アナログハート
※スクスタ内の各種ストーリーやパンフレット・雑誌、ライブの内容に言及する可能性があります
アナログハートでは、「アナログ」という言葉が「デジタル」の対義語としてタイトルや曲中で使われていると思います。
璃奈ちゃんは趣味・特技がゲームやアプリ作りだったり、情報処理学科だったり、オートエモーションコンバート璃奈ちゃんボードを使ってライブをしたりと、デジタルな印象が強いと思います。
アナログハート含め、これまでの璃奈ちゃんの曲は電子音がベースになっている曲が多いのも、その印象から来ていると同時に、その印象をさらに補強しているところがあると思います。
「アナログ」という言葉自体はドキピポ☆エモーションでも "心は割とアナログで" と使われています。
ドキピポのその直前の歌詞 "いつまでもずっといつまでも喜びを忘れはしない" に近いアナログハートの歌詞として "ナン億光年先の未来も 消えないよ消えないよ 愛の炎は強いんだ" でずっと気持ちが続くことを歌っていたり、"カガヤク アナタノハート ヨロコブヨ ワタシノハート" で繋がることの喜びを歌っています。
璃奈ちゃんにとって「繋がる」ということが重要なキーワードであることは今更言うまでもないかなと思いますが、璃奈ちゃんが初心である「みんなと繋がることの喜び」をこの曲に至ってもなお、まだ忘れていないんだなと感じます。
"愛の炎" がなぜ炎なのかははっきりとはわからないなぁとも思っているんですが、温度があったりゆらめいたりするところからデジタルではなくアナログな感じがするし、普通の炎は消えてしまうこともあるにも関わらず逆に「ずっと消えない」と歌っているところが、より強さを強調しているのかな、と思ったりします。
初心を忘れていない一方で、"いつのまにか 遠いところまで 歩いていた" などの自分の成長を実感していると受け取れる歌詞もあります。
これはアナログハートに対応するキズナエピソードではなく確かテレテレパシー付近のキズナエピソードだったと思いますが、璃奈ちゃんが「自分みたいに独りになっている子がいるはずで、そんな子に知ってもらいたい」と校内中にPRに行こうとするエピソードがあります。
ドキピポのパフォーマンスで、スクールアイドルのステージを通して自分の想いを伝えて受け入れてもらえることの喜びを知った璃奈ちゃんだからこそ、今度は同じような想いをしている人を助けてあげたい。
この部分が "どこでもだれにでも 手を差し伸べたいよ" という歌詞にも現れているように感じています。
アナログハートに対応するキズナエピソードでもこの「手を差し伸べたい」という気持ち、もっと言うと、1人1人を大事にして、誰も取りこぼしたくないという璃奈ちゃんの気持ちを感じることができます。
キズナエピソードにおいて、璃奈ちゃんはファンクラブを結成するなど順調にファンを増やしていきますが、最初からイベントに参加してくれていたファンの一部が最近のイベントには顔を出していないことに気がつきます。
そのファンに直接会いに行くと、「ファンが増えて盛り上がっているのは嬉しいけど、もっと静かに応援したい。でもそれだとむしろ自分たちが今の盛り上がりの邪魔になってしまうのでは」という気持ちを抱え、イベントに行くのをやめていた、との返答を得ます。
ファン全員との繋がりを大事にしたい璃奈ちゃんは、難しいことも承知の上で全員が楽しめるイベントのアイデアを模索します。
そしてオンラインライブを行うことで部屋で1人でも楽しめるイベントにする、という案に至り、実行します。
このエピソードで感じるのはまず、来ていないファンがいることにちゃんと気付いているという点についてです。
もちろん璃奈ちゃんのファンが具体的に何人いるのか、ファンクラブの会員数がどのくらいなのかは知りませんが、璃奈ちゃんがファン1人1人の顔をきちんと見て覚えている、というところに、璃奈ちゃんがただ繋がりを大きく広げたいだけでなく、1つ1つの繋がりを大事にしたいということが感じられます。
実際、ただのオンライン配信ではファンの顔が見えないからと、ライブに向けてファン1人1人の顔が見られるアプリまで自分で開発したことからも、「ファンの顔を見る」ということへの璃奈ちゃんの強いこだわりが感じられます。
これはアナログハートの歌詞でも "みんなのスマイル (中略) 一生の宝物だよ 大事に保存" の部分からもよく伝わってきます。
"消えないよ 愛の炎は強いんだ またいつか次元を超えて共に歌おう" の部分も、距離を置いていたファンたちに向けて、画面を通じた二次元だとしてもまた一緒に繋がれる日が来るのをいつまででも待っているよ、という気持ちがあるんじゃないかなと思っています。
「一度繋がれたのだからもう一度繋がれるよ」という感覚は "心と心はオンライン"、"心パスワードを解除して" からも感じられて、「一度繋がりができたからもう同じネットワークの上、今は心にロックをかけているかもしれないけど、パスワード・お互いの心に伝わるメッセージでそれを解けばまた繋がれるよ」と言っているようにも感じます。
"スマイルは隠さない この目で見たい" という歌詞もこのファンの顔を見たいというニュアンスとして解釈できるかなと思っています。
もちろん素直に「璃奈ちゃんボードで顔を隠さず笑顔を見せたい」という意味もあると思っていて、実際2ndライブでのバックスクリーン映像の璃奈ちゃんはボードを付けていません。
正直に言えば璃奈ちゃんは自分の表情を変えることにおいて、技術的にはまだ成長しているとは言い難いと思いますが、表情ではなくパフォーマンスで感情を伝えることができると今はわかったから、自分の表情がどう見えるかに関わらず自分が楽しんでいるのがみんなに伝わっているときの顔がスマイルなんだ、という璃奈ちゃんの気持ちがあるようにも思えて、それも好きです。
一方で、璃奈ちゃんボードをつけるというのは自分の顔だけではなくファンのみんなの顔も璃奈ちゃんから直接見えなくする、隠すものであるとも言えて、それを取っ払って直接みんなの楽しんでいる表情を見たい、という意味もあるんじゃないかな、と思っています。
ただ自分の気持ちを伝えることができるようになっただけでなく、自分の気持ちを伝えることを怖がらなくてもいいんだ、伝える方法はあるんだと教えていくことで、昔の自分のような人たちに手を差し伸べたいと思っている璃奈ちゃん。
そうやって璃奈ちゃん自身もどんどんアップデートされて成長していて、これから繋がりをもっと増やしていけるという前向きさを感じつつ、繋がりを広げていっても、今までに作り上げてきた繋がりを1つも取りこぼしたくない。
そんな璃奈ちゃんの「繋がり」「ファン」との向き合い方が感じられて、璃奈ちゃんは本当にファン1人1人を大切にしているんだな、というのが伝わってくる楽曲・キズナエピソードだなと思います。
この曲が初披露された2ndライブは無観客オンラインライブとなり、奇しくも璃奈ちゃんのキズナエピソードを再現する形となりました。
璃奈ちゃん演じるちぇみーのパフォーマンスは本当にもう安心して見ていられるなという感じです。
璃奈ちゃんは表情に出せない分の感情をより伝えるためか、かなり動くし1つ1つの振りも独特で結構速かったりもするので、ただ踊るだけでもかなり大変だろうと思うのですが、ダンスをしながらでも地声からかなり離れた璃奈ちゃんボイスを維持し続けるのは本当にさすがの一言です。
個人的には2番で階段を降りていこうとするところで、カメラを探したあとに「あ、見つけた」みたいな振りをするところがあったと思うのですが、そこがすごく好きです。
カメラを探している、というのがなんだかキズナエピソード通りオンラインライブをやっているな、という感じがしますし、ファンの顔をわかっている璃奈ちゃんだからこそ、ちゃんと「自分」を見つけてもらえた感じがするのも好きです。
もちろん、いつの日か次元を超えて現地でも観られる日が来ることを願っていますが、オンラインライブだったからこそ、ここの振りによさを感じられた気もしています。
あと、これはライブそのものというよりジャケットイラストの話なのですが、髪の毛でお団子ハートを作っているのがアナログハート感もありつつめっちゃかわいいなと思います。
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