常夏☆サンシャイン

TVアニメ「ラブライブ!スーパースター!!」第6話挿入歌です。
曲名にもある通りのザ・夏ソングという感じで、眩しい太陽・青い海・レゲエ・砂浜・Big Wave!って感じです。
6話のライブは夏休み中に南の神津島で行われたという意味でも、時期や場所の雰囲気にもぴったりあった曲だなと思います。

全体としては、太陽と海が大きなモチーフとして登場している曲かなと思います。
また、歌詞のテーマとして、澁谷かのんにとって嵐千砂都はどういう存在か?と問い続けて生まれた曲という背景もあります。
"キミは常夏☆サンシャイン"、"ぼくは常夏☆オーシャン"という歌詞が1番・2番のサビの頭にきますが、この作中の流れを考えると、"ぼく" は作詞担当のかのん、"キミ" は千砂都と考えるのが自然かなと思います。
"キミが無邪気に笑うだけで なんでもできる気がするのさ" など、"キミ" から太陽のような力をもらっているという気持ちが感じられます。
一方で "パッションなYou&Me" とYouだけではなくMeもあることで、お互いに力を貰い合っている関係というニュアンスも感じ取ることができ、6話のダンス大会会場での会話も思い出されます。
"つまりキミがいなきゃ夢の続き見れないよ" はこの曲の中でも2人の関係性が一番詰め込まれた激ヤバパンチラインだと思っていますが、歌詞を書いたかのんにとっての "キミ" は千砂都のはずなのに、千砂都がこのパートを歌うことで "キミ" がかのんであるようにも聞こえ、2人がお互いに相手の存在を力にしている、という意味で同じ気持ちであることが感じられます。
他の歌詞も含めた全編、千砂都からかのんへのメッセージのように捉え直して聞いてみるのも面白いなと思います。

曲中で千砂都を太陽と捉えているのは、千砂都との幼少期の思い出が夕焼けだったことも理由の1つにあるのかなと思っています。
特に5, 6話において、かのんが離れた千砂都のことを考えている場面は夜であり、さるびあ丸の甲板ですみれと会話するシーンも、夜が明けた後のようではありますが日が昇り切っているのか微妙な夜明けという感じで、太陽が強調されている感じではなかったかなと思います。
かのんは輝きがない夜の海を見ながら、太陽がないと色を失ってしまう海を自分に例え、そんな自分に煌めきをくれる千砂都を太陽に喩えたのかな、なんて思っています。
そう考えると、"冒険しようキミと 日差し浴びて" という歌詞も、キミの日差しを浴びることで自分も輝けて、だから冒険できる、というふうに受け取ることもできます。
一方で、離れていた千砂都と合流した6話ライブ前のシーンでは幼少期のあのときを思い出すような夕焼けで、そのときの誓いを改めて噛み締めるように出てくる「ずっと夢見ていた気がする」という言葉が、2人だけの思い出との重なりを一層感じさせます。

また、太陽がモチーフになっているのは、太陽が丸であり、千砂都をイメージさせるところもあるのかなと思っています。
太陽はただ丸いだけでなく、日の出の途中では一部が海に隠れており昇りきらないと丸にならないところや、日が昇りきると海から離れてまるで独り立ちするように見えるところ、より高くまで昇って上から照らすほど海がより輝くところなど、かのんに頼らずとも1人で何かできるようになることでかのんの力になる、という千砂都の想いと呼応するところもあるかなと思います。

そんな太陽に対して海は、太陽の涙である雨を受け止める存在とも捉えることができて、幼少期のいじめられていた千砂都を受け止めたことと重なる部分も感じます。
"チクリと胸刺す思い出も あぶくに溶かせ" も、そんな昔の出来事を海が受け止めて忘れさせてくれているような感じがします。
そこからのDメロの "あの虹もこえて ぼくらなら 行けちゃいそう" も、そんな雨が上がった後の虹を思い起こさせますし、涙を乗り越えて太陽のような光を放つことができたからこそ虹のように輝く今の瞬間があり、その輝きのさらに向こう側までこれからは2人で一緒に進んでいける予感がする、という2人のこれまでの道のりとこれからの希望が感じられる部分になっているように感じます。

いろいろ書いてきましたがやっぱり曲調は盛り上がる曲ですし、合いの手も多い曲なのでライブではあえて歌詞については深く考えないで楽しむようにしています ("つまりキミが〜" で落ちるのでその戦略もまた強制解除されますが)。
腕というか、手首を回す振り付けがサビにあるので、一緒にペンライトを回したり、レギュレーションが許すようになればタオルを回して楽しみたいですね。(正確にいうとレギュでは明確に禁止されてなさそうだけどなんか今はダメっぽい空気がある)
一緒に盛り上がるところだけではなく、イントロや間奏の超絶なこちゃんダンスや "太陽も嫉妬しちゃう" のところのさゆりんやなこちゃんの表情、"神様にキス" のペイちゃんのウインクなど、見どころも多い曲だなと思います。
個人的には "隠しても意味ないや" のところのペイちゃんの表情変化がすごく好きです。
"つまりキミがいなきゃ夢の続き見れないよ" のところで、かのんは千砂都をチラッと見るけど千砂都はかのんの方を一切見ずに前だけ見据えている、というのも、1人でもできるように成長した千砂都を感じて好きなポイントです。
そしてなんと言っても最後の "スマイリン・ライブ" でのなこちゃんのロングトーンはやはり外せない見どころかなと思います。
記憶が正しければ最初に始めたのは北海道公演Day1だったと思いますが、体感では (現時点での) 最長は大阪Day2かなと思います。
なこちゃん自身の地元でもある大阪での公演で勇姿を見せて堂々と凱旋する姿には心を打たれました。
毎回このロングトーンパートが近づくと「来るか……!?」と身構えてしまいます。
僕はあまり器用ではないので盛り上がるのとちゃんとよく観るのをなかなか両立できないタイプなのですが、この曲では特に意識的に上手くバランスをとって最大限楽しみたいなと思っています。

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