この街でいまキミと
TVアニメ1期エンディングテーマ「未来は風のように」のカップリング曲です。
待ち合わせだったり、他愛もない雑談だったり、日常の風景を切り取った描写が多い曲で、Liella!が歌う「この街で」というワードから原宿の街でいつも通りの日常を歌うLiella!の姿が思い浮かびます。
交差点だったり人混みという単語からも少し都会な感じがありますし、過ごしている場所の描写から、キャラたちが実際に日常を生きているような実感がしてきます。
一方で "いつか手を伸ばしても届かなくなる日が来るのかな" など少し切なくなる言葉も現れて、"茜色に染まる空" という情景にマッチした一抹の寂しさ、そしてそれを振り切るような明るさや楽しさが絶妙なバランスで、エンディングテーマのカップリングという立ち位置にもよく合っているなと感じます。
この曲のメッセージとしては、日常の一瞬一瞬を大切に噛み締めよう、というよりも、一瞬一瞬を全力で楽しんでいれば後からふと振り返ったときに大切に思える、という感覚が強いかなと思っています。
時間が過ぎ去ってしまうことを惜しんでいるだけでなく、惜しむくらい楽しいこの瞬間を楽しみきることで、ずっと心に残る永遠になる、そんな感じがします。
"最高の「いま」さ" という歌詞は、作詞は畑亜貴ではないので意図的なものではないと思いますが、「僕たちはひとつの光」も少し思い出してしまいます。
今からこんなことを言っていてもしょうがないのですが、「この街でいまキミと」は、ファイナルライブが行われるようなことがあったときに歌われたら結構やばい曲だなとも感じています。
1番サビ前の "キミが キミが 好きだ" のところがすごく好きで、楽器の音が止んだ中に響くかのんの "好きだ" からは、日常の中でふとしたときにその瞬間が急に愛おしく感じて、静けさの中でポツリと独り言をするような、モノローグのような、そんな大事に噛みしめる感じがして、つい耳を澄まして聴き入ってしまいます。
ライブでの披露では特徴的な振り付けが多く、交差点を行進するように行き違っていく動きや、ペットボトルを持って雫で遊んでいるような振り付けなど、歌詞をそのままダイレクトに表現するような動きがたくさんあります。
歌詞をそのまま振りにしてしまう素直で素朴な感じも、Liella!のイメージやこの曲の雰囲気にとても合っている感じがします。
ライブでは間奏のところでこの瞬間を永遠にするように記念写真を撮ります。
自撮りするのは女子高生らしさもあるし、曲の日常的な雰囲気に合っているという意味でもいいなと思っています。
個人的には写真を撮ったあとにクゥすみの自撮りコンビにカメラがパスされるとこも好きです。
曲としては結構ノリがよくテンポもそこそこ早いので、ついつい体を揺らしながら聴いてしまいますが、メロディはどこか切なくなるところもあるし、キラキラした音も入っていてまた絶妙だなと思います。
個人的には全体的にドラムのリズムが好きな曲で、サビに入る前、特にラスサビに入る前のドラムがめちゃくちゃ好きです。
前述の通り、元々この曲は原宿のイメージで聞いていましたが、ツアーを巡ることで各開催地がそれぞれの瞬間を重ねていく "この街" になっていくのもとてもいいです。
これからも1stライブツアーの締め括りの曲として、思い切り楽しめたらと思います。
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