Pianoforte Monologue

曲について

TVアニメ2期BD3巻の特典曲で、in this unstable worldと一緒に収録されています。

まず"Pianoforte Monologue"というタイトルが僕の中で完璧すぎて本当に大好きです。全曲通して見ても一番好きかもしれない。"Pianoforte"はピアノのフォーマルな名称、"Monologue"は独白・心の中での語りという感じの意味で、無理やり日本語にするなら「ピアノで奏でる独白」という感じかなと思いますが、"Pianoforte Monologue"の方が比べようもなくしっくり来る感じがします。みんなへの想いを言葉にするのはなかなかできないけど、直接ではなく「ひとりで向かう鍵盤」になら語れそう、そうしてピアノを通じて間接的に「ピアノなら伝えられそう」と想いを込めてピアノを弾く姿を独白・Pianoforte Monologueと表現するセンスには本当に脱帽です。

視聴動画の背景のせいもあってか、イントロやサビで使われるピアノの旋律からは波に揺られているような、心地よく、優しく、ゆったりとしたイメージがあります。僕は「あなたを音で抱きしめたいの」という歌詞がすごく好きなんですが、この歌詞から感じる包容力のある暖かい母性のような感覚が、海を感じさせるメロディとマッチしているなと思いますし、梨子ちゃんが本来持っている穏やかさ優しさや、その奥にある芯の強さが現れていると思います。

全体的な歌詞はTVアニメでの梨子の思い出というか回想的な部分があると思っていて、「綺麗なだけじゃなくて でもねどこか優しい音が」というのはつらいこともたくさんあったけど、今ではどれも大切な思い出だという気持ちだと思っていますし、「目覚めてって あの日きっと呼ばれてたと気がついた」というのは1期2話で千歌とベランダで手を伸ばしあったあの瞬間を振り返っている気がします。「震えるほど緊張しても私を待つ場所へ」というのもピアノ発表会へ向かったときの心境かなと思いますし、「出会えて嬉しくって……本当なの忘れないでね」というのも2期5話ですべての出会いは偶然じゃないと思えるようになったこと、そして2期12話で語られた千歌や曜、スクールアイドルとの出会いが自分にとっての奇跡だったという強い想いが現れている気がします。

「震えるほど緊張しても私を待つ場所へ 向かおうと 息吸ってから大きく踏み出した」というのはキャラとしての梨子だけでなく、どうしても1stライブでのりきゃこを思い出してしまうところがあります。歌詞カードでもその部分の横にピンク色の線が何本か引いてあるのですが、これはあの日会場を埋め尽くしていたペンライトなのかな、なんて思ってしまいます。この部分を歌う時のりきゃこの気持ちを真に理解できることはないと思いますが、それでもあの日やりきれたからこそ、今この歌が生まれ、この歌が歌えるんだろうなと思います。

ライブでは何より、想いの込もった歌・表情に息を呑みました。特に「あなたを音で抱きしめたいの 受けとってこの想い」のところが、もともと歌詞として好きだったせいもあるんですが、すごく自分に刺さりました。間奏のところで後ろのスクリーンに合わせてピアノの上を踊るような振りをするところもいいですよね。あと、りきゃこは基本的に上のステージでパフォーマンスしているんですが、確かラスサビのとき (タイミングはあやふやです……) に下のステージにメンバーカラーの照明が当たっていたんですよね。そう考えてみると、確かに想いよひとつになれのときも上ステージにりきゃこがひとりだけで、下ステージに他のメンバーがいるという構図でした。9色だったか8色だったか、並びが想いよひとつになれと同じだったか、などは確認できなかったんですが、やっぱりこの曲では想いよひとつになれを思い出してしまうよなあ、となるし、「感じる……ひとりじゃない」というのが表れていて大好きな演出です。最後の鍵盤を弾くような振りも、想いよひとつになれでは他のメンバーがピアノに合わせてやっていた振りと似ていて、それを今度はみんなの分も梨子がやっている、という感じなのかなと思っています。この曲も鍵盤の最後の一音までしっかり聴きたくなります。

4thライブに向けて

たぶんやらない、やってもショートバージョンかなという感じですが、衣装に関しては1人だけちゃっかり未使用の想いよひとつになれ衣装をすでに着ているという状態なので、もし想いよひとつになれを新規衣装でやるなら衣装だけは見られるかも?個人的にはすごく大切な曲なのでやって欲しいところではあります。

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