Märchen Star

※スクスタ内の各種ストーリーやパンフレット・雑誌、ライブの内容に言及する可能性があります





























Märchen Star、というか彼方ちゃんの曲ほど、キズナエピソードを観ているかどうかで歌詞から感じとれるものが変わる曲はないんじゃないかなと思います。
僕の言いたいことは2ndライブの鬼頭明里さんがMCで語ってくれたのでそれがすべてという感じなんですが、一応僕の方からも言うだけ言ってみます。


キズナエピソードではまず彼方ちゃんがいつも眠そうにしているのは、特待生でいるために夜に勉強を頑張って成績を維持しているからだと語られます。
成績が落ちたことを気にしているのはメインストーリーの彼方加入回でも語られていますが、彼方ちゃんがここまで真剣に成績を気にしている理由はキズナエピソードで最初に明かされたはずです (違ったらごめんなさい)。
同時に、家では大好きな妹の遥ちゃんのために料理をしたりと、忙しくしていることで夜の睡眠時間が十分ではないという様子が描かれています。
2ndアルバム曲のMy Own Fairy-Taleに対応するキズナエピソードでは、楽しそうにスクールアイドルをしている彼方ちゃんの姿を見た遥ちゃんが、もっと自由に好きなことをしてもらうためにお世話されることを拒みます。
そんな遥ちゃんの様子から、遥ちゃんに嫌われてしまったと思い込む彼方ちゃんとのすれ違い、そして和解までが描かれます。
自立していく遥ちゃんを寂しく思いながらも、自分が自分のやりたいことときちんと向き合わなければ遥ちゃんに余計に心配をかけてしまうと思った彼方は、自分の「わがまま」を詰め込んだ曲としてMy Own Fairy-Taleを作り、披露しました。
彼方ちゃんにとって「わがまま」はかなりキーワードだと思っていて、スクールアイドルをやることも彼方ちゃんにとっては「わがまま」とのことですが、このキズナエピソードとMy Own Fairy-Taleで自分の「わがまま」との付き合い方が1つ変わったのかなと思います。


Märchen Starに対応するキズナエピソードでは、主に彼方ちゃんがファンクラブを作るお話になります。
最初はファンクラブを作ることに消極的で、勉強のこともあるのでスクールアイドルとしてのステージ以外に時間を使いたくないと思っていたことが最終的には明かされます。
ですが、キズナエピソードの最後ではファンクラブはファンのみんなと一緒に楽しめる新しい遊び場であり、ファンクラブを作ってよかったと言っています。
そもそも彼方ちゃんにとって、「わがまま」であるスクールアイドルが大好きな理由は、みんなから応援してもらって、笑顔をみて、パワーをもらえるからでした。
つまり彼方ちゃんの「わがまま」とは、みんなの応援からパワーをもらうことだとも言えます。
個人的にはあまりわがままには感じないのですが、実際行った・提案したソロイベントなども自分の好きな寝ることに関するものが多く、好きなことでイベントをやっていることでわがままを言っているという感覚もあるのかもしれません。


一方で彼方ちゃんからは、自分のやりたいこと・わがままを詰め込んだイベントをやることで、ファンのみんなが絶対喜んでくれるという、信頼のようなものを感じますし、実際イベントはファンには大好評です (それはそう)。
これを彼方ちゃんの目線から考えると、自分のやりたいことをやっているだけなのに、なんだかファンのみんなが笑顔で応援してくれて、パワーをもらうという「わがまま」も叶えられる。
そういう意味で彼方ちゃんとファンはお互いに無理に合わせることなく応援し合える理想的な関係だなと思いますし、彼方ちゃん自身、自分のファンを頑張って増やそうという行動はあまりとっているようには見えず、どちらかといえばそういった自然にお互いを好きでいられる関係を大事にしてるのかな、と思います。
それでも、いえ、そんな貴重でかけがえのない関係だからこそ、「親しき仲にも礼儀あり」とも言ってるように、ファン、そしてファンとの今の関係にとても感謝をしている。
そういう想いが行き着いた先が、Märchen Starだと思っています。
(こいつやっとMärchen Starの話を始めたな)



虹ヶ咲のメンバーそれぞれの夢は十人十色で、歌詞に出てくる「夢」という言葉の意味合いもそれぞれだと思いますが、彼方ちゃんの歌詞の「夢」はさらに特徴的だと思います。
他のメンバーの多くの歌詞での「夢」は、「叶えたいこと・目標」に近いニュアンスを持っていると思いますが、眠ることが大好きな彼方ちゃんが使うことによって「眠っている間に見ている世界」、転じて「現実世界ではないもの」というニュアンスも出てくると思います。
Märchen Starに限らず、彼方ちゃんの曲はこのニュアンスの違いを利用した歌詞が多いなと思います。
僕は「眠れる森に行きたいな」は夢にまだ入る前の現実世界での彼方ちゃんを表現する曲、「My Own Fairy-Tale」は夢の世界 (=非現実的な世界) に入りきった後の曲だと思っています。
一方で、Märchen Starはある意味その橋渡しになるような曲、現実世界から夢の世界に入り込みつつ、夢の世界を一緒に見下ろして眺めているような曲だと思っています。


ここでの夢の世界・非現実的な世界にはスクールアイドルのライブステージを喩えている部分もあると思っています。
My Own Fairy-Taleは夢のようなスクールアイドルのライブを消さないように思い出として持ち帰って欲しいという曲だと思っていて、曲の世界そのものが夢の世界だと思っています。
それを経験し、夢の世界の景色をステージの上から見た彼方が、「ファンのみんなが自分に見せてくれている景色はこんなに素敵だよ、すごいでしょ?こんな夢の世界を一緒に作ってくれてありがとう」と、自分の好きな景色を案内してファンにも見せようとしてくれている、そんな風に感じています。
例えば "フワフワ枕雲とお菓子の街見下ろして" が自分の好きなものがたくさん詰まった夢の世界を空の上から見ている感じです。
実際キズナエピソードでも、「彼方ちゃんが魔法使いになって空を飛び回る」というステージ演出イメージを語っていますし、曲の途中で "みーおーろーしーて" のところでテンポが変わるのも、浮遊感があってそのイメージを後押ししています (有識者によるとボーカルの拍子が3拍子から2拍子に変わってるらしいんですが僕はよくわかりません)。 
他にも、"目覚まし時計の森" "お昼寝ベッドの丘越え" "月明かりのカーニバル" など、好きなもの・夢の世界にあるものは地上にあって、それを見下ろしている感じです。
「夢に潜り込む」という言葉があるように、個人的には夢の世界に行くときは上から下に向かって入っていくという感覚もあるので、夢の世界では上の空の方が現実に近い、みたいなイメージもこの解釈に影響していると思います。


好きなもの・宝物として出てくるものも、今までのスクールアイドル活動に関係しているものなのかなと思っています。
  • 目覚まし時計の森: キズナエピソードで案があった、ファンのみんなの声を録音した目覚まし時計かなと思います。
  • お昼寝ベッドの丘越え: 眠れる森に行きたいなで出てくるベッドの演出、あるいはファンクラブイベントとして企画があった、お昼寝ライブ (お布団って言ってたけど) (まだ実現してなさそうだけど) が思い当たります。
  • 月明かりのカーニバル: My Own Fairy-Taleに出てくるパレードの印象があります。このパレードは彼方が先導して、わがままに付いてきてくれるファンとの行進みたいなイメージでいました。Märchen Starでも彼方ちゃんも演出では月に乗っていたりして、月である彼方ちゃんがファンとのお祭りを照らしているステージに近い感覚があります。
そう捉えるとさらに、今までのスクールアイドル活動の景色をみんなと振り返って、改めて感謝しようとしている、という気持ちを感じます。
さらにこれらの3つはそれぞれ朝・昼・夜に対応していて、さらに「踊り明かそう!」と続きます。
朝昼晩というと、眠れる森に行きたいなに出てくる "お料理 勉強 全力です!もちろん、寝るのも全力です…?朝昼晩" を思い出します。
スクールアイドル以外のことを朝昼晩ずっと頑張っているけど、夢の世界ではスクールアイドルとしてずっと踊っていたい、という彼方ちゃんのわがままがここにも表れている気がします。


一方で、"プラネタリウムの空" は空にあって、ある意味もっと現実世界に近いものなのかなとも思います。
個人的に "プラネタリウム" はライブで見る、ファンたちが作るペンライトの光の景色な気がします。
ライブの景色自体は彼方ちゃんの中では夢の世界という解釈なので、現実かと言われるとそうではないと思うのですが、"いま" この曲をライブで聴いているファンたちは彼方ちゃんと一緒に空から "これまで" の夢を振り返っている立場なので、一緒に空の上にいる、というイメージです。
ただ、彼方ちゃんのライブではペンライトは紫に染まると思うので、どちらかというとその光は夜空であって、星はファンの笑顔とか応援する気持ちの輝きなんじゃないかと思っています。
2番サビにも "あなたはいつだって私だけのMärchen Star" という歌詞があり、この曲におけるMärchen Star = 星があなた・ファンの意味を含んでいることがわかります。
1番サビの "お星様掴んでプレゼントさせてほしいの" の前のパートでは、手を空に向けて震わせてから狐のような手の形を作るところがありますが、このポーズも星に対応していると思っていて、空 (=ファンたち) を揺すって零れ落ちる星 (=笑顔) を拾い上げている感じがします。
1番サビでは "プレゼントさせてほしいの" という歌詞から、"いつでも頑張れるお守り" である "Märchen Star" は彼方ちゃんから貰うもの、というイメージを持つ人も多いと思いますが、僕は「この夢の世界でのあなたの笑顔は元気をくれるほど輝いているよ、その笑顔の思い出はあなたにとってもお守りになるはずだよ」ということを、自分が見てきた夢の世界・みんなの笑顔の世界を一緒に見ることで気付かせようとしてくれているような、そんな感覚があります。


狐のポーズがMärchen Starに対応しているのではないか、というのは、このポーズがコルナサイン・メロイックサインと呼ばれるポーズに似ていることもあります。
コルナサインには様々な意味があるらしく、いい意味ばかりではないようですが、中には「魔除け」「行為者を護る超自然の力を、魔法のように導き出すもの」という意味もあるそうです。
ここから、お守り = Märchen Starという連想ができますし、魔法使いになった彼方ちゃんが使う、というのもしっくりきます。
2ndライブでのMärchen Starのラスサビでは、狐の形にした手を上から何度も繰り返し振りかざず振り付けがありますが、個人的にはそれが星・Märchen Starをファンに向かってたくさん降らせているのかな、と解釈しています。



あとは細かな僕の好きなポイントの話を少しだけします。
まずMy Own Fairy-TaleやMärchen Starなどのタイトルが連想させる「おとぎ話」という言葉の雰囲気が、彼方ちゃんにしっくり合うところがすごいなと思います。
非現実な世界や魔法という言葉だけなら、SFやファンタジーという言葉選びもありえると思うのですが、それらよりも優しくて柔らかな印象があります。
また、おとぎ話の方が、眠る前に読み聞かせてもらう絵本のようなイメージもあって、これから夢に入れそうな感じ、あるいは夢と現実の境界線にいる印象も受けるのがぴったりだなと思います。
あとはDメロというか、ラスサビの前の "続くよ" "続けよう" のそれぞれの直後に繋がって入ってくるピアノの音が好きで、"続くよ" の彼方ちゃんの声から生まれた魔法がどんどん繋がって広がっていくような感じがするのがよいです。
あとは彼方ちゃん曲おなじみの時計の秒針の音も特徴的で、僕は結構シンデレラのようなイメージで聴いています。
時間が来たら魔法が解けて日常に戻っていってしまうところは夢と現実の差を意識した彼方ちゃんのスクールアイドル観に合っている気がしますし、一方でガラスの靴は残るところなんかは、My Own Fairy-Taleの消えないおとぎ話や、Märchen Starのお守りみたいな感じがします。
あとMVだと "眠くなる ほら" のところで一気に照明が変わるのも、魔法で夢の世界に入った感じがしてすごく好きです。


まとめると、わがままをしてもいいと気付いてMy Own Fairy-Taleで全力でわがままをした彼方ちゃんが、そんなわがままを許して一緒に楽しんでくれたみんなへ、過去のわがままを一緒に振り返りながら感謝の気持ちを伝えているのがMärchen Star、というのが僕の大枠の解釈です。
ファンのみんなと一緒に自分のわがままと向き合いながら成長していく彼方ちゃんと、次はどんな未来 (ゆめ) を一緒に見に行けるのか、楽しみですね。

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