HAPPY PARTY TRAIN

曲について

Aqours 3rdシングル表題曲です。第2回センター総選挙の結果、果南がセンターに選ばれました。基本的に僕は箱推しなのですが、強いて言うと果南推しなので当時の総選挙や楽曲には想い入れがある曲です。

発表当初から、μ'sの「僕たちはひとつの光」のアンサーソングという解釈が結構されていたと思います。大きな花が開いた中からμ'sが出てくるPV演出と「開いた花の香りから 受け取ったよ次の夢を」という歌詞の対応、PVでの万華鏡背景の演出も僕光の背景演出と似ていますし、発売日の2017/4/5はFinal LoveLive!が行われた2016/4/1の翌年2017/4/1からみると次の水曜日 (= CDリリース日) と、意識できるポイントはたくさんあります。いわゆるロリAqoursがHPTに乗って空を飛んで行く様子も、劇場版ラブライブ!の「いつだって飛べる、あの頃のように」を彷彿とさせるところがあります。

一方で、これはNext Step! Projectの1つである2ndライブの表題曲であることを考えると、「次」というのがAqoursとしての次であるという考え方もできます。まあAqoursのファーストステップがμ'sであったことを考えれば、これも前述の解釈と似たようなものとも言えるんですが、1期12話でμ'sを追うことをやめたという文脈を踏まえている分、単純にμ'sの次の夢という言い方とは違う印象になります。

さらに2期まで放送が終了した今考えてみると、さらに他の解釈も出てきます。当初から発売日が春なのになんで秋のPV (紅葉や花丸の焼き芋など) なんだろう?と思っていたのですが、2期の物語は夏休みが終わった後の秋〜冬がメインで描かれていました。劇中で紅葉が見られるのは2期4話〜7話までです。ここでPVをよく見てみると、冒頭で果南が教室で黄昏ているシーンでは、なにやら教室に飾り付けがされています。7話で廃校でも学校の名前を残すために決勝に出ると決めた後の、地区予選祝勝会なんではないかと勝手に妄想しています。そうやって見ると、7話で空も心も晴れるからが流れているシーンでピアノを引いている梨子はHPTのPV冒頭でもピアノを引いているし、ダイヤの胸を借りて鞠莉が泣いているシーンとはある種真逆に、ダイヤが鞠莉のいる理事長室を笑顔で訪れているシーンがPVにあります。もちろんHPTのPVが作られたのはアニメ2期の前ですが、HPTのPV制作時点で "廃校→名前を残すために優勝を目指す" という脚本がすでにあったとしても特におかしくないかなと思います。そう解釈すると、「次の夢」は「学校の名前を残すためにラブライブで優勝すること」という解釈もできるし、「知りたいのは素晴らしい夜明けと 切なさの宿る夕焼け」という歌詞も、紆余曲折あって、悲しさやそれを乗り越えた後に昇る太陽を知った2期のストーリーに近いものがあるかなと思います。

ところでHPTは秋のPVと言いましたが、1stシングルの君ここは1期前半のAqoursメンバーが揃うまでを (G's次元だけど) 描いた春のPV (桜など)、2ndシングルの恋アクは1期10-11話あたりのようちかりこを別次元で描いた夏のPV (冒頭のセミの鳴き声など)、3rdシングルのHPTは2期前半を描いた秋のPVと解釈できます。そうすると次の4thシングルは2期後半に関連した冬のPVになるのかなと勝手に予想しています。この予想をさらに勝手に拡張すると、春夏秋冬のPVが揃った後、劇場版をイメージした春の曲ができたらキレイなAqoursの1年の"完成形"になりそうな予感がしませんか?それで完成してしまうとすると、5thシングル = ファイナルシングルという可能性を感じてしまうんですよね……なので次の4thシングル向け総選挙はかなり重要な選択になるんじゃないかと勝手に思っています (というかそもそも4thシングルの総選挙のお知らせが全然来なくてすでにヒヤヒヤしてるんですが……)

なんだかんだこの曲自体のことを何にも書いていないのでそろそろ書くとすると (すでに長すぎひんか……)、基本はやっぱり春らしい出会いと別れを歌った曲という印象が強いです。冒頭の「はじまりと (さよならを) 繰り返して」の印象から来るところが強いですが、「意外なひとが側にいた?」というのも結構そのイメージに影響を与えている気がします。「意外なひと」って誰なのか論争はたぶんみんなしたことがあるかと思うんですが、僕としては特定個人という感じではなく、出会ったときにはこんなに仲良くなると思っていなかったとか、もう会うことはないだろうと思ってたのになぜだか今は一緒にいるとか、そういう人って誰しもいると思っていて、そんな感じなのかなと思っています。あえてAqoursでいえば、例えば千歌なんかは1期1話の段階でダイヤさんと一緒にスクールアイドルをやることになるなんて夢にも思っていなかったでしょうし、Saint Snowとの関係なんかもそうだと思います。むしろ出会った瞬間に一生の出会いであることに気付く方が珍しいものだと思うので、だいたいの出会いがふと振り返ると実は「意外なひと」なのかな、なんて思っています。

この曲は他にもこれまでのAqoursの曲とは違う雰囲気が結構あります。今まで繋がり、みんなでやることを大事にしていたのに「ひとりでも行かなくちゃ」とひとりが強調されています。これは「思い出はポケットのなか」も踏まえると、"みんなで一緒に頑張れたから、次はひとりでも大丈夫"という、みんなずっと一緒じゃなかったとしても、みんなで一緒にいたことに意味はあるし、次に繋がっているという「みんな」の今まで描かれていなかった別視点のよさが描かれているのかなと思います。これは2期13話のルビィの台詞にも現れていますね。

また、Aqoursは走ったり泳いだりと、自分の体で自分の進む方向を決められる歌が多かったと思いますが、電車は決められたレールの上しか走れません。これも今までと違うなと感じるところです。2期の物語にもあったように、やはり人生はすべての道を自分で決めることはできませんが、それでも進み続けたり、あるいは果南のように管区長になって要所要所で路線を選んだりすることで「とおい駅できっとなにかが待っている」ところまで辿り着ける。だから道を選べないときでも進み続けてみようという、少しだけ人生を知った大人なメッセージなのかなと思っています。

長すぎ状態になってしまったのでPVやライブで好きなところを駆け足で。「笑顔でいたいから」のとこ、僕的さいかわダイヤさん。to go! のルビィちゃん、うゆかわ。2ndライブ登場でHPTに乗って出てくるの、テンション爆上がり。果南レール、やっぱ綺麗。「抱きしめて行きたいね」のとこのあいきゃんのカメラワーク、神。2サビ終わりのすわわウインク、いいぞ。

4thライブに向けて

ナンバリングシングルの表題曲であるこの曲は、少なくともDay1, Day2のどちらか1日では披露されるだろうと思います。2ndツアーの表題曲でもあるこの曲は、Aqoursの歴史を語る上で外せないと思っています。ていうかね、聴きたい。

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