おやすみなさん!

曲について

TVアニメ2期BD2巻の特典曲です。

曲全体としてはつらいことがあっても笑っていこう、というポジティブな気持ちにさせてくれる曲だなと思います。基本的に花丸がこれまでに感じてきた経験を語っているという歌詞だと捉えているんですが、なのになぜか語りかけられているような、励まされているような気持ちになるのは、花丸の性格やきんちゃんの声・歌い方のおかげなのかな、なんて思います。明日に希望を持ちながら穏やかに眠れそうな明るい子守唄、という感じがします。

夜寝る前に1人で今日のことを振り返って、つらいこともあったけど明日の楽しいことを考えて元気を出して眠る、って感じだと思うんですが、1人の時間を歌っているのに、「そばで毎日笑いあえる」「以心でね伝心かな」など、みんなを意識しているのが少し印象的に思えます。元々の花丸は図書館で1人で本を読むことに幸せを感じる子だったのに、今では思い描くシーンはみんなと一緒の時間なんだな、というところに変化を感じるし、アニメ2期12話決勝前での千歌との会話を思い出します。「言葉にはできないような」「言葉で確かめたくて でもまだ思いつかない」というのも、花丸は本をたくさん読んでたくさんの言葉を知っているけど、それらとはまた違う現実の、自分自身だけの気持ちを体験してこられた、という思いがあるのかなと思います。

「ちょっとしたお楽しみ考えてたら 晴れるよ胸の空は」という歌詞はちょっと空も心も晴れるからを思い出させるところがあって、それが使われた2期7話の夜を思い出すところがあります。次の日にはみんな屋上に集まって「やっぱりここに来たね」なんて言うのも、「以心でね伝心かな」という感じがします。胸の空が太陽に照らされる、胸の輝きという感覚は君ここを思い出させる部分もあるし、「幸運はまず笑うことから」というのも「ハートの磁石をにぎって走る」というみら僕の歌詞っぽさを感じるし、結構Aqours曲がテーマとしている部分も入っている気がします。

「文学的な気分で眠ろうか」というのはその前にある歌詞のように、普段はあまり考えないようなことを考えて、ちょっとクサい気もするけど上手いこと言えた気がしてなんとなく気分がいいような、そんな心地いい余韻に浸りながら眠るという感覚なのかなと思っています。そんな少し浮ついたような気持ちでついみんなに向かっておやすみを伝えたくなる、そんな感覚でおやすみ+みなさん=おやすみなさん!となってるのかなと思います。語感も「おやすみなさい」より少し柔らかくて、でも元気が出る感じが曲にぴったり合っていると思います。

ライブを思い返すと、どうしても3rd大阪できんちゃんが歌えなかったことを思い出してしまいます。ライブ以前に曲を聴いている時から「無力な自分悔しいと」の部分が、Aqours発足当初体力がなく、練習についていけなくて悔しかったというきんちゃんの話にリンクする部分があるなと思っていて、今となってはそのコンプレックスもあまりないだろうとは思うんですが、そんな中で元々バックグラウンドがある歌に関しては特にアニソンが大好きなきんちゃんが大事にしていた部分だと思っています。それなのに歌えなかったというのは相当悔しかっただろうと僕は勝手に思っています。曲中のきんちゃんの口パクはかなりわかりやすかったと思うんですが、あえて「自分はいま歌ってないんだ」ということをみんなに知らせてたんじゃないかと思ってるんですよね、嘘をついたり騙したりしたくないという。でもこの曲の歌詞にある通り、悔しくても笑顔でいようというパフォーマンスを貫いていたと思います。大阪城ホールで絶対にまたリベンジをしてほしいと願っています。

ネガティブな話ばかりになりましたがもちろんいいところもたくさんあって、まずトロッコでみんなのところを回ってくれたのが、笑顔をみんなに届けたいというこの曲のイメージ通りで嬉しかったです。「無理にほっぺたを上げて見る鏡 妙な自分の表情で」のところがライブ前からそもそも可愛らしくて好きだったんですが、ライブできんちゃんが妙な表情を頑張ってしてたとこもすごくよかったです。最後にみんなで「おやすみなさん!」を一緒に言えたのも楽しかったし、黄色に染まる会場も暖かいひまわり畑という感じで、曲と相まってとても心地よかったです。

4thライブに向けて

前日同様、ソロ曲はやったとしてもショートバージョンかなと思います。ソロ曲はキャラ・キャスト双方の想いが込もっていると思うのでドームでやってほしい想いもありますが……。この曲に関してはそれ以上に大阪城ホールでまた聴ける機会があることを祈っています。

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