キセキヒカル
曲について
TVアニメ2期BD7巻の特典曲です。
「やまない雨はないと走ってきたよ 見上げれば熱い太陽」「夜が空けた空には 太陽…!」という歌詞が本当にTVアニメで強く描かれていたテーマを表しているなと思います。何度も壁にぶつかり、叶えられなかった夢もあるけど、そんな辛いときを乗り越えて前に進んだ先には新しく見える光がある。その連続がAqoursの物語だったと思います。その象徴としても劇中で実際に太陽が多く描かれていて、雨や嵐のあとに現れる綺麗な虹や朝日がそんな気持ちと対応して使われていました。
2期の物語だけでなく、2番の学年ごとのパートは1期の物語を思い出させます。「ひとりからふたりへ ふたりからみんなの中に」を最初にスクールアイドルを2人で始めた千歌から曜へと繋いで歌うところ。「何もなかったのに 何かできる気がしてたよ」という1期6話の夢で夜空を照らしたい後の台詞を思い出させるところ。「キセキが起こったね本当に 悩んでた僕らへと教えてあげたい」でメインで歌う果南と鞠莉をコーラスとして支えるダイヤという構図が、1期9話の物語を彷彿とさせるパート分けになっているところ。そして2番が終わったところで1期13話で決勝に向かう前に流れた劇伴"DETERMINATION"へと繋がるところなど、思い出を振り返っているような気持ちになります。
「ヒカリ ユウキ ミライ 歌にすれば 照れくさい言葉だって届けられるから」という印象的な3つの単語は、MIRAI TICKET、勇気はどこに?君の胸に!、未来の僕らは知ってるよ、などのアニメ曲を思い出させるところがあります。「キセキは起こると知ったよ あの頃の僕らへと 教えてあげたい」「今だから言ってもいいかな 言いたいね」などの歌詞も、なんとなく未来の僕らは知ってるよと言いたげな感じがします。さらに、「僕たちのなかの勇気がさわいでる」「光の向こうへ」「変えたいな!My future」と、3つの単語に関連する言葉が全て入っている曲が青空Jumping Heartであり、1期OPとしての始まりの曲、そしてラブライブ決勝のアンコール曲というある意味で彼女たちのラブライブ!を締めくくる曲である青空Jumping Heartに使われている言葉たちがここで使われているのは、キセキヒカルが歌う軌跡の全体の道のりを表しているようにも思います。
タイトルである"キセキヒカル"のキセキは奇跡と軌跡がかかっているんじゃないかと言われたりしていますが、僕はさらに輝跡でもあるんじゃないかと思っています。WONDERFUL STORIESで辿り着いた答え、「私たちが過ごした時間のすべてが輝きだったんだ」という台詞から、今まで自分たちが走ってきた道を振り返ってみると輝いて見えるような、そんな感覚を感じます。
ライブでは「投げ出したい時こそ」で投げ出す振りなど、歌詞をわかりやすく表現した振りが多くて、もしかして手話だったりするのかな?とか思ってました (調べた感じでは違うっぽいです)。正直あんまり細かいことを覚えられていないのですが、あんちゃんが掌を広げて腕を大きく上にあげた姿だけがまるで太陽を手にしてその手が輝いているように見えて、強く印象に残っています。
4thライブに向けて
BD特典曲という扱い上、確定とは言い難いかなと思います。ただ、4thライブのタイトルである"Sailing to the Sunshine"と同名の1期OSTに入っているDETERMINATIONがメロディーに使われているこの曲は、披露する文脈があるかなと思います。4thライブはこれまでのAqoursの集大成となるライブだと思っていますので、アニメの物語全体を描いたこの曲はそれにふさわしい曲のひとつかなと思います。
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