RED GEM WINK

曲について

TVアニメ2期BD5巻の特典曲で、ルビィのソロ曲です。

今までのソロ曲がTVアニメの物語を通じて感じた各メンバーの気持ちを直接的に表現しているような曲だったのに対して、この曲 (とダイヤのWHITE FIRST LOVE) はあまりそういう感じではなくて、恋愛ソング・王道のアイドルソングという感じがします。それでいて「とくべつな関係って まだ謎だな どこからそうなるの 知りたい」の無垢で純粋な感じとか、「練習したの さあ声かけなきゃ」というひたむきな感じとか、それなのになかなか想いを口にできなくてもどかしい感じなんかはルビィちゃんっぽいな、と感じます。G'sの男性恐怖症設定はTVアニメだと人見知り程度になっていてあまり明確には出てなかった気がしますが、そんなルビィちゃんがこうやって大好きなアイドルとしてアイドルらしい恋愛ソングを歌っているというのも、なんだか嬉しくなります。

夏の恋愛ソングでルビィの歌というのもあって、真夏は誰のモノ?とも少し共通点があるのかなと思います。「引き返すなんてつらいな」と「もう戻れない 戻りたくない」とか、「ためいきの数 増える夏の夜」と「ときめき以上のリズム 今宵知りたくて」と夜の描写があるとことか。真夏は誰のモノ?の方が理性も吹っ飛ぶような圧倒的な情熱感みたいなものがあるとは思うんですが、「陽射し」や「太陽」にほだされて夏の暑さと恋の熱さが混同する感じは似ているかなと思います。まあ恋愛ソングにおける夏が大概そういう存在という感じな気もしますが……。

歌詞の中で赤信号や夏の太陽など、いろいろなものがRED GEM = 赤い宝石のように見えているのかなと思うんですが、肝心の「陽射しのウインク」というのがどういう感覚なのか正直よくわかってないです。太陽の光が角度の変化や雲の動きで揺らめいたり瞬いたりしてる情景を指してるのか、それともOKサインを出してくれてる、みたいな比喩的な意味なのか……。あとは赤信号自体も普通はチカチカしなくて、止まる前は青が点滅するので変な感じだなあなんて思ったんですが、RED GEMをルビーと捉えて「ルビィのウインク」だと思うと、緑の瞳のまばたきが青信号がチカチカしてるように見えたり、あるいは目が開いたときに青信号に変わって前に進めたりするのかな、なんて妄想してました。

ライブではふりりんが本当にルビィになってルビィのアイドルになりたいという夢を叶えてあげているように見えて、個人的にソロ曲の中でも一番"キャラがそこにいる"という感覚になりました。衣装も1期7話の東京に向かう前にルビィが着ていた服装に似ていて、見覚えがあるぶん余計にルビィのように見えたところがあるのかもしれません。サビではステッキを取り出して振っている姿がまさにアイドルという感じで、憧れのアイドルができている今が楽しいというルビィの姿を見ているようでした。歌詞が直接的な気持ちを表してるのではなく、この歌を歌うこと自体がルビィらしさであることが、他のキャラ・キャスト以上にそんな感覚を高めていたのかもしれません。

3rd福岡ではラスサビ前の「ルビィに教えて〜」のセリフが「(3rdツアーを通じて) ルビィに恋を教えてくれてありがとう!」のような感じに変わっていましたが、友人がこれを"履修済みルビィ"って呼んでいたのが個人的にツボで大好きです。

4thライブに向けて

ソロはやってもショートバージョン説を (以下略)。3rdツアーでついに恋を教わってしまったルビィが、次にこの曲を歌うときにどうなっているのか、個人的に気になります。

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