さかなかなんだか?

曲について

TVアニメ2期BD6巻の特典曲で、果南のソロ曲です。

ジャズっぽいおしゃれな曲調と、冒頭の「1, 2, 3」や「SA-KA-NA SA-KA-NA SA-KA-NA」などのかわいさが入り混じった曲という感じです。あと、3拍子なのでワルツっぽさもありますね。もしかしてパートナーが必要なんじゃ!?最初もカセットを巻き戻して再生し直すようなメタ演出があって、少しLONELY TUNINGっぽさもあります。なんとなく喫茶店で流れてるレコードのBGM、みたいなイメージがあります。

僕は果南はポエマーだと思っているみたいなことを前にも他の記事で書いた気がするんですが、それは詩を書くというだけでなく、感受性が強いというイメージから来ています。この曲の歌詞も基本的に果南の日常風景が綴られていると思うんですが、そんな日常の光景が果南の目にはどう映って、どんな風に感じて、どんな言葉でそれを表現するのか、というところにそんな感受性の強さが描かれていると思っています。

僕は "AqoursのキャラたちにとってのAqoursは海のような存在である" という考えがあるんですが、その考えと共通した感覚が「青い水に溶けてしまおう」の部分に表れていると思っています。「青い水」=Aqoursに入ること、この曲において海に潜ることがAqoursに入ってスクールアイドルをすることに対応していると考えています。「さかなになれるかな」というように海に潜って活動できる魚になることがスクールアイドルになることと考えるのは、Thank you, FRIENDS!!の「まるで夢のなか 泳いできた魚さ」の感覚にも近いかなと思っています。「灼けた肌にはひんやりと気持ちいいね」はスクールアイドルとしてのときめきやワクワクで胸が高まって熱くなる感じ、「目を閉じたって眩しいから」も寝ても覚めてもスクールアイドルの輝きに魅せられている感じかなと思っています。

2番で潜り始めてからがスクールアイドルとして本格的に活動を始める感じかなと思っていますが、「涙よりしょっぱい水の中で」が夢を追いかける道中には辛いことがたくさんあるのことを表現している気がします。「砂に隠された貝殻たち 拾ってみればゆらりと逃げたがる からっぽなのに不思議だよね 解放してあげよう」というのもかなり何か言いたげに聞こえる部分ですが、歌詞カードではその横に千歌と鞠莉のメンバーカラーに対応する貝殻が描かれています。千歌として考えてみると、1期6話の夢夜空の後に「ここには何もないって」と言っていた感覚が「からっぽ」に近くて、隠れている輝きたいという気持ちは自分がからっぽだと思っていても確かにあって、1期4話の花丸がルビィに感じていたように、そんな気持ちを「解き放ってあげたい」という感覚なのかも、と思いました。

一方で鞠莉、というか3年生で考えると、1期9話までのお互いに本心を隠して空虚な理由ですれ違い、逃げ続けていた様子がこれに対応していて、鞠莉を進路で縛ったり、あるいはそれがよいのだと言い聞かせて自分の気持ちを縛ったりすることから「解放してあげよう」という感覚があるのかな、なんて思います。1年生の果南は、鞠莉にとって留学をすることが選択肢に溢れた「自由なミライ」だという考えを半ば押し付けていましたが、実際鞠莉にとっては、自分のやりたいスクールアイドルを果南たちと一緒にやることが「自由なミライ」でした。「自由なミライは泳ぎやすいね」にはそんな、自分で選んで進むミライは心地いいね、という感覚が表れているのかなと思っています。「気まぐれな夢 揺れて揺られて 捕まらない? 追いかけよう!」も、Aqoursとして追いかけてきた夢は捕まえられずに逃げていってしまうこともたくさんあったけど、前とは違うところに見えている夢でもまた追いかけ続けようというAqoursのこれまでの姿勢が表れているように思います。

曲の最後では陸に上がってきて「おさかな」から「ひと」に戻りますが、これもスクールアイドルとして卒業を迎えた今に対応しているような気がしています。ずっと続けられないけど、Aqoursとして活動してきたことには意味があって、それこそ2期12話の決勝前に千歌に語った「本当は清々してんだけどね」という台詞の感覚も、「でも心は軽くなってた」に含まれているのかもな、と思います。

ライブではすわわは安定のかわいいだし、独特のリズムもあって僕は「私はWA-KA-ME」、そんな気持ちのままでペンライトを振っていました。背景映像では最初に海の家が現れ、すわわは上のステージからパフォーマンスを始めるのですが、2番に入るところで鼻を押さえる振りをしながら上ステージから下へと階段を降り、海中の映像とともに海に潜っている感じがありました、そして最後に「ひと」に戻るときにはまた上のステージへと戻っていて、ステージの階層構造を上手く使って海の上と中を使い分けているのが面白かったです。海中映像での泡の色が9色になっていたのも好きな演出でした。結構道具もたくさん使われていて、イルカのバルーン、クラゲ、間奏ではバトントワリングも披露されて、いろんな姿が楽しめました。衣装も果南っぽさがありながらもすわわに似合っていて大変よきでした。

4thライブに向けて

ソロ曲はやったとしてもショートバージョンかなと予想しています (ついに終わった)。果南のかわいいところ、能天気でサッパリしているようで実は結構いろいろと考え過ぎてしまうところ、ポエマーなところ、いろんなところが堪能できる曲なので、果南推しとしてはやっぱり聴きたい曲です。

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