夜空はなんでも知ってるの?
曲について
CYaRon! ユニット1stのカップリング曲です。一番ギィャップのあるユニットと1stライブで言っていましたが、本当に元気全開 DAY! DAY! DAY! から雰囲気がガラッと変わりますね。友達との喧嘩に限らず、その時は感情的になってしまって自分のことも相手のことも冷静に見られないけど、あとで時間と距離をおいてみるといろんなことが見えてきて、ああすればよかったと思うこと、あります。わかる。それで悶々として考えすぎて寝られなくなること、あります。わかる。そんなときにふと窓の外の空を見ると、つい夜空に感傷的になってしまう、残念ながら、僕にはない……今度からカーテン開けて寝ます。でも、夜空に限らずなんとなく景色を見ていると、なにかを訴えかけられているように感じて、そこに意味を見出そうとしてしまうことは結構あります。そういうときって、なんだかんだで自分のその時の感情だったり、悩みだったり、心の内がその勝手に受け取るメッセージに反映されていることが多い気がします。ここでの夜空はそういう、鏡というか、自分の心の底を引き出して、映し出して教えてくれる存在に見えて、なんでも知っているように感じてしまうのかなと思います。
この曲は音も印象的です。最初の虫が鳴く声も、夏の終わりを思わせる感じで、残暑で寝苦しい感じが後悔で寝付けない感じを引き立ててる感じがしますし、こういう時って細かい音がやけに印象的に聞こえたりするので、その感じも出てます。間奏のギターも、普通ならカッコいいって感じなのに、どこか切なさが出てますよね。DDDも冒頭からギターが印象的に使われているのに、この曲では全然違う印象を受けるのも面白いギャップです。
でも何と言ってもこの曲はライブですね。個人的には1stライブの中でもステージパフォーマンスという観点では一番好きな曲と言っても過言ではないです。足元の舞台から光がお互いに伸びては戻っていく演出もなかなか通じ合えない気持ちが感じられます。星を描く振りに合わせてスクリーンに描かれる星も好きな演出です。星を描く手が1回目は右なのに2回目は左になっていて、同じ星を別のところで見ている2人、すれ違っているけど夜空を通じて同じようにお互いを思って後悔してるという表現なのかなと思いました。「涙も半分っこ」の振りもなんとなく涙を拭っているように見えて、片目の涙だけもらって半分こにしてるような感じですごく好きです。
いわゆるハイパーしゅかしゅータイムのしゅかしゅーもそうですが、全体で見てもしゅかしゅーのダンスはキレッキレで、それに加えて切ない表情が上手すぎて本当に心を持っていかれます。ハイパーしゅかしゅータイム終わりに前髪で目が隠れるしゅかしゅー、最高に儚げ美しいんですよ……僕の好きな3大しゅかしゅーの1つです。しゅかしゅーの手の振りに合わせてスクリーンに描かれる流れ星も、夜空に願いを託したい、すがりたいような心情にマッチしていて、あの部分を聞くたびに僕の頭のなかでも流れ星が流れます。そういえばここ、WONDERFUL STORIESで虹をかけるとこの振りに結構似てますね。
「だいすきな筈なのにね 時々すれ違う」のあんちゃんの、しゅかしゅーに声を掛けようとするけど掛けられない感じの切ない表情、よすぎます。後、あんちゃんの「遅いね ごめんね」の歌い方、心打たれます。伊波さんのこういうとこがホント好きです。この曲は「優しくなれなかったの 後悔してるの」と切なく終わりますが、トロッコが最後まで合流することがないのも、その切なさを後押ししてると思ってるんですが、それに加えてあんちゃんの最後の表情見ました?もう反則、ダメですよあんなん……
2人が切ない表情を見せる一方で、ふりりんは結構笑顔で歌ってるんですよね。この曲の解釈としては切ない表情の方が"正解"かなと思うんですが、一方でこの曲の詩が"書かれている"ということは、これは書かれている時点では書き手にとって過去なのかなとも捉えられます。そう考えると、あんしゅかは切ない気持ちになる歌詞のそのときを歌っているけど、ふりりんはその思い出を振り返って穏やかで暖かく見守るような気持ちになる、歌詞の時点からするとある種の未来の観点で歌ってるのかな、と思いました。
すみません、つい長く語りすぎてしまったんですが、結論としては、エモいです。
4thライブに向けて
元気全開 DAY! DAY! DAY! と同様にちょっと望み薄かなと思ってます。全くないとはもちろん言い切れないのですが……来るとしたら、東京ドームではどういうステージ演出になるのか楽しみです。
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