未来予報ハレルヤ!

TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」第1話挿入歌です。
今でこそ「Liella!といえば作詞・宮嶋淳子」という印象ですが、1話放送当時はOP/EDのカップリングも公開されていなかったはずで、発表時系列ではこの曲が「私のSymphony」に次ぐ2曲目の宮嶋淳子作詞曲だったはずです。
当時はクレジットを見て「作詞・畑亜貴じゃない!私のSymphonyの人、アニメでも作詞やるんだ!」と思ったような記憶がおぼろげにあります。
「私のSymphony」のときも畑亜貴ではなかった衝撃がありましたが、まあ虹ヶ咲がすでに畑亜貴度が低くなっていたことと、「私を叶える物語盤」の特殊仕様かな、くらいに思っていたので、現在当たり前のように宮嶋淳子曲に溢れた状態になるとは全く想像もしていませんでした。
ここから挿入歌含めほとんどが宮嶋淳子作詞になっていくという意味で、ある種のターニングポイントの1つとも言える曲かなと思います。

この曲は1話の終わりにかのんが歌を諦めないことを決意するところから始まることもあり、そんなかのんの心情にかなり沿った歌詞になっているという印象です。
曲というよりほぼアニメパートですが、"大好きっていま叫ぼう" という歌詞が「やっぱり私、歌が好きだ!」という大好きを叫ぶセリフとキレイに繋がるところがまずめちゃくちゃ好きです。
大事な場面でうまく歌えなくなるという挫折を繰り返し、自分に絶望し夢を諦めかけていたところが1番Aメロの歌詞で表され、可可との出会いというきっかけに今度こそという決意が込み上げてくる様子が1番Bメロに、そこから一歩を踏み出し始めたかのんの気持ちが1番サビによく表れている、と感じています。
"つまづきも羽にして" なんかは、アニメ1話ラストにかのんの鞄に羽根が舞い降りるシーンと少し重なっているようにも思います。
2番のA・Bメロはそこまで直接的な描写ではないかなと思いますが、"喧騒が歌い出す 街に溢れるメロディ" なんかは、かのんが自分の世界に閉じ籠るようにして付けていたヘッドフォンを外したことによって聞こえるようになった音のようにも思えます。
今まで避けていた音も、自分の心が上向きになると感じ方も変わって味方のように明るい音に聞こえてくる、そんなイメージで解釈しています。

ラブライブ!シリーズの曲では一人称として「僕」が使われることが多い印象ですが、この曲では心の内の自分を「わたし」と表現していたり、"スカートひらり踊る" という歌詞があったりと、全体的に力強い歌詞の印象からは意外に感じるような女の子的な描写も実は多いです。
繊細だけど希望に心はときめくし、"やると決めたらとことんでしょ" "泣いたっていいや" といった一旦スイッチが入ると潔いカッコよさがあるところもかのんらしさを感じるポイントかなと思います。
もちろん、かのん以外のLiella!メンバーもいろんな苦難や挫折を乗り越えてきた面があるので、かのんほど直接的じゃなくても重なる部分はあるかなと思います。

タイトルの「未来予報ハレルヤ!」は天気予報の晴れと言葉として掛けているところもあるかなと思います。
正直「ハレルヤ」という言葉の正確な意味はあまりちゃんと掴めてないのですが、なんとなく「晴れ渡る青天のような解放感を伴う喜び」に近い感覚なのかなと捉えています。
それくらいかのんの中で歌っている瞬間や、「歌えた」という事実が晴れやかなものなのかな、と思っています。

振り付けというかアニメ映像では、同じパートを歌う2人が2分割された画面に映るシーンが結構多い印象で、ライブでも2分割ではないですが、同じ部分を歌う2人が同時に映るよう画角を調整していたり、工夫してくれているのがありがたいです。
特にかのん+他のメンバーが同時に歌うパートが比較的多いと思っていて、なんとなくみんながかのんの背中を押すように歌声を支えているような印象を受けます。
1stライブではステージ上の4箇所にかのん以外のメンバーが分かれて歌唱している場面が多く、特に1番ではアニメのステージを再現するよう、位置に合わせて照明の色をメンバーカラーにしているのもとても好きです。
あとは、"迷わず方向転換" という歌詞で実際に方向転換するような振り付けがありますが、それぞれのメンバーごとにLiella!に入る前にやっていたことを表すような振り付けをしていたりするのも好きです。
あと歌としては、"よっしゃ!" ももちろん聴きどころのひとつかなと思いますが、個人的には特にラスサビ、最後の "信じようハレルヤ!" に入る1つ前にある、かのんソロの "未来予報ハレルヤ!" の声の響き・伸びがお気に入りで、さゆりんの歌が聴けて幸せだなと思う瞬間です。

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