決めたよHand in Hand
曲について
TVアニメ1期1話挿入歌としてエンディングで使われた曲で、2年生の3人曲です。"Hand in Hand"は曲中の歌詞にもある通り、「手に手をとって」の意味ですね。実際、アニメ1期1話のPVの最後「手に手をとって行こう!」のところでは3人で手を繋ぐ振りがありますが、これと同じように手を繋ぐシーンが1期3話のファーストライブ前にもあります。ここのセリフの「あったかい」みたいな温度を伝える表現が僕はとても好きで、本当にキャラたちが生きていて、同じものを感じているような気持ちになれます。この手を繋ぐシーンはさらに、2期12話のラブライブ!決勝直前にUTXスクリーンの前で3人集まった時にもあります。構図も同じく、左から梨子・千歌・曜です。決めたよHand in Handで取りあった手は彼女たちにとってずっと大事なものなんだと感じ、青空Jumping Heartの「始まった時の ときめきずっと大事にね」という歌詞を自然と思い出してしまいます。
決勝直前でいうと、曜ちゃんの「元気に背中押してみよう」「じゃあためらわないで」、梨子ちゃんの「だれと巡り逢う?」「今がその時とまだピンときてないのかな」という歌詞の部分が、決勝直前のやりとり「未来のことに臆病にならなくていいんだよ」と背中に寄りかかるシーン、「千歌ちゃんたちとの出逢いこそが奇跡だったんだ」という言葉に繋がっている気がします。「まだピンときてないのかな」という表現は、後々気付くことになるという意味を含んでいるように聞こえて、実際に2期12話で気付くことになる。まさに「未来の僕らは知ってるよ」って感じがします。
「夢をかたちにしたくなったら ひとりきりじゃなくて 動き出したい同じ気持ちの 仲間がほしくなる」という歌詞も、1期11話、「想いよひとつになれ」前の梨子と曜が気付いた千歌の想い「千歌ちゃんにとって輝くということは、自分1人じゃなくて、誰かと手を取りあい、みんなで一緒に輝くことなんだよね」に通ずるところがあると思っていて、アニメの物語においても重要な感情がこの曲にも表現されていると思います。1番サビ前の「その手をつかまえたい」の後で1回だけ入る音が、2番サビ前「仲間が欲しくなる」の後では3回入っていて、千歌の後ろから背中を押すように曜と梨子が出てきて、1人から3人になったような感覚がして、なんとなく嬉しくなります。
文脈の話ばっかりしてしまいましたが、この曲を聴くと今でもなんとなく最初にアニメ1期1話を観たときのような新鮮な気持ちになれてすごく好きです。アニメPVの表情なんかもすごく気合が入っていて、かわいい表情がいっぱい入ってるし、椅子で3人でわくわくするように腕と膝を動かしてるところもめっちゃかわいいですよね。振りも他のAqoursキャストがモノマネするというサビで腕をくるくる回すとこも可愛いし、「背中押してみよう」のとこの背中を押す振り付けもすごく好きです。あと「(動きださなきゃ) 始まらないよ」のとこで腕を4方向に出していくとこも、体を目一杯伸ばして気持ちいい、って感じがしてお気に入りです。
歌もキャストの声のよさが出るいいパートがたくさんありますよね。「仲間がほしくなる」のとこの本当に欲しそうな感じが伝わってくるあんちゃんの表現力や、ラスサビ前の「夢が生まれる予感はただの」のとこでのあんちゃんの裏声の綺麗さと力強さ、「元気に背中押してみよう」のしゅかしゅーのハツラツさ、「動きださなきゃ始まらないよ」のりきゃこの伸びる声のよさ、どれも好きなところです。歌詞・メロディ・PV・振り付け・歌声、本当に曲を構成するあらゆる要素で好きなところがたくさんあって、何と言っても楽しい曲です。
4thライブに向けて
9人曲でもユニット曲でもなく、なかなかイベントやフェス、ファンミなどではやれない曲なので、1期サントラを冠したこの4thの機会にぜひやってもらいたいと思っています。SCHOOL OF LOCK!でもりきゃこがやりたいと言っていたので、実現すると嬉しいですね。1stライブではなく今の文脈でやるHand in Handがどんなものになるのか、観てみたい気持ちでいっぱいです。
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