in this unstable world
曲について
TVアニメ2期BD3巻の特典曲です。どう解釈するのかすごく難しい曲だなと思っていて、自分の中でしっくりくる感じの解釈はあんまりないんですが、思ったことをつらつら書きます。
自分が不運なのは堕天使という特別な存在だからだと考えるようになった善子とヨハネの関係がテーマになった曲かなと思います。「ヒトはヒトツの存在とは限らない」「真の姿がみんなと違うことを嫌悪して」あたりが善子とヨハネの二面性や、それを抱えていることに対する昔の苦悩、或いはそれを受け入れた今の善子の心境を語っているのかなと思います。
僕は素直に「貴方」は曲を聴いている人、さらにいうといわゆるリトルデーモンであり、この曲はその「貴方」を堕天させようとしている曲だと解釈しています。「私」と「ワタシ」はそれぞれ善子とヨハネで、「私達」というときにはその2人と捉えています。カタカナ表記をするところがいわゆる普段とは別の自分で、「アナタ」というのが「貴方」のまだ知らない自分、堕天した自分というイメージです。
「nonstop and flyだよ stopじゃない さあ迷わずに飛んじゃえば」というのが、聖なるセカイである天から飛び降りて堕天するよう誘っているイメージです。でも僕が思うここでの堕天は悪や闇に染まるというような意味ではなく、天界で理想を夢見るだけでなく、地上に降り立って地に足をつけなければならないというイメージでいます。2サビ後には「get down (降りろ)」から「jump (跳べ)」に繋がるわけですが、もう羽を使ってのflyではなく、自分の足を使ってのjumpになっていることにそういう意味がある気がしています。ヨハネの存在は一見すると夢物語のようですが、善子が自分の現実を受け止めるための依り代だったという意味では、むしろ現実を生きるために必要な存在なのではないかと思っています。そんな自分を手に入れる堕天は、なんだかんだで地に足をつけるための儀式なのかもしれません。
曲中では聖なるセカイと退屈セカイが対比的に現れていて、理想と現実をそれぞれ表しているのかなと思います。「まだ聖なるセカイ夢見てるの?」と幻想を抱き続けることに疑問を投げかけながら、「この退屈セカイを渡るには 力を合わせなきゃ駄目よ」と、unstableな、思い通りにならず変化し続ける現実世界を乗り越えるには、同じようにunstableな、いろいろな人格・いろいろなヒトが力を合わせる必要があると訴えているのだと思っています。
家族に見せる顔、友達に見せる顔、恋人に見せる顔、同僚に見せる顔、お客さんに見せる顔、などなど、相手によって見せる顔がそれぞれ大なり小なり違うのは普通だと思いますが、どれもが本当の自分ではないのかというとそうではないと思います。そういう意味で、新しい関係の人と出会うことは新しい自分の一面に出会うことにも繋がっていると思います。そうしていろいろな、自分でも知らなかったような自分をどんどん知っていくことが、本当の自分の枠を見つけるために必要なのかもしれません。
2期5話で運命の出会いかと思ったあんこ (ライラプス、或いはノクターン) との出会いは残念ながら善子の望むような出会いではなかったようですが、「いつかどこか私と貴方 出会う筈でしょ」というのが、私と貴方に運命があるのなら見えない力に引かれて必ず出会う、そしてその時には出会うのは「私」と「貴方」だけでなく、まだ知らない「ワタシ」と「アナタ」でもあるのかなと思っています。「貴方」がリトルデーモンだとすると、出会うタイミングはライブやイベントかもしれませんね。
ライブはもうとにかくカッチョいいんですよね、まず登場からいきなり椅子に座るあいきゃん、かっこよすぎる……もう王ですよ、こうなってくるとリトルデーモンになって統べられるしかないと相場は決まっている。しかも座ったままで1番のパフォーマンスを終えるとか、普通そんなんできます?できたら大したもんですよ、ええ。でもやっちゃうんだな〜シビれる〜〜〜!そして立ち上がった背中には白い翼と黒い翼が生えてるわけで、かっこよすぎる……この後メチャクチャjumpした……それでもうテンション上げまくってたらswitchとともに訪れる静寂ですよ、かっこよすぎる……そして落ちサビをキレイに歌い上げた後のラスサビ、あえて歌詞を歌わずにシャウトの方を歌うのかっこよすぎる……なんでや、かっこよすぎるやろ……はい、堕天しました。
4thライブに向けて
ソロはやったとしてもショートバージョン説をまた言っておきます。でもやっぱりin this unstable worldをやるならフルじゃないとダメだと思うんですよね。フルで聴きたい……やって欲しすぎる……堕天したい……油田の用意はもう少し待ってください……
私(堕天使)と貴方(天使)とワタシ(善子)で Switch! のあとの落ちサビを天使が歌ってるみたいな解釈をどこかで見たんですけど、そう考えると善子が自分の色んな面を認めてあげられるまでの歌なのかなって思いました。諸説のうちの一つです。
返信削除とにかくかっこよかったのでBDで見たい