WE WILL!!

はじめに

僕は『WE WILL!!』という曲がとても大好きです。
なぜ好きかと言われると、具体的に何か勝ちたいものがあるわけではないですが、自分自身も "勝つ" と表現できるような何か、自分がやり切ったと納得できる何かをを成し遂げたい、みたいなやる気が無条件に湧いてきて、物事に前のめりに取り組もうという気持ちになれるところかなと思います。
正直これだけでも十分ではあるのですが、大好きな曲が初披露されるリリースイベントの前に、自分がこの曲の好きなところをもう少し深掘りして整理しておこうかなと思い、この記事を書くことにしました。
実際のライブパフォーマンスを観ることでまた自分の感覚が変わっていくのかも含め、この整理をすることによって、よりリリースイベントを楽しめるようになるといいなと思っています。

これまでのラブライブ!スーパースター!!

この曲を語るにあたって、これまでLiella! (主にキャストのユニットではなくキャラクター) がどのような歩みをしてきて、今までの楽曲たちがどのようにその歩みに寄り添ってきたかを見ていくのがよいかなと思います。

始まりは君の空

僕は『WE WILL!!』の歌詞のどこの1行を取ってきても好きという感じなんですが、僕がここでひとつ気になったのは2番サビが終わった後に来る、【さあ始めるんだいま 新しい空へ】という部分です。
5人のLiella!の始まりである『始まりは君の空』を思い出すフレーズが、今度は9人としての始まりの曲に入っていて、ここからまた新しいLiella!の物語が始まるんだと改めて感じます。
『始まりは君の空』では【君の夢を教えて】や【僕の夢を伝えたい】など、「1人1人それぞれの夢をここから一緒に始めてみない?」という雰囲気を感じる歌詞がサビにあり、まさに "私を叶える物語" というラブライブ!スーパースター!!当初のキャッチコピーが表れた歌詞だなと思っています。
アニメ1期も、かのんちゃんは歌、可可ちゃんはスクールアイドル、すみれちゃんはセンター、千砂都ちゃんは1人でダンス大会優勝、恋ちゃんは結ヶ丘を想いが繋がる場所として出発させることができ、ある意味で1人1人の夢が叶った物語だったように思います。
その上で、1期最終話、2期に繋がるその前に「優勝したい」というみんなで1つの夢が新たに芽生え、キャッチコピーも1期の "はじまれ!新しい「私」――" から2期の "はじまれ!新しい「私たち」――" へと変化しました。
1人1人の夢からみんなの夢へ。
ラブライブ!シリーズとしてのキャッチコピーである "みんなで叶える物語" も連想させるこの変化は、曲名に含まれる "WE" からも感じ取ることができます。

一方で、もうひとつの単語 "WILL" には「これからの未来で何かをするという決意」というニュアンスがあると思います。
"今" のことを乗り越えることに精一杯だった1期を経て、"今" の問題を乗り越えたからこそ、2期では "未来" に何をしたいのかを見据えて前に進めるようになりました。
『始まりは君の空』の時点では、みんなで一緒にやる理由の1つは【手をつないでおけば怖くない】と、「1人きりではまだ進めないから」というある種ネガティブな側面も持ち合わせた感覚だったように思います。
1期11話で私のSymphonyを歌う前のかのんのような感じですね。
1期を経て成長した『WE WILL!!』の時点では、これが【君とだったらできないことなんてない】と、今度は「みんなとだったらできること」をするために一緒にいるのだと心情が変化しているように思います。

"成し遂げると決意"したこと を "これからの未来" に"みんな" と一緒に実現するという、『WE WILL!!』というタイトルが持つニュアンスは、このように1期を経ての成長からも感じることができると思います。

START!! True dreams

ここまでアニメ1期をメインに話してきましたが、1期のオープニングテーマといえば、『START!! True dreams』です。
『START!! True dreams』について以前書いた投稿でも触れましたが、この曲名は最初の "START!!" の部分はすべて大文字で!まで2つ付いているのに対し、"True" では最初のみ大文字で少し勢いが落ち、"dreams" はすべて小文字になっています。
これは個人的な解釈として、夢やそれを追いかける1人1人は今はまだ小さい存在だけど、最初は思い切って勢いよくスタートを切ってみよう、という感覚を表しているのかなと思っています。
また、"dreams" は複数形であり、「みんなで1つの夢」ではなく「1人1人が持っている夢の集まり」と捉えています。
このニュアンスは、【夢と夢が惹かれあって始まるよ】などの歌詞からも感じます。
この解釈も、前述の1期でのLiella!メンバーは「今の自分を乗り越えるために、まず新しい自分を始めるところから」「1人1人の "わたしを叶える物語" がメイン」という解釈と一貫しているものです。
一方で、『WE WILL!!』はすべて大文字になり、力強さが増している印象になります。

これは楽曲の曲調にも表れていると思います。
少し『始まりは君の空』に戻ってしまうのですが、『始まりは君の空』は個人的に、ストリングスやピアノ、どこか儚さも感じるメロディから、まだ弱く繊細なところも感じつつ、だからこそ力強く立ちあがろうとする健気さに輝きを感じる曲だなと思っています。
『START!! True dreams』ではこれに比べると曲調も強めのものになった印象がありますが、それでも個人的には「強さ」以上に「明るさ」「ワクワク」と言ったポップさが目立つように感じます。
『始まりは君の空』は頑張って1歩を踏み出すまでから踏み出す瞬間くらいまで、『START!! True dreams』は今まさに踏み出して見えてきた新しい景色という感じです。
一方で、『WE WILL!!』は曲調もかなりロックになってきて、勝ちにこだわる意志を感じる歌詞もあって、かなり「強さ」を感じます。
ただ、単純に乱暴だったりかっこいいという「強さ」ではなく、爽やかな印象も同時に受けます。
炎天下の青空の下で走っていてとても暑いのにジメジメした嫌な感じはなく、カラッとしていて風を切る気持ちよさがあるような、飛び散る汗が煌めいているような情景がなんとなく浮かんでいます。
曲の内容とは関係ない完全なイメージですが、そういう意味で『始まりは君の空』は冬、『START!! True dreams』は春、『WE WILL!!』は夏と表現するのが自分では割としっくりきます。
このように、曲調の変化からもまた、キャラクターたちの心境の変化や時間の移ろいを感じます。

また、歌詞にも共通している部分を感じます。
『START!! True dreams』には【いつか僕らもなりたいよ 輝く最光星 (スーパースター)】という歌詞がラスサビ前のDメロにありますが、『WE WILL!!』にも【追いかけてゆくよスーパースター】という歌詞がラスサビ前のDメロのようなところにあります。
スーパースターというワード自体は言うまでもなくアニメタイトルの一部なので、だから使うというのもあると思いますが、同じような位置にあるということもありますし、ニュアンスも「いつかなりたい」というまだ望むだけだった段階から、「追いかけてゆく」という具体的な行動をもう始めていて、しかもこれからも続けていくというフェイズに移っているように思え、ここでもまた成長したLiella!を感じます。
また、この【最光星】に似た表現として、【最大級】や【最上級】が歌詞として現れるのも面白いなと思っています。
この2曲の作詞は、『START!! True dreams』はラブライブ!シリーズを初期から支え続けてきた畑亜貴氏であるのに対し、『WE WILL!!』はラブライブ!スーパースター!!からシリーズに関わり始め、アニメ挿入歌のほとんどを手掛ける宮嶋淳子氏となっています。
畑亜貴氏の歌詞が息づきながらも宮嶋淳子氏に引き継がれているような構図からも、シリーズで始めて新入生を迎えたスーパースター!!らしさを感じます。

What a Wonderful Dream!!

さらにこの後、1期の物語を終えてから発表された曲が、『What a Wonderful Dream!!』です。
この曲では "dreams" が "a Dream!!" になっており、小さく複数だった夢が大きな1つの夢になったように感じます。
これもまた、前述した "わたしを叶える物語" から "みんなで叶える物語" の流れと合致しています。

また、この "みんな" というのは、Liella!メンバーだけに限らないように思います。
アニメの物語でも、1期の最終話では「結ヶ丘のみんなで勝って喜びを分かち合いたい」というように、スクールアイドルのLiella!だけでなく、ファンである結ヶ丘のみんなも含めて一緒に1つの夢を叶えたいという意志を感じました。
『What a Wonderful Dream!!』の歌詞もまた、これまでのLiella!のように自分達自身の夢について歌うのではなく、もうすでに夢を追いかけ始めたLiella!が、夢に踏み出せずにいる聴き手を自分達と同じく夢を追いかける側に引っ張ろうとしているように感じます。
『WE WILL!!』の歌詞も、一見自分達の「勝ちたい」という気持ちだけを歌っているようにも解釈できますが、【さあ戦うんだ】【もう起こしちゃおう】【君とだったら】などは、聴き手を巻き込んでいるようにも聴こえます。
ただ「勝ちたい」のではなく「聴き手も含め全員で一緒に駆け抜けて勝ちにいきたい」、その決意表明をしているような感覚もあります。

他にも、これは推測なので確実ではありませんが、『WE WILL!!』のオープニングMV映像で舞台として使われているのは、結ヶ丘の音楽科校舎の屋上のように見えます。
1期の前半では音楽科の設備を使わせてもらうことを躊躇っていた普通科のかのんたちですが、1期を経て普通科と音楽科との溝がなくなり、1つにまとまった結ヶ丘だからこそ音楽科の屋上を使うことができる。
この流れを考えると、結ヶ丘の校舎、しかも音楽科の屋上をステージに使うこと自体が今の結ヶ丘の団結の表れにも感じられ、『WE WILL!!』をここで歌うことにもまた、「結ヶ丘のみんなと勝ちたい」という気持ちが宿っているように思います。

また、結ヶ丘の生徒という存在は、Liella!を応援しているファンの代表のようにも感じています。
現実で開催されたファンミーティングイベントでファンが結ヶ丘に入学する生徒として扱われたことも、この感覚を後押ししているのかも知れません。
このように結ヶ丘のみんな、ひいては応援しているファンである我々も "WE" に含まれているように感じていることが、僕自身もLiella!を応援することで一緒にLiella!の夢を叶える力になりたいという気持ちがこの曲から湧いてくる要因に繋がっているのだと思っています。

また、『START!! True dreams』『What a Wonderful Dream!!』『WE WILL!!』の3曲は、どれも2つの!が含まれます。
これはラブライブ!スーパースター!!というタイトルを踏襲しているという意味合いの方が強いと思っていて、実際、同じく!を2つタイトルに持つラブライブ!サンシャイン!!でも、おそらく意図的に!を2つ入れているのだろうという曲が数多くあるように思います。
ただ、この "!!" は、これらの3曲に統一感や1つの流れがあるように感じる要素の1つとして作用しているように個人的には感じています。

2期の物語

これまでは基本的に2期より前の話、1期生5人だけの話をしてきました。
物語が本格的に2期に入ると、2期生の新1年生4人も加入します。
1期生はすでに "わたしを叶える物語" にひと区切りをつけ、"みんなで叶える物語" に軸足を移していますが、2期生はまず "わたしを叶える物語" からのスタートで、ここにギャップがあります。
1期生はLiella!加入後にも、かのんが1人で歌えるようになったり、すみれがセンターを務めあげるなど、"わたしを叶える物語" に関するエピソードがありました。
それに対し、2期6話で夏美が加入する前、他の2期生3人は「Liella!が勝つための力になることが夢」と語っていますし、マニーにこだわっていた夏美も加入後には「スクールアイドルを夢と定めたからには自分の持っているマニーも活用してLiella!を全力でサポートする」と発言しています。
まだこの投稿の時点では2期10話以降がどうなるかわかりませんが、見方によっては2期生はLiella!に加入した時点で "わたしを叶える物語" にひと区切りをつけ、もう "みんなで叶える物語" を一緒に追いかける状態になっているとも捉えられ、1期との物語の構成の違いも感じられます。

ただ、物語上全員が "みんなで叶える物語" という同じ土俵に立っていても、経験値の差は残ります。
『WE WILL!!』の歌詞は "勝つ" という統一されたテーマでうまく全体をまとめつつも、この違いもまたきちんと表現しているように思います。
2期生は【どれだけやれるか分からなくたって】【勢いだけでもいいよね】など、新しいことでも飛び込んで勝つためにひたむきにがむしゃらに頑張ろうとする歌詞のパートに割り当てられています。
一方で、1期生はすでに色々なことを乗り越えてきた経験があるからこそ歌える、【もっと強くなるよ】【「楽しい」を超えてさ とことんがんばってみたい 一周回って未来もっと楽しくなってるって】など、頑張ることの意味や価値を歌うパートに割り当てられることで、視点は違えど "勝つ" という1つの目標に全員が向かっていることを感じられます。

また、2期9話を観た後である現在では、可可が【一緒に笑ってたい】【「楽しい」を超えてさ】を歌うことや、その後すみれや1期生に歌い繋がれていくことにも意味を感じるようになってしまいました。
物語が進むにつれ意味がより深く感じられるようになるというのは、とてもよいオープニングテーマ曲の楽しみ方だなと思いますし、これからまた物語が進むことで、あるいはリアルライブが行われていくことで、さらにどう変わっていくのかも楽しみです。

他のラブライブ!シリーズ作品との比較

楽曲自体を見ていくと、実は結構ラブライブ!シリーズのOPとして特殊な曲になっているなとも感じます。
現時点ではまだ実際にライブで披露されていないのでまだわかりませんが、曲中にファン側がコールや合いの手、クラップなどを入れる余地がほぼない曲のように感じます。
力強い歌詞と共にイントロが始まり、Aメロへの繋ぎも【もっと】という声が入るためHi! Hi!を入れることはおそらくないでしょう。
続くAメロも4つ打ちではなく、イントロの勢いをそのまま引き継いで続いていくのでクラップも入らないでしょう。
その後のBメロもわかりやすく落ちるのではなく、むしろゆっくりとボルテージを上げていくような流れで、PPPHなどもそこまで合うとは思えません。
むしろAメロの途中やサビで音を伸ばしてリズムを崩したり音数を削ったりと、そちらで緩急をつけている感じですが、それも落ちることで盛り上がりとの落差を強調しようと言うより、さらに高く飛ぶための助走や屈伸くらいのイメージで、すぐにまたパワーのある構成に入っていきます。
さらにサビが終わってもほとんど間髪を入れることなくまた次の歌に入る構成で、そこでもHi! Hi!を入れる隙はほとんどありません。
あえて入れようとするなら間奏部の【追いかけてゆくよスーパースター】の前後くらいですが、ここもあまり短くない上に絶妙なタイミングでこの歌声が入ってくるので、あまり適さないでしょう。
ラスサビ頭も落ちサビと言っていいものの、力強いドラムを入れることで繊細な落ちサビという空気感はなく、ほぼ無音になるかのんソロも1小節なのでクラップを入れるには半端で (僕個人はそもそも落ちサビのクラップが好きではないので何にせよやりませんが)、歌声の力強い締まりを繋ぎにしつつ、すぐに勢いのあるラスサビに突入し、最後に【WE WILL!!】を2段階で上げ、終わります。
ラブライブ!シリーズのオープニング曲はもともと合いの手が曲中に入ってるものも多く、そうでなくてもイントロや間奏も十分に尺があるものが多いのでHi! Hi!を入れることが多い印象ですが、『WE WILL!!』はおそらく初めてそういった要素がない曲になるんじゃないかと思います。
それでも前述の落ちるところが少ない構成やほとんど途切れない歌声によって、曲の歌詞が持つ力強さをさらに後押しするパワーがある楽曲になっているなと感じます。

そして、僕が個人的に1番好きな歌詞である【出会えたから 熱さをくれる願い】にも、ラブライブ!シリーズの精神、そしてスーパースター!!2期らしさを感じます。
ラブライブ!シリーズのよいところはたくさんあって1つには絞りきれませんが、よく言われることに「スポ根である」というのがあると思います。
【出会えたから 熱さをくれる願い】という1行からは、自分が熱くなって全力で目指したい願い・夢に出会えたから、それに向かってまっすぐに進もうというスポ根らしい魂を感じます。
特にスーパースター!!2期では、それぞれがそれぞれの形で "願い" に出会いつつも、その願いは最終的にみんなで1つのものになっていることを感じます。
そして、この曲を聴いたファンもまた、この歌を通じて彼女たちの【熱さをくれる願い】に触れて共感することで、その願いが今度はファンにとっての【熱さをくれる願い】との出会いになり、一緒にそれを叶えようと応援したくなるのだと思います。
少なくとも僕はそう感じています。
自分自身が夢を持ち、それを叶えていく姿でファンにも夢を与えていくという意味で、この歌詞からはただのスポ根ではないアイドルという部分も感じています。

【出会えたから 熱さをくれる願い】を全員が共有して一丸となっているという点では、特にほぼ同時期に放送していた虹ヶ咲との対比がわかりやすく表れているなと思います。
虹ヶ咲はソロとして個人個人がやりたいことをやるために、部にはせず、同好会という道を選びました。
一方のスーパースター!!は、2期に入ってから、みんなが一丸となって同じ1つの目標に向かって突き進んでいることがより明確に表現されるようになりました。
もちろん僕自身虹ヶ咲のことも大好きですし、どちらにも違うよさがあるよねということだと思っていますが、【「楽しい」を超えてさ とことんがんばってみたい 一周回った未来もっと楽しくなってるって】などの歌詞から感じる、「楽しくできるところまでで止めるのではなく、辛いことがあっても全力で向き合う時間のその先にしか見えない景色、その最中にしか味わえない感覚がある」というニュアンスにとても共感しますし、まさにラブライブ!でなぜ「勝ち」にこだわるのかの理由でもあるように思います。
これもまたラブライブ!に出場しないことを選んだ虹ヶ咲とのわかりやすい対比があるようにも感じますし、ほぼ同時期に放送していたからこそ、よりその違いを明確に感じ取れるのかなと思います。

また、【わくわく最大級で ねらうは最上級さ】のような歌詞からは「勝つこと」だけが本当の願いというより、「みんなで勝つ」ために一緒になって全力で駆け抜けることが大切で、実際に勝つことは願いそのものでなく、願いを完成させるための1つのラストピースだという感じがします。
この部分は2期9話での可可の想いとも重なる部分があると思っています。
勝利を目指してみんなで一緒に頑張ることと、実際に勝つこと。
両立するのはとても難しいと思いますが、両立できて初めて本当に願いが叶ったことになるのだろうと思います。
これまでのラブライブ!シリーズでも、もちろん一丸となって勝利を目指していましたが、どちらかというと個々人のエピソードや関係性のエピソード、勝つために頑張るという部分にはフォーカスが当たっていましたが、「みんなで頑張ってみんなで勝つ」とはどういうことかについてはあまり深掘りされてこなかったのではないかと思います。
みんなで頑張る途中でどうしても生じる実力差や考え方の違いによるぶつかり、後から入った後輩がいることでそういった問題をわかりやすく描写しつつ、実際に直面したときにどう考え、どう動いていくのか、どうすればみんなで一緒に前に進んでいけるのか、そういったところにも焦点が当たっていることも、スーパースター!!の特徴の1つかなと思っています。
『WE WILL!!』はそういった特徴をも内包して表しているなと感じますし、だからこそ自分自身もそんなチームの1人のつもりでLiella!を応援したいなと思える曲です。

まとめ

掘りたかったところを掘り散らかしただけなのでまとめる気もない話をたくさんしてきたわけですが、まとめがないと読後感が悪いと思うので無理矢理まとめてみようと思います。

まず、ラブライブ!スーパースター!!の物語の流れと、その中における楽曲の立ち位置を見ることで、『WE WILL!!』がまさに2期におけるキャラクターたちの心境に寄り添った曲であるなと感じます。
これはつまり楽曲そのもののよさだけでなく、アニメ主題歌 (や挿入歌) としての役割も当然ながら大きく果たしているということですし、アニメでキャラクターについて知れば知るほど、この曲の自分の中での意味合いも増えたり変わったり深くなったりして、時を経てさらに好きになり続けることができる力を持っているということでもあると思います。

また、「好きなことを短絡的に刹那的に楽しくやるだけ」ではなく、「好きなことに真剣に向き合うと楽しいだけじゃなく辛く苦しいこともある」と認めつつも、それでも「それを超えたさらに先にしかない楽しさがある」という、ある意味王道スポ根なメッセージが聴き手を巻き込むように届けられ、さらに前述のキャラクターたちの物語や想いとリンクすることで増幅されて僕の琴線に触れているのだろうと思います。
その部分が、はじめに僕がこの曲の好きなところの概略として話した「自分も何かを成し遂げたくなる」という気持ちを呼び起こしているんだろうと思います。

自分個人としても「何か」をやっていきたいと思うのですが、Liella!を全力で応援してLiella!の大きな夢を一緒に叶えていきたいという気持ちもまた同時に沸々と湧いています。
『WE WILL!!』はそんな気持ちの原動力として、また支えとしてこれからも大切にしたい一曲です。

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