WONDERFUL STORIES
曲について
TVアニメ2期13話挿入歌です。3rdライブツアーのタイトルにも使われました。
この曲の言いたいことはあまり改めて書くまでもなく、劇中で千歌がはっきりと言葉にして言ってくれました。今までの道のりを振り返りつつ、そんながむしゃらに駆け抜けてきた日々の中、その最初から求めていた輝きは自分たちの中にあったという想いを、童話「青い鳥」の話とリンクさせながら語っています。Aqoursのイメージカラーが海や空の青であることや、オリジナルな輝きの象徴が青い羽になったことなんかと青い鳥が掛かっているのも上手いなと思います。
WONDERFUL STORIESと複数形になっているのは、単純にいっぱいの思い出を指しているところもあると思いますが、それだけでなく、みんなのそれぞれの物語、という意味もあるのかなと思っています。冒頭の歌詞で「全力で輝いた物語、さ」とあえて「物語」のところで区切られているのも、ラブライブ!のテーマである「みんなで叶える物語」を意識しているところを感じます。でもそれは本当に1つだけの物語ではなく、あくまで「ひとり ひとり それぞれの道 やがて選ぶ」というようにみんながみんな各々で違う物語があって、気持ちがひとつになることでみんなの物語が交差する瞬間が「みんなで叶える物語」なのかなと思います。それぞれが自分なりに一生懸命頑張ってきた物語がそれぞれ素晴らしいという気持ちが「STORIES」に含まれているのかなと思っています。
歌詞には今までの曲を思い起こさせる部分があり、「届きそうで届かない」が届かない星だとしても、「めざめる前のチカラ」がAwaken the powerなどを思い出させます。そんな中でも、君ここ・青ジャン・みら僕はかなり象徴的に含まれてる感じがします。「YES!! 答えはいつでもこの胸にある」なんかは君のこころは輝いてるかい?を感じる部分ですが、輝きが最初からあったという時の"最初"は、キャストにとっては君ここなのかなと思います。「君のこころは輝いてるかい?胸に聞いたら"Yes!!"と答えるよ」というように、確かに「胸に眠る輝き」が最初の曲からあったというのに気付かせてくれます。「青い羽が描いた これからの軌道飛ぼう」は青空Jumping Heartで「見たことない夢の軌道追いかけて」きたさらに先の軌道が、青い空へJumpする = 飛ぶ軌道だと言っている気がします。「誰に訊いてもわからないミライさ」「やがて選ぶと知っていたのかい?」あたりは未来の僕らは知ってるよっぽさを感じる部分で、足掻いている最中のAqoursから見れば「未来の僕ら」である今のAqoursは、実際輝きに対して自分たちなりの結論を出していて、答えを知っているんだと思います。挿入歌がある特定のタイミングの気持ちにフォーカスした歌詞になっているのに対し、主題歌は物語全体を俯瞰したような歌詞になっているので、それらがこのWONDERFUL STORIESで集約されているのが物語としてブレていないというところだと思いますし、まさにこの曲は「WONDERFUL STORIES」だなと思うところです。
劇中でライブシーンに入る前に千歌がみんなに向かって駆けていって飛ぶシーンが、1期OP映像で千歌が輝きの中の人影に向かって飛び込む姿と同じになっているのも繋がりを感じるところです。そのさらに前には他のAqoursメンバー8人が千歌へ「一緒に歌おう」と手を差し伸べていますが、これは今まで千歌に手を差し伸べてもらってここまで来られたみんなが、最後は逆に千歌へと手を差し伸べる、伸ばしたいという想いなのかなと考えています。僕は個人的に「いっぱいの思い出からは流れるメロディー」という歌詞がお気に入りなんですが、そんな中で今までの曲・衣装を振り返っていくPVはまさに「いっぱいの思い出からは流れるメロディー」という感じで、ずっと輝きはあったということも再確認できるし、とても大好きな演出です。
ライブでは一緒に歌ってくださいと言われるし、歌詞もスクリーンに出るので歌ってる人も多いかと思うんですが、この曲でも間奏パートではみんなあんちゃんのソロパートは歌わずに、あんちゃんとの掛け合いになりますよね。要所でのあんちゃんのソロは最高に締まるなと思うし、普通ならセンターやソロは推しにやって欲しいと思ってる人でも、こういうところではやっぱりあんちゃんに任せたいというのに同意してくれる人は結構多いんじゃないかと勝手に思ってます。あとラスサビの「あたらしい夢が聞こえる」のところでカメラが段階的に寄っていくところを再現してくれるの天才ですよね、最初に観たときマジで嬉しすぎて膝から崩れ落ちそうになりました。間奏パートに入る前のみんなが別々の方向に向かって駆け出す振りも「それぞれの道 やがて選ぶ」に対応しているんだと思っていますが、印象的で好きなところです。あとは、この曲の振りといえばサビ終わりのところで指を振りながら腕を下ろす振り付けだと思うんですが、本当に好きだし一緒にやりたくなりますよね。僕はラスサビで虹をかけるところも一緒にやってます。「胸に」で胸を叩くような振りも好きで、3rdツアー最終日は、「胸に」のところで本当に自分の胸を強めに叩いて、その痛みと一緒にこの瞬間をココロに刻もうとしてました。
4thライブに向けて
確定とは思っていないですが、おそらくやると思っています。少なくとも現段階のAqoursにとって、WATER BLUE NEW WORLDとWONDERFUL STORIESはμ'sでいう僕たちはひとつの光やMOMENT RINGに近いところがある曲だと個人的に思っているんですが、μ'sの場合良くも悪くもこれを披露する機会がファイナルしかなかったのに対して、Aqoursは3rdを経て再度やることになるわけなので、どういうタイミング・文脈で使われるのか予想できません。あえて最初に持ってきて3rdのラストから繋げて「次のDREAMING DAYS」がまたはじまる、というのもアリかな、なんて思ってます。
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