つになると信じているんですよね。現実の私はできないと思ってるんですけど (笑)」みたいなことを言っていた気がするんですが (いま手元の資料を見ることができないので曖昧でごめんなさい)、アニメの物語から離れた曲が作れるBD特典曲だからこそ、単純に理想的に繋がれるとは限らない現実という、違う側面から見た「繋がり」が描かれているのかなという気もします。もちろん、これは結末が描かれていない物語なわけですから、実は最後はわかりあえてハッピーエンドという可能性もあるし、そんな甘い期待をしてしまうことがやはり弱さなのかもしれないし、そういうところも含めて現実の難しさが表現されているのかもしれません。 サビ前の決めを果南というかすわわに歌わせるの天才ですよね。いつものポワッとしてる感じや可愛い声とのギャップがいいし、実際こういうカッコいいパートが声といい表情といいめっちゃ合っててすごく好きです。アニメのストーリー上も果南は敵というか攻略上のラスボスみたいな感じだったので、そ

Waku-Waku-Week!

曲について TVアニメ1期BD3巻特典曲です。Waku-Waku! Waku-Waku! Aqours 1年生は個々だと結構ネガティブだったりインドアだったりなイメージなんですが、みんなで集まるとワチャワチャしてくる感じが曲と合ってる気がします。時折軽く落ち込みそうになるけど、深く考えずに忘れてしまってノリで前向きにやってこう、みたいな若さが1年生っぽいなあと思います。1人じゃネガティブになりそうだけど、みんながいてお互いがお互いを何気なく励ましてることをなんとなく感じ取っている雰囲気が特にサビの歌詞に出ていて、頭では理解してないけど感覚的に察している様子もらしいな、という感じがします。 まあ四の五の考えずにワイワイ盛り上がるのがこの曲の楽しみ方かな、と思います。コールに合いの手にクラップにWaku-Waku!とやること盛り盛り盛りだくさんで、やっぱりライブで楽しい曲だなあという感じがします。とにかくワチャワチャしてる感じもキャストのイメージの方がさらに合ってる気がしますし。意外とちゃんと踊ってるところではダンスがキレッキレなのとかも楽しいです。「進歩だーい!」とか「変化だーい!」の「だーい!」の感じが歌い方も込みで好きなポイントのひとつです。「数えるほどはナイかな」のとこのあいきゃんとかめっちゃ好きですね。あとライブだとふりりんがちゃんと「どんなコト?」って言っているのが聴き取れるのがありがたい。 4thライブに向けて やってほしい〜〜〜〜Waku-Wakuしたい〜〜〜〜実際学年曲はナンバリングライブ以外ではやっぱりなかなかやりづらいところなのでぜひお願いしたい〜〜〜〜!一方でファンミでは (全員版もあるとはいえ) 空も心も晴れるからが選択曲入りしていたので、逆にユニットでこういう曲をカバーするとどうなるのかも結構楽しみで、そっちでやってくれることも密かに期待しています。

聖なる日の祈り

曲について スクフェスコラボシングル第1弾・ジングルベルがとまらないのカップリング曲です。 正直に言うとこの曲を今までそんなに聴いていなくて、歌詞を考えたことどころか真面目に文としてインプットしたことがないレベルでした。改めて歌詞を見ると深すぎて全然よくわからないですね。正確にいうと、表面的には理解したような気持ちにはなれるけど、高尚すぎて自分の気持ちがそこまで至れていないというか、自分の中に今まであった気持ちとマッチさせて取り込めないというか。 表面的な解釈としては、みんなで集まってパーティーしちゃうジングルベルがとまらないとは対比的に、1人で静かに雪降る夜に過ごすクリスマス、みたいなイメージで、1人で過ごして寂しさも感じるけど、聖夜という空気がそんな静寂の中からふと慈愛に満ちた感覚をじんわりと呼び起こしてくれて、聖母のようにみんなの幸せを願う暖かい気持ちに溢れてくる、みたいな感じかなと思います。 特に印象的なのは、「すれ違ったって だからいいのさ」「わかり合えなくて だからいいのさ」というサビ前の歌詞で、Aqoursの歌詞としてはかなり珍しいものだと思います。例えば「つながり」はよくAqoursの歌詞で出てくるワードですが、畑亜貴さんの中で「つながる」=「わかりあう」ではないのかな、とか考えると、まあ確かにそうだなあ、という気持ちにもなるし、他の曲でそういった似たニュアンスの単語がどう意識的に使い分けられているのか、とか再確認したくなります (やってませんが……) かなり話が逸れるんですが、最近南條愛乃さんのソロワーク5周年記念ブックを読んでいたんですが、そこに南條愛乃×畑亜貴の座談会の記事がありました。その中で畑亜貴さんが南條愛乃さんに歌詞を提供した"ヒトビトヒトル"という、1人で過ごす時間がテーマになった曲の話が出てくるのですが、そこで畑亜貴さんが「わたしは、孤独感に関してはすごく肯定的ですね」「大人になると他人の存在で自分の寂しさは埋まらないことに気がつくんですよね」といった発言をしていたのがすごく印象に残っています。1番での「ひとりぼっち寂しくなって」からの2番での「ひとりぼっちじゃなかったみたい」は、物理的にひとりであることと精神的にひとりであることの違いが描かれていると僕は解釈しているんですが、ひとりの寂しさが

ジングルベルがとまらない

曲について スクフェスコラボシングル第1弾です。カップリングと合わせて、クリスマスソングですね。ところで僕は第2弾以降も心待ちにしています。 「ほらみんなを呼んでパーティーしたいじゃない?」という歌詞から、恋人と過ごすクリスマスというより、友達とはっちゃけるクリスマスというイメージで聴いています。でも実はサビにあるこの「みんな」が含まれる行だけ抜くと、普通にラブソングっぽい歌詞にも読めるので、初見だとそこまで聞いて初めて「あ、そっちなんだ」みたいになるかもしれません。そういうとこも面白いですよね。 恋人とじゃなくて友達みんなでワイワイやるクリスマスソングにする、というのが、全体的にラブソングが少なく、仲間や友情を歌った曲 (ハミングフレンドとか) が多いAqoursらしい曲だなと思います。花より団子というか、ロマンチックよりもみんなで楽しく遊びたいというような、「Dancin' Christmas!!」がいいというのがいかにもだなと思ってしまいます。 あと、結局歌詞の中でクリスマス当日まで至ってないのも結構好きなポイントです。「祭りは準備の方が楽しい」なんて言ったりしますが、準備でわちゃわちゃはしゃいでめちゃくちゃ楽しんでいる感じも、すごくAqoursらしさを感じて好きです。「特別な日だし 大きなケーキ作ろうか しっぱいする予感は 口にしちゃダメさ」のとこも、なんかようちか味を感じませんか?僕は感じます。そういえばこの部分を歌ってるのは果南とダイヤですが、2番のそれぞれのソロパートの歌い方とか、特に3年生は結構他の曲では聴かないような歌い方になってて好きです。 衣装めっちゃ好きなんですよね。語彙が無なんですが、ウルトラ可愛くないですか?もふもふした肩掛けみたいなやつがすごくお気に入りです。全員がほぼほぼお揃いの衣装というのも制服やライブTシャツ以外だとかなり珍しいので、そういう意味でも貴重だと思っています。 4thライブに向けて クリスマスにはちょっと早いんですけど、実際このシングルが出たのも11月の下旬なんでまあいけるんじゃないかと思います。ていうか個人的には年中いけるのでいってください。ていうか映像化してほしい……。ファンミではやらなさそう (or やってもCYaRon!回はなさそう) なので、余計4thでやってほしいです。「

MIRAI TICKET

曲について TVアニメ1期13話挿入歌です。 歌詞に1期のAqoursの物語が溢れている曲ですよね。「夢が生まれ」や「みんなみんな 悩みながらここへ辿りついたね」はAqoursに入ってくるときのみんなの気持ち、「夢のために泣いたときでも あきらめないことで繋がった」は8話でのルビィ・鞠莉・千歌の涙、「あこがれ抱きしめて 次へ進むんだ」はμ'sを追いかけることをやめた12話かなと思います。そしてやがて船が往き着く「僕たちだけの新世界」がWATER BLUE NEW WORLDなのかなと思っています。「ミライチケット」はその船への乗船券のことなのかなと考えています。チケットは入場するときに使うもので、やっとスタートする権利を手に入れて、ここから走り出すことができる。μ'sを追いかけるのをやめ、自分たちだけの道を歩き始めた1期の物語、そしてそこからまた2期で描かれる未来へ進もうとする気持ちがこの曲名に詰まっている気がします。 また、1期で使われた曲にも繋がりがあると思っていて、ダイスキだったらダイジョウブの「気持ちがつながりそうなんだ」、「夢で夜空を照らしたい」の「そして繋がる みんな繋がる」、想いよひとつになれの「やっぱり君とつながってる うれしいよ」、そしてMIRAI TICKETの「あきらめないことで繋がった」と、劇中で千歌が作詞した曲にはすべて「つながり」という言葉が入っています。そして最初に作詞をするときに参考にしたユメノトビラも「君と僕とのつながりを探してた」という言葉が入っています。そしてさらにWATER BLUE NEW WORLDにも「最高のツナガリを いつまでも大事にしよう」とあります。まあ他にもこの言葉が出る曲はたくさんあるので偶然かもしれませんが、ユメノトビラから始まった1期の曲たちが繋がって、MIRAI TICKETの新世界であるWATER BLUE NEW WORLDにも繋がっていて、それが最高のツナガリであると歌っているように僕には感じられて、勝手に高まっています。 つながりでいうと、「Ah! やっと手にした」のところでアニメでは千歌の真上に光が煌めいているように見えるのですが、これも2期OP・未来の僕らは知ってるよのアニメ映像で最初に千歌が両手で握りしめるようにして消えていく光に見えて、そこも繋がって

想いよひとつになれ

曲について TVアニメ1期11話の挿入歌です。 この曲となるとやっぱり1stライブは避けて通れないと思うんですが、実際それよりも前からめちゃくちゃ好きな曲なんですよね。特に「だいじな夢追うとき だいじなひとがわかる」という歌詞が本当に好きで、本気で夢を追いかけているからこそ、嬉しい時もつらいときも一緒に頑張ってくれる仲間、応援し続けてくれる家族や友達、そういう人の存在を強く感じるし、感謝したくなる。こうやって書くと薄っぺらすぎるし、正直僕なんかでは浅過ぎてこの歌詞の真の意味に辿り着ける気が全然しないくらい深いと思ってるんですが、とにかく大事にしていきたい言葉です。 この曲は2年生が見つけた海の音がメロディに使われているし、ダンスも梨子の代役を曜が務めて千歌と踊るし、と2年生の想いを強く感じる曲です。歌詞も「なにかをつかむことで なにかをあきらめない」は1期10話の梨子への、「だいじな夢追うとき だいじなひとがわかる」は1期11話の曜への千歌の気持ちが現れているんじゃないかと思っています。でも2年生だけではなく全員が、ピアノを弾くような振りや梨子のいる方向を指差す振り、「違う場所へ向かうとしても信じてる」という歌詞で梨子を後押ししている、そんなところも想いがひとつになっている感じがして好きです。 前に引用した佐伯さんのツイートのように、ユメノトビラとの繋がりもメロディから感じられます。間奏でピアノとストリングスが入れ替わりながら主旋律を奏でるところも似てるし、最後がピアノの音で静かに締められるところも同じかなと思います。歌詞も「すれ違ったあとで 同時に振り向いた」はなんとなくユメノトビラのカップリング曲であるSENTIMENTAL StepSを思い出すし、「まじめな顔して 同時に笑い出す」もなんとなく ラブライブ!1期OP映像のほのえりを思い出します。 今でもこの曲を聴くと、最初のピアノの音が少し外れた幻聴が聴こえてきます。1stライブDay2を久しぶりに見返したんですが、1stライブという今後のAqoursの将来がかかった場で失敗してしまった瞬間、自分の夢もみんなの夢も奪ってしまったという絶望がそこにあったのかなと思って見ていました。もちろんりきゃこのあのときの気持ちを僕が完全に理解できることなんてありえないのですが。そんな中でももう一度立ち直